珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Mozartピアノ協奏曲

2012-06-03 08:52:12 | クラシック
アナログ導入やイベントが重なってなかなか音楽の記事をかけていませんが、今回はクラシックの話題です。オーディオがトリガーになってジャズやクラシックを聴く量は確実に増えています。といっても両者が私にとって依然広大な森であることに変わりません。その広大な森を演奏者に指南してもらおう・・・といった記事を書きました。基本的にはその方針に変わりなく、今も比較的少ないアーティストの範囲で楽曲を購入しています。

クラシックではこのところ協奏曲を聴く機会が増えています。個々のアーティストの演奏とオーケストラの組み合わせ楽しめるので、欲張りな初心者には一番向いていたのかも知れません。オーディオ的にも両者の良さを引き出す課題があって、いい題材だと思っています。

協奏曲といっても主役となる楽器も様々、作曲家(時代)も様々ですので、これだけでも広大な森です。Vivaldiの四季もこの部類に入ります。協奏曲の面白さは、主役となるアーティストと背景のオーケストラの組み合わせにあります。コントラストが際立つこともあれば、溶け込むこともあり、これも多様です。楽器ではやはりピアノの作品が人気があるようです。ご多分に洩れず私もピアノ協奏曲のCDが増える傾向にあります。ピアノとオーケストラの音色の対比が好きなんですね。


Mozartのピアノ協奏曲に絞ったとしても、実に広い世界があります。20番はMozartのピアノ協奏曲では数少ない短調です。恥ずかしながら20番を知ったのは某オーディオ店の試聴会でした。フォノアンプの比較が目的で、ひたすら20番のピアノの出だしまでを機種を変えながら聴く形式でした。肝腎なピアノは殆ど聴けませんでしたが、この先どんな展開になるのか期待を持ちました。その後、内田光子とMartha Argerichの盤を購入しています。演奏者によって様子が変わるのは毎度のことですが、違いは明らか。内田光子の方がしっとりしていて浸れますが、たまにArgerichの躍動感もありかなと思います。



Helene Grimaudが昨年末にようやくMozartのピアノ協奏曲を出してくれました。19番と23番がありますが、じっくり向かい合って聴くのは23番です。第3楽章の流れるようなピアノの旋律を聴くと、震災前のコンサートでのピアノソナタ8番を思い出します。静かな第2楽章では彼女のため息のような声も聴こえますが、これも先のコンサートで経験済。最近ではあまり気にならなくなっています。早い時期の再来日を期待しているのですが果たして・・・。楽曲としての完成度の高い23番は、内田&テイト盤でも聴いてみようと思っています。


クラシックが上手く鳴る装置は他のジャンルも良く鳴る、とはよく言われますね。オーディオに拘るようになってクラシックの聴こえ方がいい方向に変わったのは確かです。ピアノ協奏曲はMozart以外にもRachmaninov、Schumann、Beethovenと名曲の宝庫ですから、今後も装置のチェックも兼ねて聴き続けることでしょう。
コメント
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