海遊館
『ひとの痛みがわかる人はやっぱり強い 思いやる心で生きてこそ、真の幸せが訪れる』 2,6★/5 内海実 著
『ひとの痛みがわかる人はやっぱり強い 思いやる心で生きてこそ、真の幸せが訪れる』を読了。
本書もストレッチをしながら大半を読み、残りは隙間時間で読み切る。
こういった自己啓発本に多い内容で、どこかしこで読んだことのある内容が多かったが、ストレッチというかなり手持ち無沙汰な時間を有効に使うといった点で、こういった軽い本がありがたい。
そういった意味で、本書も、よくできている。
これが白川靜氏の『漢字云々』となってくると、ストレッチやウォーキングストレッチやウォーキングと並行して読めないし、読むべきでないと考える。
白川靜氏の書物などは家や寺やどこかでそれのみに集中してじっくりと読みたい。
そういった点で、新書という小さな大きさと雑誌がわりの内容は、ながら読みにはありがたい。
上にも書いたが、本書もどこかで読んだ内容が記されている。
例えば大阪のどこかのデパート(おそらく阪神デパート)でライスと福神漬けだけを食べにくる客に、社長は快く提供した。
「いずれ、働いてお金を手にすれば、デパートを思い出してカレーライスなどを食べてくれるだろう。(要約)」
と。
本書では囲碁のできる喫茶店に置き換えて書かれていた。
もちろんデパートの内容を参考にされたとは、私はいってないので、そこのところはご勘弁願いたい。
本書も歌手や著名人を例に挙げて書かれていた。
本田の社長くらいになれば、私にもわかりやすいが、天童と言われても、一度も歌を聞いたことは無い。
せいぜい、のど飴のCMを見たことがあるくらいのものだ。
天童は歌唱力が云々と言われても全く知らない人間もいる。
そういった一歌手を取り上げること自体が、いとことで言えば軽いし、小汚い言葉を使うならば、しょぼい!
歴史上の誰でも調べればわかる人物やビルゲイツや本書にあった本田の社長くらいにとどめていただきたい。
歌手やタレントなどを取り上げて、天童は歌唱力があるということは皆さん周知のところである(要約)と書かれても、
「そうですか???」
としか言いようがない。
皆が好きではなく、歌唱力を評価しているわけでもなく、ダミ声が嫌いな人間もおり、演歌を好きな日本人ばかりではないということを把握しておられない。
みんな知ってる、みんな思ってる、みんないっているというのはやめていただきたい。
いじめの構造と排他主義的発想を増長させる。
人間は皆、一個の生物なのであり、個々それぞれがそれぞれの考えや感覚を持っている。
タイトル『ひとの痛みがわかる人はやっぱり強い 思いやる心で生きてこそ、真の幸せが訪れる』といった趣旨と相反する内容を書かないでいただきたい。
そういった点でこの本は私は好きではない。
今回も読んだという簡単な記録だけで失礼致します。
内海実 著
KAWADE夢新書
2021年
217ページ
890円+税
目次
包容力のある人は、やっぱり強い!人の痛みがわかる人は人に愛される
謙虚な人は、やっぱり強い!他者も自分も信じられる人は人に認められる
前向きな人は、やっぱり強い!困難を受け止められる人は人に押し立てられる
誠意のある人は、やっぱり強い!相手に心を開ける人は人とうまくやれる
ハートの熱い人は、やっぱり強い!まわりに流されない人は人に信頼される
畏れと己を知る人は、やっぱり強い!つねに芯がブレない人は大きな仕事をし、後進も育つ
どんなに優れたスキルと実績の持ち主でも人との交わりをザラつかせ、相手を慈しむ心を忘れれば、いつか、かならず破綻がくる。「熱い思いで胸をふくらませて、他者も自分も励ましていく」―当たり前だけれど確かな生き方を見つめてみませんか。
目次 : 包容力のある人は、やっぱり強い!人の痛みがわかる人は人に愛される/ 謙虚な人は、やっぱり強い!他者も自分も信じられる人は人に認められる/ 前向きな人は、やっぱり強い!困難を受け止められる人は人に押し立てられる/ 誠意のある人は、やっぱり強い!相手に心を開ける人は人とうまくやれる/ ハートの熱い人は、やっぱり強い!まわりに流されない人は人に信頼される/ 畏れと己を知る人は、やっぱり強い!つねに芯がブレない人は大きな仕事をし、後進も育つ
【著者紹介】
内海実 : 愛媛県生まれ。40年以上を自動車業界で過ごす。最初の20年はメーカーの宣伝・広報の販売促進に従事、次ぐ10年間は直納部長、そして最後の10年間は販売会社の社長として成長期の自動車業界の最前線で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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