森の中の宝石～アカヒゲ

春の奄美の森の中は鳥たちのさえずりが華やかなオペラの一場面のように響く。
中でも，アカヒゲ（天然記念物・危急種）のさえずりは，宝石のようにひときわ煌めいて聞こえる。
その声を宝石にたとえると，さしずめ鮮やかな色合いのルビーだろうか。
写真は，アカヒゲのオス。
アカヒゲは，スズメぐらいの大きさで，動きが敏捷，しかも警戒心が強いためか，これまで一度も出会ったことがなかった。
森の中にじっと佇み，息を潜め，目を凝らし耳をそばだて，自分自身が一本の木になったかのような気持ちで，アカヒゲの登場を待つ。
静かな森が，もっともっと静まりかえっていくように感じ，さらに時が経つと，木々は，風にざわめき，色とりどりの鳥たちのさえずりは，あらゆる角度，あらゆる高さから降り注ぎ出す。
森は生きていると感じる瞬間。
そして，感動のご対面！
さえずり声は森中に響き渡っていたが，姿を見せたのは，この一回だけ。
カメラを持つ手が小刻みに震える。
しかも，カメラのAF機能が今ひとつうまく働かない。
手でピントを調整するだけの技量もない。
野鳥を上手く撮るには，もっと上の望遠レンズと三脚，それにもっともっと時間をかけることが必要なんだろう。
その中で，とりあえず整備できるのは，三脚ぐらいかなぁ。
初対面にしてはまずまずの出来かと思うけど，まだまだ修行が必要。
これからも，週末の奄美の森へ通うことになりそうな予感がする…（時間が作れるかが最大のネック）
今日は，ビデオも持参してアカヒゲのさえずりも録音したので，いつかアップしたいと思いますが，最近何だか忙しくってバタバタしているので，気長にお待ちください
【2006.3.5 奄美大島・龍郷町（奄美自然観察の森）Canon EOS Kiss デジタルN with Canon EF70-200mm F2.8L IS USM（トリミング加工あり）】
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