乱鳥の書きなぐり

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『熊谷陣屋』吉右衛門/「知章最後」新・日本古典文学大系(岩波 赤・緑)・『名作歌舞伎全集 第四巻』

2014-03-18 | 名作歌舞伎全集/古典文学全集(浄瑠璃含)、歌舞伎関係本



 『一谷嫩軍記~熊谷陣屋』
 <シネマ歌舞伎> (副音声解説付)


 テレビで『一谷嫩軍記~熊谷陣屋』を見る。
 今月二回目。
 
 今気がついたが、これは副音声解説付だったんだ。
 副音声解説付で歌舞伎を見たことが無いので、どんなのか知らん?と想像している。

 わたくしは何十年前、某放送局で歌舞伎を見ていてアナウンサーの解説のうるさいことに驚いたことがあった。
 また最近では同局において元タレントの無駄口と解説に平行し、その番組は見てない。
 それ以来、時には的外れな解説という物に抵抗感があり、歌舞伎や美術館ではイヤホンガイドを借りたことが無い。

『一谷嫩軍記~熊谷陣屋』が始まる前に吉右衛門さんがいろいろと思いのたけや説明をなされていた。
 この話は面白く、心に残った。
 古典歌舞伎の形や『一谷嫩軍記~熊谷陣屋』について話されていた吉右衛門さん

「『平家物語』のその部分を歌舞伎の『熊谷陣屋』にすると、こんな風に変わるんだと思いましたね(要約)」
 この言葉が印象的だったので、『一谷嫩軍記~熊谷陣屋』を見た後、日本古典文学大系(岩波 赤)と新日本古典文学大系(岩波 緑)とから「知章最後(ともあきらさいご)」を数度読む。

 誠!吉右衛門さんがおっしゃる通り☆
 この話が歌舞伎になるとあんな風に変わるのかと、改めて驚いた☆

 また、『一谷嫩軍記~熊谷陣屋』を通しで楽しみたいので、『名作歌舞伎全集 第四巻』から「一谷嫩軍記いちのたにふたばぐんき(熊谷陣屋)」を読んだ。
 『一谷嫩軍記~熊谷陣屋』通しは芝翫丈や福助さんで見たように記憶している。






データーは衛生劇場
本編尺:102分
製作年:2010年
出演:中村吉右衛門 中村富十郎 中村魁春 大谷友右衛門 中村錦之助 中村松江 大谷桂三 澤村由次郎 中村歌昇(現・又五郎) 中村梅玉 坂田藤十郎

忠義のために、わが子を犠牲にした武士の物語。源平合戦のさなか、源氏の武将・熊谷直実は平家の若武者・平敦盛を討った。やがて主君の源義経が現れ、直実は首を差し出すが、その首は何と直実の息子・小次郎の首だった…。大義の前には、わが子の命さえも犠牲にするのが武士の社会。しかし豪毅な武士といえども我が子を討った悲しみは重い。戦の世の無常、人生の儚さが胸をうつ、重厚な義太夫狂言の名作です。(2010年/平成22年4月・歌舞伎座)

シネマ歌舞伎とは、話題の歌舞伎舞台を高性能カメラで撮影、舞台の臨場感をそのままに映画館でデジタル上映された作品。三月はその三作品を特集でお届けする。







コメント (2)
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