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俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■五体俳句703「寝心地や分厚い辞書に手をはさみ」(花島照子)

2025-06-03 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句703・手22・花島照子01・2025-06-03(火)
○「寝心地や分厚い辞書に手をはさみ」(花島照子01)
○季語(無季)(「→詩客SHIKAKU」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:辞書を読みながら寝落ちする。手にかかる辞書の重さ。さて、どのような寝心地なのであろうか。


花島照子(はなじまてるこ)
○好きな一句「待てば花あふれるひとりきりの駅」02
○季語(花・晩春)(「引用同上)
【Profile】:1990年富山県出身。無所属。『アウトロー俳句』(河出書房新社)『ヒドゥン・オーサーズ』(惑星と口笛ブックス)などに入集。

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■五体俳句702「夏暁の頬のつめたき佛かな」(寺西建舟)

2025-05-27 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句702・頬17・寺西建舟01・2025-05-27(火)
○「夏暁の頬のつめたき佛かな」(寺西建舟01)
○季語(夏暁・三夏)(「俳句四季202206」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「夏暁」は音数から「なつあけ」であろう。「夏の暁(なつのあかつき)」の子季語である。句意は多岐にわたる。いずれにしても冷たい頬は夏の朝焼けに染まっている。


寺西建舟(てらにしけんしゅう)
○好きな一句「陽炎の奥より包丁研ぎ師来る」02
○季語(陽炎・三春)(引用同上)

【Profile】:1946年京都府出身。2004年→夏井いつきに師事。2005年「」入会、→西谷剛周に師事。2007年同人。2007年「」同人参加、津田正之に師事。編集長兼副代表。2011年関西俳誌連盟事務局長。2015年兵庫県尼崎市にて「神杖(こうづえ)」創刊主宰。

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■五体俳句701「口笛の湿度でともる繁華街」(『水の痕』1990)(研生英午01)

2025-05-19 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句701・口10・研生英午01・2025-05-19(月)
○「口笛の湿度でともる繁華街」(『水の痕』1990)(研生英午01)
○季語(無季)(「→俳句空間-豈weekly」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:これこそ五感の湿感の句であろう。そして五感の聴覚でもあろう。しかし五体の口である。あの繁華街の眩いネオンライトは口笛の湿度が燃やしているのだ。


研生英午(みがきえいご)
○好きな一句「水盤深し影さかしまに水の痕」(『水の痕』1990)02
○季語(水盤・三夏)(引用同上)

【Profile】:1950年生まれ。俳人・評論家。詩・歌・句・美の共同誌「鹿首」編集人。18歳の頃から句作開始。朝生火路獅主宰の同人誌「オブジェ」に高校卒業後一年間所属したのが句作のきっかけ。朝日れすか俳句欄選者。

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■五体俳句700「片耳づつ分けてイヤフォン木下闇」(トオイダイスケ)

2025-05-12 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句700・耳25片耳・トオイダイスケ01・2025-05-12(月)
○「片耳づつ分けてイヤフォン木下闇」(トオイダイスケ01)
○季語(木下闇・三夏)(「→トオイダイスケofficial web site」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:木下闇(こしたやみ)のベンチのカップル。ステレオイヤホンであるならば、音楽はそれぞれ右と左しか聴こえないのであろうがそれはそれ。仲睦ましい若い男女の情景である。


トオイダイスケ
○好きな一句「特急にゆつくり抜かれゆく涼夜」02
○季語(涼夜・三夏)(引用同上)

【Profile】:1982年生まれ。「」会員、「傍点」同人。2015年澤新人賞。2016年北斗賞次点。

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■五体俳句699「白脛をべとりと舐めし牡丹かな」(『其十句集』)(中西其十)

2025-05-10 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句699・脛3・中西其十01・2025-05-10(土)
○「白脛をべとりと舐めし牡丹かな」(『其十句集』)(中西其十01)
○季語(牡丹・初夏)(「→wikiwand」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:オノマトペが生きている句。「白脛(しらはぎ)」とは女性の向こう脛(むこうずね)のことであろうか。牡丹の色との鮮やかな対比である。


○中西其十(なかにしきじゅう)(1899-1922)
○好きな一句「女装して骨こまやかや青嵐」(『其十句集』)02
○季語(青嵐・三夏)(引用同上)

【Profile】:京都府(現・船井郡京丹波町)生れ。八田京大三高俳句会設立会員、1920年「ホトトギス」「雑詠」に「女装」の句初入選。同年「京鹿子」創刊同人。1922年結核にて永眠。

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