俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)

●挿絵俳句388・夏の大三角・透次402・2018-7-21(土)

2018-07-21 04:56:00 | 挿絵俳句

●挿絵俳句388・夏の大三角・透次402・2018-7-21(土)
○「夏の大三角織女星(ベガ)を頂点に」(→透次402)
季語(夏の大三角・晩夏)「ナツノダイサンカクベガヲチョウテンニ」【→Haiku and Illustrationへ →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

The Summer Triangle-
Vega star is apex
of the triangle         Touji

【作句メモ】:七月に東の空に見える「夏の大三角」は、こと座のベガ(織姫星)、わし座のアルタイル(彦星)、はくちょう座のデネブを結んでできる大きな三角形。その頂点に位置するのがベガ。

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●特集俳句388・かげの俳句7・染谷卓1・2018-7-20(金)

2018-07-20 04:56:00 | 特集俳句

●特集俳句388・かげの俳句7・染谷卓1・2018-7-20(金)
○「片陰を走る水音蔵の街」(染谷卓1)
季語(片陰・晩夏)(「俳句界201608」より引用)【→特集俳句-索引1索引2検索3 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:栃木・喜多方・川越・須坂などが「蔵の街」として有名なようです。その街道の庇が作る片陰。その片陰に沿って続く水路の水音。いかにも涼し気な情景です。

 

染谷卓(そめやたかし)
○好きな一句「にはとりの声通り抜け夏座敷」2
季語(夏座敷・三夏)(引用同上)

【Profile】:1940年東京都出身、千葉県我孫子市在住。1998年より父創刊の俳誌「あびこ」主宰を継承。俳人協会会員。千葉県俳句作家協会理事、我孫子市俳句連盟会長。

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●方法俳句388・行為者隠蔽9・北村妍二1・2018-7-19(木)

2018-07-19 04:56:00 | 方法俳句

●方法俳句388・行為者隠蔽9・北村妍二1・2018-7-19(木)
○「ラヂオ体操終りて補虫網走る」(北村妍二1)
季語(補虫網・晩夏)(「俳句界201608」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:もうすぐ夏休み。夏休みの風物詩といえば、ラジオ体操。眠い目をこすりながらどうにか参加して、体操の後は朝起きの夏の朝を満喫したものです。掲句は体操の後にあちこちで始まった虫取りの情景です。

 

北村妍二(きたむらけんじ)
○好きな一句「春ふかし煙立てたる粉ぐすり」2
季語(春ふかし・晩春)(→「俳句例句データベース」より引用)

【Profile】:1929年東京都出身。21歳より作句。晩年の→西東三鬼に師事。三鬼没後、1987年→原子公平主宰の「風濤」に参加。「風濤」編集長。「新山一俳句会」代表。現代俳句協会会員。

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●色彩俳句388・褐色1・北川昭久1・2018-7-18(水)

2018-07-18 04:56:00 | 色彩俳句

●色彩俳句388・褐色1・北川昭久1・2018-7-18(水)
○「羽化の蟬褐色の翅いま得たり」(北川昭久1)
季語(蟬・晩夏)(「俳句界201608」より引用)【→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:蟬は羽化した直後は緑がかった白色をしています。空気に触れると翅などに色素が付着して褐色を帯びてきます。数時間で成虫になり飛び立てる時を迎えます。褐色かっしょく#8a3b00→和色大辞典

 

北川昭久(きたがわあきひさ)
○好きな一句「ひとつふたつむかしは螢ふぶきけり」(『遠筑波』2014)2
季語(螢・仲夏)(→「俳諧師前北かおる」より引用)

【Profile】:1940年石川県出身。1995年「天為」入会。→有馬朗人、→有馬ひろこに師事。「天為」「」同人。俳人協会会員、千葉県俳句作家協会理事、流山俳句協会会長。

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●五体俳句388・耳14・江崎紀和子1・2018-7-17(火)

2018-07-17 04:56:00 | 五体俳句

●五体俳句388・耳14・江崎紀和子1・2018-7-17(火)
○「奥にしづかなところ蟬しぐれ」(江崎紀和子1)
季語(蟬しぐれ・晩夏)(「俳句201510」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:もっとも音を集める器官である耳。蟬時雨の音で充満しています。その耳の奥の一隅にもっとも静かな場所があります。蟬声の及ばない唯一の場所なのです。

 

江崎紀和子(えざききわこ)
○好きな一句「何もかも刈り姥百合に風通す」2
季語(姥百合・仲夏)(「俳句201510」より引用)

【Profile】:1950年愛媛県出身、東温市在住。1989年、→阪本謙二に師事。2014年「」主宰継承。櫟賞、深吉野賞佳作賞受賞。俳人協会評議員、愛媛県俳句協会理事。

