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俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■五体俳句701「口笛の湿度でともる繁華街」(『水の痕』1990)(研生英午01)

2025-05-19 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句701・口10・研生英午01・2025-05-19(月)
○「口笛の湿度でともる繁華街」(『水の痕』1990)(研生英午01)
○季語(無季)(「→俳句空間-豈weekly」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:これこそ五感の湿感の句であろう。そして五感の聴覚でもあろう。しかし五体の口である。あの繁華街の眩いネオンライトは口笛の湿度が燃やしているのだ。


研生英午(みがきえいご)
○好きな一句「水盤深し影さかしまに水の痕」(『水の痕』1990)02
○季語(水盤・三夏)(引用同上)

【Profile】:1950年生まれ。俳人・評論家。詩・歌・句・美の共同誌「鹿首」編集人。18歳の頃から句作開始。朝生火路獅主宰の同人誌「オブジェ」に高校卒業後一年間所属したのが句作のきっかけ。朝日れすか俳句欄選者。

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■五体俳句700「片耳づつ分けてイヤフォン木下闇」(トオイダイスケ)

2025-05-12 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句700・耳25片耳・トオイダイスケ01・2025-05-12(月)
○「片耳づつ分けてイヤフォン木下闇」(トオイダイスケ01)
○季語(木下闇・三夏)(「→トオイダイスケofficial web site」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:木下闇(こしたやみ)のベンチのカップル。ステレオイヤホンであるならば、音楽はそれぞれ右と左しか聴こえないのであろうがそれはそれ。仲睦ましい若い男女の情景である。


トオイダイスケ
○好きな一句「特急にゆつくり抜かれゆく涼夜」02
○季語(涼夜・三夏)(引用同上)

【Profile】:1982年生まれ。「」会員、「傍点」同人。2015年澤新人賞。2016年北斗賞次点。

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■五体俳句699「白脛をべとりと舐めし牡丹かな」(『其十句集』)(中西其十)

2025-05-10 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句699・脛3・中西其十01・2025-05-10(土)
○「白脛をべとりと舐めし牡丹かな」(『其十句集』)(中西其十01)
○季語(牡丹・初夏)(「→wikiwand」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:オノマトペが生きている句。「白脛(しらはぎ)」とは女性の向こう脛(むこうずね)のことであろうか。牡丹の色との鮮やかな対比である。


○中西其十(なかにしきじゅう)(1899-1922)
○好きな一句「女装して骨こまやかや青嵐」(『其十句集』)02
○季語(青嵐・三夏)(引用同上)

【Profile】:京都府(現・船井郡京丹波町)生れ。八田京大三高俳句会設立会員、1920年「ホトトギス」「雑詠」に「女装」の句初入選。同年「京鹿子」創刊同人。1922年結核にて永眠。

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■五体俳句697「鬼房想へば爪の先から花吹雪」(『水馬』2012)(田中哲也)

2025-04-24 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句697・爪10・田中哲也01・2025-04-24(木)
○「鬼房想へば爪の先から花吹雪」(『水馬』2012)(田中哲也01)
○季語(花吹雪・晩春)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「小熊座」を創刊した岩手釜石出身の俳人・→佐藤鬼房を想う。爪の先から桜吹雪が噴き出す。鬼房の桜の一句「安けくて塩竈桜汗ばむよ」(佐藤鬼房08)。


田中哲也(たなかてつや)(1947-2009)
○好きな一句「卵生の悲しみの列鳥帰る」(『水馬』2012)02
○季語(鳥帰る・仲春)(「→ウラハイ=裏「週刊俳句」相子智恵」より引用)

【Profile】:新潟県十日町市出身。千葉県柏市に居住した。1987年小熊座会員。1992年「小熊座」(→高野ムツオ主宰)同人。

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■五体俳句696「毎日の鞄小脇に鳥曇」(『冬霞』1943)(富安風生)

2025-04-16 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句696・脇1・富安風生09・2025-04-16(水)
○「毎日の鞄小脇に鳥曇」(『冬霞』1943)(→富安風生09)
○季語(鳥曇・晩春)(「角川俳句201303」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:鳥が北へ帰る頃の曇り空。日々の仕事鞄を脇に挟んでしばし空を見上げながら休憩をしている。

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