乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

アマビエって、半人半魚、人魚だね^^  (昨日のつづき)   STOP!感染拡大(厚労省)

2020-04-17 | 変体仮名見むとするハいとをかし

   STOP!感染拡大(厚労省)

 
   アマビエ(半人半魚 人魚)



 
 妖怪アマビエが描かれた江戸時代の瓦版(京都大付属図書館所蔵)

 肥後国海中へ毎夜光物出ル、所の役人行
 見るニ、づの如く者現ス、私ハ海中ニ住申アマビエト申
 者也、当年より六ケ年の間諸国豊作也、侃
 病流行、早々私写シ人々二見セ候え(候得)と
 申て海中へ入けり、右写シ、役人より江戸へ
 申来ル写也
        弘化三年四月中旬  


 厚労省の絵を見て、人魚を度々読まれて入る方のページを思い出した。
 その方の記事の中にはたまたま「アマビエ」がなかったので、今回下を読んでみた^^
 そんな単純な動機^^v
 アマビエ  当年より六ケ年の間諸国豊作也、侃  病流行、早々私写シ人々二見セくれ


 
 「アマビエ」アイコンに=新型コロナ啓発で―厚労省

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、厚生労働省は13日までに、疫病を払うとされる妖怪「アマビエ」を描いた若者向けの啓発用アイコンをホームページ上で公開した。
 アマビエは、江戸時代に肥後(熊本県)の海から姿を現し、「疫病が流行した際は私の姿を描き、人々に見せよ」と語ったと伝えられる。新型コロナの感染拡大を受け、インターネット交流サイト(SNS)上にイラストなどを投稿する人が相次ぎ、話題となっている。
 若年層は感染しても無症状や軽症の場合が多く、同省の担当者は「自覚がないまま感染を広げる危険性が高いことを知ってもらい、拡大を予防してほしい」と話している。 
 (C)時事通信社 (2020/04/13 14:28)

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アマビエ  当年より六ケ年の間諸国豊作也、侃  病流行、早々私写シ人々二見セくれ

2020-04-17 | 変体仮名見むとするハいとをかし

   アマビエ(半人半魚 人魚)

   当年より六ケ年の間諸国豊作也、侃
   病流行、早々私写シ人々二見セ候え

  

 肥後国海中へ毎夜光物出ル、所の役人行
 見るニ、づの如く者現ス、私ハ海中ニ住申アマビエト申
 者也、当年より六ケ年の間諸国豊作也、侃
 病流行、早々私写シ人々二見セ候えと
 申て海中へ入けり、右写シ、役人より江戸へ
 申来ル写也
        弘化三年四月中旬  



 候え(候得)

 



 当年より六ケ年の間諸国豊作也
   五穀豊穣が六年続く。
 侃
 病流行、早々私写シ人々二見セ候え
  「病が流行るので、早く私を描き写して 云々」
  
 役人が写して江戸に事情を話し、持って来た絵図(写)です。

   
 づの如く者=図の如く者
 侃=ただし
 右(ママ) =左の間違いではなく、右の文章の事


 弘化=日本の元号の一つ。天保の後、嘉永の前。
     1845年から1848年までの期間を指す。
     この時代の天皇は仁孝天皇、孝明天皇。
     江戸幕府将軍は徳川家慶。  (ウィキペディア引用)

 
 妖怪アマビエが描かれた江戸時代の瓦版(京都大付属図書館所蔵)

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『絵入 好色一代男』八全之内 巻一 二はづかしながら文言葉(ふみことば) 【1-2-1、2、3】  井原西鶴

2020-04-17 | 井原西鶴

 絵入  好色一代男   八全之内 巻一  井原西鶴
 天和二壬戌年陽月中旬 
 大阪思案橋 孫兵衞可心板


 『絵入 好色一代男』八全之内 巻一 二はづかしながら文言葉(ふみことば) 【1-2-1、2、3】  井原西鶴

 
   はづかしながら文言葉(ふみことば)
文月七日の日、一とせの埃(ほこり)に、埋(うづもれ)し、かなあんどん
油(あぶら)さし、机(つくへ)、硯(すゞり)石(いし)を、洗(あら)ひ流(なが)し、すみわたりたる
瀬ゞの、芥(あくた)川となしぬ、北ハ金竜寺(こんりうじ)の、入相(いりあひ)のかね
八才の宮の御歌(うた)もおもひ出され、世之介も、はや
小学(せうかく)に、入べき年なればとて、折ふし、山崎(やまざき)の叔(おじ)の
もとに、遣(つかハ)し置(をき)けること幸(さいはい)、むかし宗観法師(そうかんほうし)の
一夜庵(やあん)の跡(あ)とて、住(すミ)そゝきたる人の、滝本流(たきもとりう)を
よくあそはし来る程(ほど)に、師弟(してい)のけいやくさセて、遣(つかハ)し
けるに、手本紙(てほんかミ)さゝげて、「はゞかりながら、文章(ぶんしやう)をこの
まん」と申せば、指南坊(しなんぼう)、おどろきて、「さハいへ、いかゞ

