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俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■五体俳句715「花火待つ花火の闇に脚突き挿し」(『羊歯地獄』1961)(三橋鷹女)

2025-08-27 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句715・脚5・三橋鷹女06・2025-08-27(水)
○「花火待つ花火の闇に脚突き挿し」(『羊歯地獄』1961)(三橋鷹女06)
○季語(花火・初秋)

【鑑賞】:膝から下は地球の闇だ。膝から上は花火の闇だ。グランド脇の高台に脚を投げ出して座り花火を待ったね。

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■五体俳句714「きぬかつぎ正座の蹠ふたつづつ」(『ねむる手』1998)(森賀まり)

2025-08-19 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句714・蹠4あうら・森賀まり04・2025-08-19(火)
○「きぬかつぎ正座の蹠ふたつづつ」(『ねむる手』1998)(森賀まり04)
○季語(きぬかつぎ・三秋)(「現代俳句の鑑賞事典(東京堂出版)」より引用)

【鑑賞】:和室に正座する足の裏がふたつづつ。これは2名の客か。里芋の料理が運ばれてくる。

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■五体俳句712「海遠き日の青胡桃耳に当つ」(守谷茂泰01)

2025-08-04 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句712・耳26・守谷茂泰01・2025-08-04(月)
○「海遠き日の青胡桃耳に当つ」(守谷茂泰01)
○季語(青胡桃・晩夏)(「透次の俳句分類カード」より引用)

【鑑賞】:木に成っている青胡桃が気になっている。真下まで近づくとこつんと一つが耳に触れた。「海遠き日」は場所と時間を併せ持った言葉であろう。


守谷茂泰(もりやしげやす)
○好きな一句「折れそうな西陽が標本箱のなか」(「豆の木」)02
○季語(西陽・晩夏)

【Profile】:1965年静岡県出身東京都在住。俳句の他に童話、短歌などを書く。1993年「海程」に入会。95年海程新人賞。現在、「海程」「」同人。合同句集「燿」「海程新鋭集」「21世紀俳句ガイダンス」など。平成13年第19回現代俳句新人賞受賞。

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■五体俳句711「北の旅海藍色に夏盛り」(今西栄太郎)

2025-07-29 04:56:00 | 五体俳句

○色彩俳句711・藍7・今西栄太郎01・2025-07-29(火)
○「北の旅海藍色に夏盛り」(今西栄太郎01)
○季語(夏盛り・晩夏)(「映画(小説)・砂の器」より引用)

【鑑賞】:「北の旅」は「北への旅」。日本海側を何度も何度も北上した。沖の藍の色の濃さが極まれば夏も盛りである。


今西栄太郎(いまにしえいたろう)(1922-2006)
○好きな一句「水晒し青葉をうつし色さだか」02
○季語(青葉・三夏)(「映画(小説)・砂の器」より引用)

【Profile】:映画(小説)「砂の器」の登場人物。警視庁刑事部捜査第一課第三係警部補。生年・没年は役に扮した丹波哲郎のもの。捜査の為の羽後亀田から東京への帰り、羽越線の羽後本荘で乗り換えた急行「鳥海」の食堂車にて今西の俳句を警視庁西蒲田警察署刑事課捜査第一係吉村弘(森田健作扮する)が読んだ場面。

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■五体俳句711「夏休み大恐竜の骨の下」(『白露』2021)(赤間学)

2025-07-28 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句711・骨12動物・赤間学01・2025-07-28(月)
○「夏休み大恐竜の骨の下」(『白露』2021)(赤間学01)
○季語(夏休み・晩夏)(「→上を向いて歩いてみよう」より引用)

【鑑賞】:夏休みに訪れた大恐竜展。ティラノサウルスのあばら骨を見上げながらゆっくりと歩く。


赤間学(あかままなぶ)
○好きな一句「無花果裂けばさ迷へる国ありき」(『白露』2021)02
○季語(無花果・晩秋)(「→大井恒行の日日彼是」より引用)

【Profile】:1948年宮城県大郷町出身。1992年俳誌「」入会、菅原鬨也に師事。2010年より「滝」編集部長。宮城県芸術協会文芸賞、宮城県俳句協会俳句賞正賞受賞。結社「」宗匠。俳誌「滝」(成田一子主宰)同人。

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