『四大浮世絵師展』は楽し!
一月四日。
こどもと 京都駅ビル 美術館「駅」 で 『四大浮世絵師展』を堪能した。
これは浮世絵収集家の中右 瑛(なかう えい)氏のコレクション。
作品数はことのほか多く、急ぎ足で歩いて見ても、ゆうに三時間はかかる。
浮世絵は質の高い物が多く、また保持状態もきわめてよい。
写楽・歌麿・北斎・広重を170点の展覧会というだけはある。
浮世絵は好きで山形に行ったときにも広重美術館を楽しんだ。
また個人的にも役者絵や他を少しは集めている。
浮世絵を見ているとワクワクする。
歌舞伎を見ているようにワクワクする。
会場を少し歩くと鯔背な男絵がいっぱい。
そのなかでも、きわめて渋い顔。
遠目に見ながら、息子に、
「男前やぁ~。」
と、思わずため息。
それもそのはず。
幸四郎先祖のの役者絵だった。
ほほう・・・。
昔から、男前の血筋だったんだ。
團十郎と海老蔵の絵は強面。
菊五郎やなんかも面影を残す。
男前の役者絵が、私の心を躍らせる・・・。
いろいろな芝居の浮世絵。
仮名手本忠臣蔵はシリーズになっていた。
何段と書かれていたが、こどもに芝居の様子を説明していると、
「おかぁさん、もういいよ!」
と遮られる。
猪を見て、息子が手を出して、財布の塩梅を確かめる仕草^^
『五十両~~!』
と、アクセントのある声を出す。
親子そろっての大笑い!!
浮世絵は楽しい。
「おかぁさん、どうして仮名手本なんだろう・・・。」
待ってました。その話し。
会場を出てお茶をしながら、四十七説明にせきが切れる。
本当に、バカ親。
演目は他にも数多くあった。
『暫』や『花菖蒲文禄曽我』は遠くから見ていても一目瞭然。
狂歌の彫られた浮世絵は結構難しい。
読むだけでも手間取るのに、意味まで考え出すと、その場を離れられない。
こどもは同じように横で悪戦苦闘。
こりゃこりゃ!お前を頼りにしているというのに、何という親子そろっての 無様ぶり。
北斎の 赤富士と青富士が並んでいた。
富嶽三十六景か・・・。
いやぁ~、実に爽快。
赤富士の鰯雲。全体に重い。
青富士山の稜線は油の描き始めの輪郭のように濃青色で色どられ、山腹は白い。青のモノトーンは粋。
北斎の潔いエロは心地がよい。
中央に置かれた絵草紙なども、なかなかのもの・・・笑った。
写楽は魅力的。
意味は無いが、写楽は平賀源内とイメージが重なるのは私だけだろうな・・・。
ことのほか小さく描かれた役者や郡が氏などの目の小ささがアクセントとなって、印象づける不思議な浮世絵師。
絵と写楽との生き様が、何となく重複。
『写楽画』の前では二人が下を向いて、写楽顔を真似てみる。
『やばいな、この親子・・・。』
私たちをもし見た人がいるなら、多分そのように思われるな。
浮世絵にはバックに黒雲母を使われている物、白雲母をつい買われている物、黄抜きのものも合った。
今まで意識してなかったので、たいへん得した気分。
チビッ子スターの『大童山』
これがきわめて金太郎さんに似ている。
可愛らしい。
歌麿の美人画は美しい。
女性に関心が無い私でも、楽しめる。
鏡の中にうつし出された浮世絵などはこじゃれている。
あれ、これは広重だったか?
広重!
役者絵や美人画が沢山出てきて驚いた。
遊郭の様子や茶筅売りなど、当時の様子が見られるのも、浮世絵の楽しいところ。
こどもが、
「昔は茶筅売利はこんな風だったのかな?」
私は
『知らんがナ!』
と思いながらも、
「外郎(薬)売りや饂飩・蕎麦屋出前やお面売りだったら、芝居に出てくるけどもね^^」
と、その場を逃れる。
こどもは、
「それだったら、みたよ。」
と、不審そうな顔。
何処までも、恥をかかせるやっちゃナ!
広重の絵は途中でコロコロと変わっていた。
これは別人が絵かいたことを示している。
広重は一帯何人いたのだろうか。
広重の肉筆画というのが 最後の部屋にあった。
こちらはあまり感心しない。
これら四人の浮世絵の他にも、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』などがあった。
これには感激した。
十返舎一九もこんな事もしていたんだと、心は高鳴る。
親子 顔を見合わせて、
「十返舎一九はすごい。」
と楽しんだ。
お恥ずかしいです。
読んでいただいて、感謝しています☆^^☆
これからもよろしくお願いします。
浮世絵のような物でいく物があれば、あらかじめお知らせしますね^^
楽しみに待っていて下さいね☆^^☆
綾子さん、コメントをありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。☆^^☆