vagabond の 徒然なるままに in ネリヤカナヤ

エメラルドグリーンの海,溢れる太陽の光,緑の森に包まれた奄美大島から,乾いた心を瘉す写真をお届けします。

万年筆「ミニ檸檬」

2005-10-11 22:57:40 | 日記
「Lapitaラピタ」(小学館)という中年男性向けの雑誌がある。
雑誌の冒頭に「この雑誌は,40歳以下の読者を想定しておりません。」というただし書までご丁寧にある。
内容的には,車,ファッションetc.小金のできた中年男性をターゲットにしたもので,「中年」かどうかはさておき,「小金」のない私には,これまで無縁であった。
が,どうしても,この雑誌の11月号だけは入手したくなった。

それは,付録に「ミニ檸檬」という万年筆が付いているから。
かつて,丸善が,創業130周年を記念し,この書店を愛した作家・梶井基次郎の「檸檬」に因んで,1,000本限定で生産したところ,瞬く間に完売した万年筆「檸檬」のミニ復刻版が,なんと雑誌の付録なのである。
限定生産品の復刻版(ただし,85%縮小版)が,なんと980円で手に入るというのだから,これを買わない手はない!

このラピタ,6日発売で,文房具系のブログ上では,今週末は,この話題で持ち切りのため,一刻も早く手にとってみたかったのだが,如何せん,離島の悲しさ。運送のため,数日のラグタイムがある。
そして,昨日,漸く入手できた。
こんなに,手に入れるのが待ち遠しかったのは,小学生時代の学研以来かなぁ

全体的に,980円の雑誌の付録とは思えない仕上がり(ただ,この万年筆を2,000円出して買うかと聞かれれば,それもNo)。
原色系のレモン色(基次郎によると,「レモンエロウの絵の具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色」)。
適度にずっしりとした量感。
そして,金メッキのペン先ながら,インクも滑らかに出てくる。
インクは,ヨーロッパタイプのハーフサイズ。
ただし,小振りな割には,若干,ペン先が太い(Mよりも少しだけ太めか)なのが難点。
実用品として使うにはどうかと思うが,話のネタに,1本持って置いても良いんじゃないでしょうか。
都市圏の大規模書店では,売り切れ続出とも聞くのでお早めに!

万年筆で色々落書きしていて,最近,鉛筆,ペンで文字を書く機会が少なくなったと改めて思った。
この「ミニ檸檬」を持ち歩くのは,少し照れくさいので,最近使ってないプラチナのグラマー万年筆でも,持ち歩いて,メモ取りに使おうかと思った。
この万年筆も,ずんぐりむっくりで,小振りながら書き味もなかなか良く,ポケットにもすっぽり収まり,気に入っていたのだけれど,パソコンばかり使って,最近はご無沙汰にしていたもの。
やっぱり,手書きの味も大事かな,と。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
たまには手紙も (mf)
2005-10-17 01:42:09
ここ数年、メールばかりに頼りがちですが、

先日の自分の結婚式の前後で手紙を書く機会が多く、

久しぶりにペンで文字を書く、という作業の

楽しさを思い出していたところです。

そうなると、やはり書き味のいいペンが欲しくなります。

万年筆で書く文字は表情が豊かで、書くだけで気持ちのいいものですね。

そろそろ1本きちんとしたものを持とうかしら?
返信する
書く楽しさ (vagabond67@管理人)
2005-10-17 06:49:06
mfさんいらっしゃいませ

ボールペンでは味わえない,万年筆ならではの書く楽しさってありますよね。

色合いやかすれ具合なんかも,味わい深くって,万年筆はやっぱり「筆記具の王様」って感じがします。



海外のメーカーからも沢山輸入されていますが,やはり漢字,ひらがなを書くには,日本製のペン先の方が適していると聞いたこともあります。

それでも,輸入物に憧れるのはミーハーなせい?



この手の高価なものは,選ぶ楽しさもありますよね。

是非,沢山試し書きをして,お気に入りの一本と出会ってください!
返信する