乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

絶景かな絶景かな。心合寺山古墳(しおんじやまこふん)近くの桐に花芽が出ていた。 大坂八尾

2009-11-03 | お出かけ
 

     




    心合寺山古墳(しおんじやまこふん)近くの桐に花芽が出ていた。



 11月3日。

 しおんじやま芝能を聴くため、心合寺山古墳前に行く。

 何かの役場左横に植えられた松を舞台の背に、また全形180mの心合寺山古墳に向って能楽『弱法師』は厳かに行われた。


 心合寺山古墳の近くは古墳が多く、全部は回りきれない。

 能で親しくなった八尾に住まわれる三味線をされているという穏やかな女性と、能を楽しんだ後に心合寺山古墳を散策。

 桐の大木を教えて下さる。

 話に花咲いていたせいか、八尾の他のおばさまが途中で加わる。

 子供の頃の桐の木の話をしみじみお話して下さる。

 桐の木で箪笥をつくるという話は良く聴くが、今日お話しさせていただいたお二人はまさにそういった思い出を持たれていた。


 心合寺山古墳を二人でゆっくりと回った後、穏やかな女性は『しおんじやま古墳散策マップ』をプレゼントして下さった。

 わたしは彼女と別れ、一人でぶらりと古墳を歩く事にした。

 時間は4時をまわっていたので、いただいた地図を参考に、二つの古墳に絞った。

 向山古墳と愛宕山古墳である。


 一人で心合寺山古墳と向山古墳と愛宕山古墳の山道を歩くのはすこぶる気分が良い。

 先ほどの『桐』から連想して、


     絶景かな絶景かな。春の眺めは価(あたい)千金とは小せえ小せえ。この五右衛門には価万両・・・ 
 

                                        (『楼門五三桐』)

と、心は石川五右衛門。(ニンマリ)



 桐の花芽は春には美しい紫の花をほころばせるという。


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『クリムト・シーレ展』 ココシュカ、クリムト、シーレ、アントン・ペシュカ サントリーミュージアム

2009-11-03 | 美術・文様・展示物



    『クリムト・シーレ展』  サントリーミュージアム【天保山】



 11月1日。

 家人の連休の家での仕事の合間を拭って、大阪南港(海遊館すぐ側)の『クリムト・シーレ展』と中之島の『大坂市立陶磁器博物館』を楽しむ。

 前回の時間が足りないという中之島の『大坂市立陶磁器博物館』の経験をふまえて、家は早めに出た。

『クリムト・シーレ展』『大坂市立陶磁器博物館』の順で観る。

『大坂市立陶磁器博物館』が時間がかかりそうなので、当初『クリムト・シーレ展』はさっと観る予定だった。

 だが、これが面白くて、急いで観ても2時間半はゆうにかかった。

 今回のわたしのお目当てはオスカー・ココシュカとクリムトとシーレ。

 

 まずオスカー・ココシュカ。

 この画家の作品は展覧会半ば。

 オスカー・ココシュカ観たさで、わたしの心は落ち着かない。

 彼の作品は全部で10点。

 上質な葉書画とリトグラフ『夢みる少年たち』8枚と縦長の大きな『ココシュカのための講演会のためのポスター』

『夢みる少年たち』8枚はしばらくその場を離れられなかった。
というのも、このリトグラフ8枚は近くで観るとわからないだろうが、遠くから観ると全てが隠し絵になっていた。

 隠し絵は『夢みる少年たち』にふさわしい欲望や不安が描かれていた。

 わたしがずいぶん長くこれらの絵を見つめている間に、どれだけの人がわたしとオスカー・ココシュカの間を遮り横切っていったであろうか。

 隠し得においては、後で夫にも教えると、なるほどと納得していた。


『ココシュカのための講演会のためのポスター』に来てやっとオスカー・ココシュカらしいタッチのポスターにあたった。

 タッチがわたしの好みだ。

 自らをキリストになぞらえ、キリストの苦難を表情に重複させて描かれた自画像を取り入れたポスターは、素晴らしかった。


 夫曰く、
「初期のココシュカの油絵が観たかったな。」

 うむ!

 わたしとて、おなじ。

 だが、オスカー・ココシュカを好きなのは、わたし。

 内心、叫ぶ。

 オスカー・ココシュカ~~~!


 息子の好きな グスタフ・クリムトも良かった。

   トンド(円形画)の描かれた『牧歌』、

   精神や夢の世界の『愛』

   イソップ二つで民族的社会的集団の平和的共存を示した『寓話』

   魔除けの顔を描き保守的な美術評論家に対する下まで描いた『パラス・アテナ』

   竜や蛇を人物のまわりに描いた『悲劇』

 それぞれに意味深く話が展開するかの用で、興味深い。


 エゴン・シーレ

   自我の二重性を深く堀下げて感覚的に描いかれた『自画像』も好きだった。

   角張った輪郭で描かれた『アントゥール・レスラー』も特徴的だ。


 アントン・ペシュカ

   ブルジョアからの重圧によってシーレの内気や不安気なようすを描いたアントン・ペシュカも印象深い。


 サントリーミュージアム【天保山】は2009年12月をもって幕を閉じる。

 結構いい展覧会が催されていたので、残念と感じる。

『クリムト・シーレ展』も見応えがあり、また表現主義の面白さも味わえる素晴らしい展覧会なので、興味のある方は是非自分の目で確かめていただきたい。




 最後に・・・。

 拙い記録ブログを最後まで読んで下さいましてありがとうございます。

 心より感謝致します。

 





    サントリー美術館HPより転載させていただきました。▼



19世紀末のウィーンでは、保守的な芸術のあり方を脱し、新しい芸術を目指そうとする芸術家たちの想いが、熱く渦巻いていました。アカデミズムに決別を告げた「ウィーン分離派」を中心に、絵画、建築、デザイン、工芸など分野を超えた交流が行われ、彼らによって花開いた独創的な表現がウィーンに彩りと活気をもたらします。なかでも、金色に輝く画面に妖しく魅惑的な女性の美を描き出し、時に世間からの誹謗や中傷の的となったグスタフ・クリムト、生と死を見つめ、人間の内面を痛々しいまでにえぐりだしたエゴン・シーレは、この時代のウィーンを代表する画家として、今でも人々を魅了し続けています。本展では、ウィーン・ミュージアム(旧ウィーン市立歴史博物館)のコレクションの中から、そのハイライトともいえるクリムト、シーレをはじめ、ハンス・マカルト、カール・モル、コロ・モーザー、マックス・オッペンハイマー、オスカー・ココシュカらの選りすぐりの作品約120点を公開し、この時代の息吹を伝えます。
会期:2009年10月24日(土)~12月23日(水・祝)会期中無休
開館時間:10:30~19:30(最終入場は19:00)
入場料:
大人 1,300円(1,100円)
高・大学生、シニア(60歳以上)1,000円(800円)
小・中学生 600円(500円)
※(  )内は前売券料金。電子チケットぴあ(Pコード:688-811)やローソンチケット(Lコード:55132)で9月10日(木)より発売。
またローソンチケットで数量限定のオリジナルシーレポスタープレゼント付きの前売券も発売。詳細はこちら
※11月3日(火・祝)は小・中学生のお客様は入場無料。

コメント (2)
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