乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

映画『恋文』 監督 田中絹代 脚本 木下恵介 原作 丹羽文雄 小津安二郎 助言・協力

2009-11-09 | 映画


 
             『恋文』



 ★★★★★ ★★★☆☆

 日本 1953、98分


 監督 田中絹代

 脚本 木下恵介

 原作 丹羽文雄

 田中絹代初監督作品の為に小津安二郎・溝口健二・成瀬巳喜男等の巨匠が助言と協力を惜しまなかった映画


キャスト

 森雅之

 久我美子

 宇野重吉

 香川京子

 田中絹代

 道三重三  他



 本日、田中絹代第1回監督作品の映画『恋文』を見た。

 あらすじはここでは省かせていただきたい。



 彼女を許せない礼吉は,心では精神的に彼女を求めているにもかかわらず、思うがままに彼女にひどい言葉を浴びせる。

 誤り、彼の前から去る女。

 斜め構図の道を歩み去る彼女の小さくなる姿は,やがてモノトーンの霧の中に消える。

 美しい・・・。

 まるでジェラール・フィリップ時代の良質のフランス映画だ。

 1950、60年代の邦画にはしゃれた作品があるものだ。

 今わたくしは,まだわたしがこの世に産まれてないの古い時代の日本映画に夢中。

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 皇大神社(元伊勢内宮) 3 元伊勢内宮近くの大江町を歩く 大江町の家の特徴か・・・。

2009-11-09 | お出かけ
 


      皇大神社(元伊勢内宮) 3 元伊勢内宮近くの大江町を歩く  京都府加佐郡大江町



 元伊勢内宮近くの大江町を歩くを歩くと、わたくしの興味のあるものに出くわす。

 下水などのふたに描かれた酒呑童子。

 大江町を見守るかのごとくお地蔵様などを集めおさめられた辻堂。



 辻堂の右方向を見て下さい。

 池が見えますでしょうか。



 大江町の家の前には、このような四角い池が造られているお家が多いのです。

 池を設けれている家は広く,歴史を感じさ背てくれるお家のようす。

 同じ京都でも、市内ではこういった光景は見たことがありません。

 なんだか、素敵な宝物を見つけたようで、一人そわそわとして嬉しさを隠しきれませんでした。


 



     
 
 ▲ 辻堂右の池と 右写真の家の前ひだりの池は、別の物です。

 ▼ 元伊勢神宮内宮のようす。


  

  

  

  

  

  

  




 ▼  こんな所にも 酒天童市が・・・。


 

 

 本日は写真のみにて 失礼申し上げます。

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『三角縁神獣鏡』について、あれこれいい加減なことを記録する。

2009-11-09 | 民俗考・伝承・講演


          三角縁神獣鏡 部分写真 ▼

            
  三角縁神獣鏡部分 展示のようす。           残念なことに、聖獣の部分は見られない。



           三角縁神獣鏡
  
   


 
 『萬葉集』 巻第三  大宰少貳 小野老朝臣 歌一首


     あをによし 寧楽の京師は 咲く花の 薫ふがごとく 今盛りなり
           なら みやこ      にほ
                                            


 以前、『しかおとこあをによし』というドラマが流行ったという。

 奈良公園と鹿と三角縁神獣鏡(実物ではなく話の展開でかな?)がドラマに出てきたそうだ。

 奈良県民の多くはそのドラマを見ているとのことで、友人から是非見るようにと電話を頂戴したが、不義理をしてしまった。


 ところで最近某展示で三角縁神獣鏡の一部を見た。

 実際には三角縁神獣鏡の完全品も同所から出土したらしいが、現在 京大だったか橿原考古学博物館だったかが保管されているとのこと。

 わたくし 詳しくは知らない。


『銅鏡』は小学生の頃学校から連れていただいた京都の博物館常設展で見た勾玉とともに心ひかれていたが、好みと言うだけ。


 中国の『銅鏡』などはどこかしこの博物館や美術展で度々見かける。

 様々な吉祥文様や景色や植物や人物や聖獣や動物や文字。絵柄や文様の面白さは、画を見ているのと同様。


 鏡においては鏡池なども各地にもうけられ、色々な意味があることに気づく。

 例えば、毎朝自らの姿を映した鏡池。
 
 また、鏡に願をかけて池に投げ入れたもの・・・。

 上の二つの意味でさえ、色々なところで鏡池として存在する。


 願いをかけて鏡を奉納すると言ったことも考えられる。

 例に挙げると法隆寺の西円堂。

 法隆寺を訪れた時、西円堂内に無柄の鏡状の物を見つけ、ご住職に問うてみたことがある。

 やはり思いの通り、祈願して奉納された鏡だと言う。


 民俗学的にも鏡は重要視されている。

 櫛や鏡は呪術的な要素が大きく、その使用法は各地計り知れないくらいだと感じる。


 鏡は日本、或はアジアなどに限らず、欧州でも同様のことが考えられる。

 皆が知っている『白雪姫』はその代表格と言ってもいいかも知れない・・・。


 話を三角縁神獣鏡に戻そう。

 三角縁神獣鏡は奈良や京都で多く出土されたそうだが、日本の他の地方でも見つかったそうだ。

 古墳の棺内の頭の部分でも見つかったというが、多くは棺のまわりから見つけられたらしい。


 三角縁神獣鏡は不思議なことに中国では見つかってないそうだ。

 しかし、日本で造られたとは限らないらしい。

 中国ににたような絵柄・文様が見つけられていることから、三角縁神獣鏡は中国で造られた日本への輸出用の鏡ではないかとも言われているそうだが、わたしにはわからない。


 ところで、今回なぜ三角縁神獣鏡を取り上げたかというと、私は以前から聖獣が好きだから。

 そうしてもう一つの理由は、展示室で聞いた考古学の先生と地元のおじいちゃまとの会話かも知れない。

男性「これが三角縁神獣鏡でっか?」
先生「そうです。」
男性「三角縁神獣鏡言うたら、なんでそう、言いますねぇ?顔が三角やさかい、三角縁神獣鏡て、言いますんか?」
先生「いえ、顔ではありません。まわりの模様が三角ですから、三角縁神獣鏡といいます。」
男性「そうでっか。また、わしは顔が三角やさかいかと思いましたわ。」(男性の奈良弁不確か)

 なんと微笑ましくあたたかな会話。展示室におかれた石棺の一部を前に、わたくしは心和ませていた。


 三角縁神獣鏡については複雑らしく、常々お世話になっている図書館にも詳しく描かれた書物がおかれている。

 なかなかそこまで手がまわらないので、今回上の男性程度には三角縁神獣鏡を知りたいと思い、記録することにした。





 最後までとつきあい下さいましてありがとうございました。

 感謝申し上げます。



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