俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句009・冷感01・福田甲子雄
上田五千石の句→「水中に水より冷えし瓜つかむ」の「冷え」は手に触っている触覚としての「冷たさ」でしたが、今回の冷感は視覚、つまり見た目での「冷感」です。
○「ひややかに捨髪ひかる藪の中」(福田甲子雄01)
季語(ひややか・秋)
「冷やか」という季語はいよいよ秋も深くなってきて、寒い冬の到来を予感させるようなはじめて感じる冷ややかさという意味です。捨てられた髪の毛が藪の中に光っています。その光沢に秋が深まる冷ややかさを感じとっています。
○福田甲子雄(ふくだきねお)(1927~2005)
代表句「稲刈つて鳥入れかはる甲斐の空」02
季語(稲刈り・秋)
山梨県白根町出身。1963年より1992年まで「雲母」編集部を担当。→飯田龍太に師事。「雲母」終刊後、→廣瀬直人の「白露」同人。 2004年『草虱』により第38回蛇笏賞受賞。
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福田甲子雄掲載句
2014/05/30 03水番の筵の上の晴夜かな(水番・夏)〈特集・言葉3(水)〉