乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

300  ★★★★★ or ★☆☆☆☆ 

2007-06-09 | 映画

記録だけ

  300

 

 

『歴史』や『事実』 ★☆☆☆☆

ペルシャの描き方 ★☆☆☆☆

 

絵画的な描き方 ★★★★★+★★★

 古典主義やシュール的な描き方が見事。

 特に好きだった絵は二場面。

 ①『木に掲げられた死体の数々』(シュール的な描き方)

 ②『王や兵士たちが地に死に絶えた満との赤と、中央の王の体の曲がり方、全体の構図』

歌舞伎の手法 ★★★★★

 ペルシャ軍の衣装

 ペルシャ対ギリシャの かたまりの構図

 『だんまり』的な動き

 形

 メークがギリシャは人間的、ペルシャ(ハシャーヤール王)は人工的で歌舞伎の白塗と、(ペルシャ帝国の王というより、インド・アフリカ系の人物のように描き)歌舞伎の赤い顔(悪者)のように感じさせる。

黒澤作品的な匂い ★★★★★

 色々な場面で、意識した映像や構図、描き方がみられた。

迫力 ★★★★★

女性と男性の持つ肉体美 ★★★★★

映像美 ★★★★★

色彩美 ★★★★★

構図 ★★★★★

音楽 ★★★★

形の決め方 ★★★★★

現代演劇の手法 ★★★★★

バレエ的な動き ★★★★★

ペルシャとギリシャの女性の描き方 ★★★★★

 

 

 2007 アメリカ 117分 R-15

 原作  フランク・ミラー

 監督・脚本 ザック・スナイダー

 

 キャスト

 ジェラルド・バトラー 

 レナ・ヘディー 

 デビッド・ウェナム 

 ドミニク・ウェスト

 

 

 

 家族と『300』を観に行く。

 予想通り 家族は、

「アメリカサイドのヨーロッパ贔屓。アジアを馬鹿にしている。」

「イランを歪曲にしたつくりだ。」

と、ご立腹。

 

 夫に言われるとおり、この映画は、『歴史』や『事実』で観るのか、『映像美』や『面白み』の どちらでとらえるかによって、大きく二極する作品だと思う。

 

 人類最古の文明を持つイラン人を歪曲した部分が多く、気になる。

 一方、『ナルシストぶり』(ハシャーヤール王のナルシストぶり=イラン人は、自分が大好きだと効いたことがある)や 『イラン人の賢明さ』を否定しきれない作品つくりに、イランの好きな私としては、静かな笑いがこみ上げてくる。これは、アメリカ側(ハリウッド)の誤算か・・・

 諸事情のある昨今、一般人に影響力の大きい映画という手段を使って、イラン文明の真の姿を破壊し、反イラン感情を煽ろうとしているようにも感じる部分は、危険だとも感じる。

 

 観る人によっても、また見る(考える)角度によっても、感じ方が大きく変わる。

 好感の持てる部分と否定したい部分が複雑に絡みあう。評価が大変難かしく、考えさせられる映画だったといえよう。

 

 

 申し分けございませんが、ここではあらすじは控えさせていただきます。

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (maki)
2007-06-10 10:48:00
乱さん、とれたよ、
お昼にしました、
たのしみ、、
この映画、さっそく、
行ってきたんだ、、
返信する
makiさんへ (乱鳥)
2007-06-11 00:12:22
チケット、購入されたのですか?7月が楽しみですね。楽しんでくださいね。
映画は、ある意味 映像が美しかったです。
返信する
Unknown (maki)
2007-06-11 09:14:35
乱さんは、チケットは、
とれましたか?
昼ですか?
夜ですか?
たのしみ、、、
返信する
ありがとうございます (乱鳥)
2007-06-11 22:32:59
昼夜確保できました。
今からわくわくしています。
返信する

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