珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

懐かしい音楽の授業

2011-09-19 08:10:38 | クラシック
高校では音楽を選択しなかったので、音楽の授業を受けたのは中学までです。歌や笛のテストなど、緊張を強いられた場面がどうしても記憶に残っていますが、音楽鑑賞で憶えている授業があります。それはBizetの「アルルの女」と、Mozart「交響曲40番」をスコアを使いながら聴くという授業でした。さすがに手元にスコアは残っていませんが、B6判のスコアを捲りながら曲を追ったことはよく覚えています。

この授業のおかげで、両曲の旋律はそれなり頭に入っています。20数年ぶりに聴くハードロックのギターフレーズが甦るのと同じ感覚といったら言い過ぎでしょうか。CD自体は90年代半ばに買っていますが、モチベーションが上がらず長らく棚に眠っていたのも事実。ここにきて、クラシック、とりわけオーケストラものを立体的に聴けるようになり、ようやく音と曲を愉しめる状況になりました。

「アルルの女」はAbbado&ロンドン交響楽団(1980年録音)を持っています。授業で取り上げられたのは第2組曲の方です。あらためて聴くと、管楽器が魅力的な作品です。有名なところではメヌエットのフルートが挙がりますが、パストラール中間部でのフルートとピッコロの掛け合い、間奏曲でのアルトサックスのソロもいいですね。これら管楽器の魅力を引き出すのがオーディオ・・・何となくですがオーディオでクラシックを楽しむコツがわかってきたような気もします。


現在、「交響曲40番」は3枚のCDがありますが、最初に買ったのはMackerras&プラハ室内管弦楽団の40番と41番のカップリングでした。ありきたりですが、40番は何といっても第1楽章、特に再現部の音量が増すあたりが、グッときます。何か胸を熱くするものがあります。やはり、ここでも管楽器(ホルン?)が鍵になっていると思います。スコアがあれば、曲への理解が深まるはずです。こんな形で趣味に音楽の授業が絡むとは想定外ですが、これは良き想定外です。


40番はその後、 Szell&クリーヴランド管弦楽団、Bernstein&ウィーンフィルのCDを買い足しました。それぞれ、Mackerras版に比べるとテンポがゆっくりですが、その分重みが増す感じがします。ちなみにMackerrasの第1楽章は7分、Bernsteinのそれは8分半です。良し悪しでなく、気分によってチョイスするのがいいでしょう。40番はまだ見ぬ名盤、名演が控えているので、後々楽しみです。


さて、音楽の先生ですが、吹奏楽部の顧問で名物先生だったことは言っておきましょう。家内も神奈川県内の中学ですがスコアを使った授業はなかったそうです。副教材の選定は先生に任せられていたのですかね。授業で何を伝えたかったのか、今となってはわかりませんが、名曲を通じて、管楽器の素晴らしさを感じ取って欲しかったのかな、とも思います。まずはこの2曲のスコア(勿論、クリーム色のB6判でなければなりません)を購入することにします。
コメント
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