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●五感俳句388・嗅覚88・桑原まさ子1・2018-7-16(月)

2018-07-16 04:56:00 | 五感俳句

●五感俳句388・嗅覚88・桑原まさ子1・2018-7-16(月)
○「コインロッカー遠雷のにほひする」(桑原まさ子1)
季語(遠雷・三夏)(「俳句201205」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:コインロッカーしばらく入れていた何物かが遠雷と共鳴した。そしてそれはさらに遠雷の匂いを持つに至ったのである。嗅覚幻想俳句。

 

桑原まさ子(くわばらまさこ)
○好きな一句「飲食の舌のつめたさ遠郭公」(『山の砂』1983)2
季語(遠郭公・三夏)(「俳句201207」より引用)

【Profile】:1930年栃木県出身。夫の桑原月穂より俳誌「」(→臼田亜浪師系)を継承主宰。下野文学大賞、S賞など受賞。1988年、俳人協会栃木県支部設立、顧問。

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●次元俳句388・横切る(空間)1・内海良太1・2018-7-15(日)

2018-07-15 04:56:00 | 次元俳句

●次元俳句388・横切る(空間)1・内海良太1・2018-7-15(日)
○「雪渓を講の一列横切れり」(『青嶺』2016)(内海良太1)
季語(雪渓・晩夏)(「俳句界201202」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:次元空間の「横切る」第1弾。皆同じ装束を身に着けた講の一列が雪渓を横切ります。明瞭で大胆な情景。山岳用語では「トラバース」。

 

内海良太(うちうみりょうた)
○好きな一句「よろづ屋に蛇捕り棒と囮鮎」2
季語(囮鮎・三夏)(→「歳時記・鮎」より引用)

【Profile】:1938年東京都出身。1980年「」入会、→沢木欣一、→細見綾子に師事。1987年同人、1992年風賞受賞。2002年「万象」創刊参加、2007年より編集人。「万象」主宰継承。

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●挿絵俳句387・蚊遣香・透次401・2018-7-14(土)

2018-07-14 04:56:00 | 挿絵俳句

●挿絵俳句387・蚊遣香・透次401・2018-7-14(土)
○「蚊遣香真直ぐのぼりのち乱る」(→透次401)
季語(蚊遣香・三夏)【→Haiku and Illustrationへ →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

The smoke of mosquito coils
At first a column of smoke
but later a curl of smoke      Touji

【作句メモ】:蚊取線香の一本の煙は少しも乱れることなくしばらく立ち上り、そして乱れる。部屋の上方は空気の対流があるのだろうか。いや、それは蚊取線香の煙の意志にちがいない。

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●次元俳句387・陰暦の月6=水無月・今野福子1・2018-7-13(金)

2018-07-13 04:56:00 | 次元俳句

●次元俳句387・陰暦の月6=水無月・今野福子1・2018-7-13(金)
○「水無月家深くひと入りにけり」(「」)(今野福子1)
季語(青水無月・晩夏)(「俳句201705」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:陰暦六月の名称「水無月」は2018年では7.13~8.10あたり。晩夏から初秋にあたる。青葉繁る頃の青水無月の夜。家の奥の奥へと人が入っていきました。

 

今野福子(こんのふくこ)
○好きな一句「ゆふかぜの立つを待ちをり祭笛」(「」)2
季語(祭笛・三夏)(「俳句201705」より引用)

【Profile】:1941年宮城県仙台市出身、在住。1976年「」入会。1980年「鷹」同人。2010年度「鷹」俳句賞受賞。1988年、第23回宮城県芸術文芸賞受賞。2009年「月光集」同人。

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●方法俳句387・比喩(直喩)=ごとく36・西宮舞1・2018-7-12(木)

2018-07-12 04:56:00 | 方法俳句

●方法俳句387・比喩(直喩)=ごとく36・西宮舞1・2018-7-12(木)
○「プールより生まれしごとく上がりけり」(『千木』2001)(西宮舞1)
季語(プール・晩夏)(「俳句201706」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:泳ぎを終えてプールからプールサイドに上がるスイマーたち。それはまるで次々とプールから生まれたように。浮力を失くして自らの重さを再発見するときです。

 

西宮舞(にしみやまい)
○好きな一句「青簾しばらく風の寄りつかず」(『天風』2015)2
季語(青簾・三夏)(「俳句201601」より引用)

【Profile】:1955年大阪府出身。19783年「」入会、→鷹羽狩行に師事。1989年同人。弓賞(狩特別作品賞)、狩賞(狩同人賞)受賞。2001年度、第2句集『千木』で俳人協会新人賞受賞。俳人協会幹事、俳誌「狩」白羽同人。

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