俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。
◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
○次元俳句008・俯瞰(空間)01・上田五千石
○「渡り鳥みるみるわれの小さくなり」(→上田五千石03)
○季語(渡り鳥・秋)
【鑑賞】:「→水中に水より冷えし瓜つかむ」(五感俳句・触覚・冷)の句に続いての上田五千石の句です。「渡り鳥」は日本で冬を過ごすために渡って来る鳥のことで、俳句では秋の季語とされます。その渡り鳥が空の高みまで上昇してゆきます。鳥の眼からは地上の作者はどんどん小さくなっていきます。作者は鳥の眼で自分を「俯瞰」しているのです。俳句の方法(これは俳句を作る動機と同義ですが)である「動物感情移入」の一つでもあるといえます。