 
書くべし」と、あれば、今更(いまさら)馴/\しく、御入候へ共、たへかねて
申まいらせ候、大形(おゝかた)目つきにても、御合点(かつてん)有べし
二三日跡に、姨(おば)さまの、昼寝(ひるね)をなされた時、此方の糸(いと)
まきを、あるともしらず、踏(ふミ)わりました、「すこしも
くるしう、御さらぬ」と、御腹の、立さうなる事を、腹(はら)
御立(たて)ひハぬハ、定而(さためて)、おれに、しのふで、いゝた事が
御座るか、御座るならば、聞(きゝ)まいらせ、候べしと、永/″\(なが)
と、申程(ほど)に、師匠(しセう)も、あきてはてゝ、是迄(これまで)ハ、わざと
書(かき)つゞけて、「もはや鳥(とり)の子も、ない」と、申されけれは
「然(しか)らは、なお/\書(かき)を」と、のぞみける、又重而(かさねて)たよりも
有べし、先是(これ)にて、やりやれと、大形(かた)の事(こと)ならねバ

 
わらハれもせず、外にいろはを書て、是をならハせ
ける、夕陽(セきやう)端山(はやま)に、影くらく、むかひの人来(きた)りて
里にかへれば、秋(「禾に亀」(あき))の初風(はつかぜ)はげしく、しめ木(き)に、あらそひ
衣(ころも)うつ、槌(つち)の音(をと)。物(もの)かしましう、はしたの女(おんな)
まじりに、絹(きぬ)ばり、しいしを、放(はづ)して、恋(こひ)の染(そめ)ぎぬ
是ハ、御りやうにんさまの、不断着(ふだんき)、此(この)なでしこの
腰形(こしかた)、口なし色(いろ)の、ぬしや誰(たれ)と、たづねけるに
「それハ、世之介の、お寝巻(ねまき)」と、答(こた)ふ、一季(ひとき)おりの
女、そこ/\に、たくみ懸(かけ)、「さもあらば、京(きやう)の水(ミづ)てハ、あら
はいで」と、のゝしるを聞て、「あか馴(なれ)しを、手に懸(かけ)さすも
たびハ人の情(なさけ)」と、いふ事あり」と、申されければ
 
  
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『絵入 好色一代男』八全之内 巻一 一悪しき所が恋のはじまり 【全】  井原西鶴

2020-04-17 | 井原西鶴
 

 『絵入 好色一代男』八全之内 巻一 一悪しき所が恋のはじまり 【全】  井原西鶴



一丁ウ
    悪しき所が恋のはじまり
 桜もちるに嘆き、月ハかぎりありて、入作山(いりさやま)、爰に但馬(たじま)の
 国(くに)、かねほる里の辺(ほとり)に、浮世の事を外になして、色道(しきどう)ふ
 たつに、寝ても覚(さめ)ても、夢介(ゆめのすけ)と、かえ名よばれて、名古(なご)や
 三左(さんざ)、加賀(かが)の八などと、七ツ紋(もん)のひしにくみして、身は
 酒にひたし、一条(でう)通(とほり)、夜更(よふけ)て戻(もと)り橋(はし)、或時(あるとき)ハ若衆(わかしゆ)
 出立(いでたち)、姿(すがた)を加えて、炭染(すみそめ)の長袖(ながそて)、又は、たて髪(かミ)かつら、化物(ばけもの)
 が通(とほ)るとハ、誠(まこと)に是(これ)ぞかし、それも彦七(ひこしち)が顏(かほ)して、願(ねがハ)くハ
 嚙(かミ)ころされてもと、通(かよ)へば、なを見捨(すて)難(がた)くて、其比(そのころ)名高(なたか)き
 中にも、かづらき、かほる、三夕(さんせき)、思ひ/\に身請(みうけ)して、嵯峨(さが)に引込(ひつこみ)
 或は、東山(ひかしやま)の片陰(かたかげ)、又は藤(ふじ)の森(もり)、ひそかにすみ

