珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

バズケロさんを訪ねて(JBL部屋編)

2015-12-29 13:00:55 | オフ会
午後はバズケロ城の本丸、JBL部屋で過ごさせていただきました。これまで多くのオーディオ愛好家を訪問してきましたが、専用部屋を持たれている方はなかなかいません。資金の問題もあるでしょうが、タイミング、熱意、いろいろな要素が揃わないと難しいですね。背景の壁からわかるように、いわゆる石井式の部屋となっています。天井を高くして斜面を設けるなど、定在波の対策がなされています。そして床です。壁とは縁切りされていて、巨大なオーディオボードの上にシステムとリスナーが乗っているが如く、だそうです。電源まわりの整備も業界で有名な業者さんに依頼されました。


もう10年ほど使われいるJBLスタジオモニターシリーズ4338です。最近JBLからモニターシリーズの最新機種が出ましたが、バズケロさんは敢えて、その音を聴かないようにしているそうです。SPを受けるスパイクまわりの使いこなしで、一段と音がよくなったそうですから、誘惑を断つのは正解なのでしょう。


JBL部屋もデジタル/アナログ併用です。SACD/CDプレイヤーはエソテリックX-03です。まだ角ばっていた往年のエソテリックの趣です。ソース機器を受けるのがマッキントッシュの名プリアンプC46です。部屋の形状で定在派対策しているので、イコライジング機能は全く使っていないそうです。


ハーベスべ部屋同様、デジタル、アナログを切り替えて楽しめます。JBL部屋のアナログプレイヤーはトーレンスTD850BCです。やはり振動対策がしっかりされています。この度、制振方法に完成を見たとはPhilewebの日記の通りです(まだ私はよく分かっていません)。


最下流はマッキントッシュのパワーアンプMC501です。これを4台使ってバイアンプ接続という何とも豪華な構成です。プリと併せてブルーアイズファンには堪らない佇まいでしょうね。


こちらでもジャンルを跨いで聴かせていただきました。制動の効いた、そして力感のある低音は、特にオーケストラ、ジャズに相性がいいと感じました。ゲルギエフの「春の祭典」は、低音部の迫力、余韻が圧巻でした。触発されて私もフィリップス盤を早速購入しましたが、自宅ではどうしても甘くなります。マーカス・ミラーの迫力あるベースがJBL部屋を満たす様も心地よかったです。


ドラムのリアリティが高いですね。ルイ・ベルソンはバスドラムを二つ使い始めたドラマーだそうですが、その迫力が表現されていました。上のレコード盤(右上)もルイ・ベルソンです。前にせり出すツインの管楽器を聴いて、JBLとマッキンの組みわせが王道と言われる理由に納得しました。


既に多くの方がJBL部屋を訪問されていますが、1年ほどの間にも随分と音が進化しているようです。常連の矢切亭主人さんが一番、その変化を実感しているのかも知れませんね。4338はリスナーに向けられていますし、部屋の響きも石井式で抑え目です。つまり直接音を浴びることになりますが、事前のインプット情報と異なり、私はJBL部屋にずっといたくなる感覚を持ちました。変化の要因としては、4338の足元への手入れ(バズケロメソッド)が大きかったそうです。確かに音楽と対峙する緊張感が求められ、ながら聞きには向きません。バズケロさんも普段ここに入ると音楽に没入するのみだとか。

途中で矢切亭主人さんが退席され、1人占め状態を楽しんでいましたが、あっという間に終了の時間が来てしまいました。バズケロさんも翌日から仕事でしばらくお城を離れねばなりません。私も土日をオフ会に使ってしまい、次の長いウィークが思いやられます。帰り際、ハーベス部屋の優しい音に、あらためてJBL部屋とのコントラストを感じてお開きとなりました。袋井までの道中、Phileweb遠州組の交流の様子を伺いました。フラッと立ち寄って音楽を聴いたり食事をしたりと、暖かいネットワークができているようです。袋井からは掛川を経て、新幹線で新横浜まで戻りました。

2日間に亘って、3つのシステムの音を聴かせていただきました。どれ一つとして同じ音がない、とはよく言われますが、今回は特に顕著だったように思います。merryさん、バズケロさんそれぞれ、目指す音が明確にあり、それをほぼ実現しているという点で、いい刺激を受けました。とても濃い、静岡途中下車の旅となりました。参加された皆さん、ありがとうございました。
コメント
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