乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

映画『お吟さま』  監督 田中絹代 中村鴈治郎丈 有馬稲子  仲代達矢

2009-11-16 | 映画

(写真はお抹茶ではなく、奈良の三輪神社でお能を聴く前にいただいた煎茶。まったりとした甘いお茶は美味しゅうございました。)
         
          

  (この茶碗はわたくしが抹茶用にと信楽でひねったもの。爆爆爆!である。)




           映画『お吟さま』



 ★★★★★ ★★☆☆☆

 二代目 中村鴈治郎丈 ★★★★★ ★★★★★+こころばかり★★★


 1962年 松竹 

 監督 田中絹代

キャスト

 中村雁治郎

 有馬稲子

 仲代達矢

 高峰三枝子

 富士真奈美

 岸恵子

 田村正和


 
 本日、テレビで映画『お吟さま』を観た。

 始まる前、田中絹代が監督した映画作品の中で唯一の時代劇と説明があった。



 前半のお吟さまと右近とのやり取りは,こちらが観ているのも気恥ずかしいような会話。

 わたしは少女漫画を読んだ経験は少ないが、まるでそれである。

 かなわぬ恋の二人のまわりに何重にも渦巻いたハートマークの輪っか。

 
 お吟さまの父である千利休役の故中村鴈治郎丈が出てこられ、一事が万事、落ち着いた感がぬぐい去れない。


 いきさつあって利休の屋敷まわりを太閤手下に取り巻かれどうにも行にも行かない状態の利休。

 画面の前を向いた鴈治郎丈は何も話さずとも,画面の全体を演じきられる。

 素晴らしい鴈治郎。

 高校生の頃,この役者の女形の後ろ姿に惚れ込んだ覚えがある。

 何も話さない中村鴈治郎の左肩を落とした女形は,何も話さずとも私に物語ってくれた。

 まだ,歌舞伎を全く心得ない役者の顔を見に行っていたわたくしの十代であった。

 そうして今思うこと・・・。

 今更ながら、故中村雁治郎の映画をできる限り多く観たいと思う。


 ところで主役のお吟さまを演じたのは有馬稲子 だと後になってキャストを調べて知る。

 仲代達矢は若く男前。岸恵子は個性的で美人。わたくしの好きな高峰三枝子は品よく味があった。

 多分出演されていた田村正和はまだ子ども(十代)。
 
 若い!富士真奈美などはどこに出ておられたかもわからない。

 わたくしがまだ生まれぬ前のこの映画を観ていると,まるでタイムマシーンに乗った酔うな錯覚を覚える。

 こういったことも、古い映画が面白いと思う理由の一つかも知れない。

 

 毎回のことながら,映画の筋書きはこのブログでは控えさせていただいております。

 記録のみ似て,失礼申し上げます。






 親切な方に 石坂浩二さんではなく田村正和さんであることを教えていただき、訂正致しました。


   多分出演されていた石坂浩二はまだ子ども  →   多分出演されていた田村正和はまだ子ども  など

 教えて下さいましたお方に、心より御礼申し上げます。

 ありがとうございました。


 これからもお気づきや間違いなどがございましたら、ご指導いただけましたらうれしいです。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

                  2009年11月26日   乱鳥
 
コメント (2)
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