二丁オ
 なして、契(ちぎ)りかさなりて、此うちの腹(はら)より、むまれて
 世之介ト名によぶ、あらハに書(かき)しるす返をなし、しる人ハ
 しるぞかし、ふたりの寵愛(てうあい)てうち/\、髪振(かぶり)の
 あたまも定(さだま)り、四つの手の霜(しも)月ハ、髪(かミ)置(おき)、はかま着(ぎ)の
 春も過て、疱瘡(ほうそう)の神(かミ)いのれば、跡(あと)なく六の年
 へて、明(あく)れば七歳の、夏(なつ)の夜(よ)の、寝覚(ねさめ)の枕(まくら)をのき
 、かねがねの響(ひゞき)、あくひの音(おと)のミ、おつぎの間(ま)に、宿真(とのゐ)
 せしめ、さし心得(こゝろえ)て、手燭(てしよく)ともして、遥(はるか)なる廊下(らうか)を
 轟(とゞろ)かし、ひかし、北の家陰(やかげ)に、南天の下葉(は)しげりて、
 敷(しき)松葉(まつば)に、おしと、もれ行て、お手水(てうず)の、ぬれ縁(ゑん)
 ひしぎ竹の、あらけなきに、かな釘(くき)の、かしらも

二丁ウ
 御こゝろもとなく、ひかりなを、見せまいらすれば、「其火
 けして、近くへ」と、仰(おほせ)られける、「御あしもと、大事
 がりて、かく奉(たてまつ)るを、いかにして、闇(くら)がりなしてハ」と、御言(こと)
 葉(ば)をかへし申せば、うちうなづかせ給ひ、「恋(こひ)は
 闇(やミ)と、いふ事をしらずや」と、仰られける程(ほと)に、御まもり
 わきさし持(もち)たる女、息ふき懸(かけ)て、御のぞみに、なし
 たてまつれば、左(ひだり)のふり袖を引たまひて、「乳母(うば)は
 いぬか」と、仰らるゝこそ、おかし、是をたとへて、あまつ
 浮橋(うきはし)のもと、まだ本(ほん)の事(こと)も定まらして、はや
 御こゝろさしハ、通(かよ)ひ侍ると、つゝまず、奥さまに申て
 およろこびの、はしめ成べし、次第に、事つのり

三丁オ
 日を追(お)つて、仮には、姿(すかた)え(ゑ)の、おかしきをあつめ、おほくハ
 文車(ふくるま)も、みぐるしう、此(この)菊(きく)の間へハ、我よばたるもの、まい
 るなゝどゝ、かたく関(セき)すえらるゝこそ、こゝろにくし、或(ある)「」
 時は、おり居(そえ)を、遊ばし、「比翼(ひよく)の、鳥(とり)のかたちハ、是ぞ」
 と、給ハりける、花つくりて、梢(こずへ)にとりつる、「連理(れんり)は
 是、我にとらする」と、よろつに、つきて、此事をのみ
 忘(わす)れず、ふどして、人を頼(たの)まず、帯(おび)も、手づから、前(まへ)に
 むすびて、うしろに、まハし、身(ミ)にへうべきやう、袖に
 焼(たき)かけ、いたづらなる、よせい、おとなも、はづかしく、女の
 こゝろを、うごかさせ、同し友(とも)と、まじハる事も
 烏賊(いか)のぼせし、空(そら)をも見ず、「雲(くも)に、懸(かけ)はしとは、

四丁ウ
 むかし天(てん)へも、流星人(よばいど)あリや、年に、一夜のほし
 雨)(あめ)ふりて、あはぬ時(とき)の、こゝろハ」と、遠(とを)き所(ところ)までを、悲(かな)しミ
 こゝろと、恋(こい)に、責(せめ)られ、五十四歳まで、たはふれし女
 三千七百四十二人、少人のもてあそび、七百二十五人
 手に日記(につき)にしる、井筒(ゐつゝ)によりて、うないこより、己(この)来(かた)
 腎水(ぢんすい)を、かえほして、さても命ハ、ある物か
 5.jpg 


 たはふれし女 三千七百四十二人
 (在原業平が戯れた女が、三千七百四十二人)
  ↓
  『井筒』
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