珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

ミネルヴァさんを訪ねて

2015-04-19 09:34:50 | オフ会
11日の土曜日、滋賀にお住いのミネルヴァさんを訪問しました。ミネルヴァさんがPhilewebの記事で紹介されていた京都のジャズ喫茶「Murra」に行ってから早くも2か月が過ぎました。もう随分昔のことのように感じます。新幹線で頻繁に通過する滋賀県ですが、米原駅での乗り換えくらいで滞在したことがありません。今回は三井寺の桜や伊吹山登山も絡めて滋賀三昧を決め込みました。滋賀と言えば何と言っても琵琶湖ですが、滋賀県の1/2から1/3くらい占めるイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか?ミネルヴァさんから実際は1/6と聞いて驚きました。シンボルだけに強調されるのでしょうね。

琵琶湖見物を兼ねて近江大橋と瀬田の唐橋を車で通っていただいた後、「立木音楽堂」へ向かいました。こちらもミネルヴァさんが日記に上げられていて前から気になっていました。土日だけオープンのクラシックが流れる喫茶店です。月に1回、クラシックコンサートも行われるようです。以前、ミネルヴァさんが訪問された際はお客様も少なかったのですが、この日は女性客中心にご覧の満席でした。しかもランチは全て捌けたとのことで、断念です。ガラス越しに見える瀬田川はゆったり流れていますが、少し上流に位置する弘法大師ゆかりの立木観音の付近は、迫力ある急流となっています。


急遽、ミネルヴァさん宅近くのベーカリー&レストラン「ガストロノーム」へ変更しました。滋賀では近江牛が有名ですが、こちらは滋賀豚です。新鮮な野菜や併設するベーカリーの焼き立てのパンと共に、美味しくいただきました。この間、ミネルヴァさんの長いオーディオ経歴を伺いました。


高台の住宅街にあるお宅に移動し、サウンド交流スタートです。システム全体の様子を写したかったのですが、SP間隔を目一杯確保されていて固定焦点レンズでは切り取れませんでした。お部屋は6畳で、短辺配置です。いわゆる正三角形配置でレーザーセッターを使って30度内振りにされています。スクリーンはプロジェクター用ですが、同時に奥のガラス窓の反射対策も兼ねています。


お使いのSPはKEFのトールボーイiQ70です。KEFはネームヴァリューの割に販売しているお店が少ないといった話が出ました。滋賀県の唯一の取り扱い店での試聴が購入の決めただったそうです。同じKEFのグレードの高いSPが本命だったのですが、明らかにiQ70の音がいいとなり、購入を決められました。背後は自作の棒アクセサリーで、本家の寸法を参考に2/3サイズを作られました。


送り出し側です。CDフォーマットの2Ch再生であれば、ネットワークプレイヤーを兼ねるパイオニアのAVアンプSC-LX88で足ります。マランツSA13S1は決して安いSACD/CDプレイヤーではありませんが、出番がほとんど無くなったそうです。ファイル再生により、かつてアナログで聴いていた音が戻ってきたとか。お持ちのCD約600枚のリッピングをようやく終えたと聞き、ファイル再生への意気込みを感じました。


今回の訪問の楽しみの一つがウェルフロートの実聴でした。CEC仕様で高さ調節機能付です。ただしミネルヴァさんからすると、高さ調整はしない、つまりジークレフ仕様通りの使い方が、音は好ましいようです。ジョーシンで購入された薄い粘着性シートを介して、直置きです。ダンピング、締まり、解像度など低音の改善効果は顕著とのことです。


取り組みも、機器もオーソドックスというのが私の印象ですが、怪しさ満載の機器がありました。シューマン共鳴波の発生装置です。それも2台で、さらに効果を高めるべく水晶玉が載っています。ミネルヴァさんによると、何となく感じる差であり、人によっては全く感じないようです。私も試させていただきましたが、オンにすると音が伸び、余韻が残る印象を受けました(怪!)。鑑賞はオンで行いました。


ジャンルを跨いで聴かせていただきましたが、結果的には女性ヴォーカルが多かったように思います。ジャズヴォーカルでは渡邊美和、クラシックではコンドラシンの「ショスタコビッチ5番」、ヒラリーハーンの「シベリウス、ヴァイオリン協奏曲」が印象に残りました。ハーンの方は、早速アマゾンで購入し聴き始めました。コンドラシンの方は新盤はなく、高値の全集しかないようです。私が生まれる前のソ連での録音ですが、えも言われぬ高揚を覚えました。曲も素晴らしいし、また一つ音源の幅が広がりました。竹内まりやの「告白」、がっつりした低音が入っていたんですね。家で再確認しました。


Philewebのミネルヴァさんのプロフィールには、機器の買い替えでなくアクセサリによる音質向上を目指す、とあります。実際に取り組みや音に触れて、とてもオーソドックスな印象を受けました。アクセサリに走っている感じを受けません。基本を抑えているからこそ、アクセサリの取捨選択をし易いのでしょうね。やれることを網羅的に取り組む様子を拝見して、KYLYN(キリン)さんを思い出しました。典型的な内振りながら音場の広がりも十分ですし、力感と締まりを伴った低音も見事でした。講演や誌面での話を鵜呑みにせず、耳で確かめられながらシステムを構築されてきたことがよくわかりました。

交流の最後は映像です。ミネルヴァさんのオーディオ機器やラックは黒が多いですね。スクリーン上の画質を損ねないための工夫です。NHK BSで放送された「春の祭典」を見せていただきました。初演時の振付を再現したものだそうです。場所はマリインスキー劇場、指揮はゲルギエフです。プロジェクターの映像は随分進化したようで、感心しました。2月の名古屋オーディオフェスタでもSONYの4Kプロジェクタの画質の驚きました。スクリーンであれば2Ch再生への影響も抑えられますし、両方楽しむファンにとっては必然なのでしょうね。私の方は、なかなか映像のモチベーションが上がらないままです。


最寄り駅で降ろしていただき、JR東海道線で大津方面へ移動しました。ちょうど琵琶湖にかかる鉄橋から比叡山のシルエットが見えました。今度は比叡山越しに京都に下りる(あるいはその逆)も面白そうです。


荷物が重かったので一旦大津のホテルに預けて、桜のライトアップで有名な三井寺に向かいました。三都に比べると内陸に位置する分、大津の桜は遅いです。それでもライトアップ期間の終盤を迎え、桜は散るスピードを上げていました。ただ、ライトアップだと意外に葉が気になりません。


桜に混ざってちゃっかりモミジの新緑もライトアップされてました。これも綺麗でした。


三重塔です。刻々と照明の仕方を変える工夫がされていました。ちょうど全面が点灯された瞬間です。それにしてもカップルさんばかりで驚きました。寒さも吹き飛んだというわけです。翌日は伊吹山登山で朝が早いので、気持ち駆け足で回り、退出です。


ミネルヴァさん、長居させていただきありがとうございました。長年の蓄積、継続は力といったことを意識する1日となりました。ここ4、5年俄かにオーディオ熱を上げた私には持ち得ませんが、残りのオーディオ生活では大事にしたい視点です。途中、奥様も交えたケーキタイムも楽しかったです。白ねこさんは2階に隠れてしまったようで、残念でしたが。最初の滋賀滞在がオーディオというのも縁ですし、数少ない?技術系としても今後もよろしくお願いします。上京の際は、拙宅でも音楽を聴いていただければと思います。こちらは映像無しですが、別アプローチのファイル再生をやっております。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サウンド交流in九州、せんべ... | トップ | 春の伊吹山 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

オフ会」カテゴリの最新記事