記録だけ
2009年度 136冊目
『ことばの詩学』
池上嘉彦 著
岩波書店
1982年7月9日 第1刷
P.418 2000円+税
『ことばの詩学』を読了。
最近読書欲が薄れ、イランから帰ってから一ヶ月以上たつにもかかわらず、これでやっと二冊目。
前回は10月21日。文藝春愁の『蕨野行』以来である。
今年は180冊は裕に届くかと思っていたが、ここに来てそれは非現実的な事に気づく。
訳あって今年中は読書可能期間として残り一ヶ月半に満たない。
180冊はおろか、去年の数にも届かないかもしれない。
焦りと不安とは裏腹に、わたしの読書欲は一向にわかず、である。
さて 池上嘉彦著の『ことばの詩学』はこのブログを開設する以前にも読んだ事がある。
何度か読んだ『ことばの詩学』は覚えている部分も多く、懐かしい友人とついつい長話をしたような気分に浸る。
忘れていたが、この本にも民話やことば遊び、民俗学的な話や子守り唄といった内容が多く含まれている。
柿の木に話しかける項や子守り唄の変化などは民俗学の本にも度々出てくる。
ことばや伝承文芸や民俗学は切り離す事はできない。
こういった本を読むと、また宮田登先生や赤坂憲男先生などが読みたくなるのは当然である。
何年も前に池上嘉彦著の『ことばの詩学』を読み、無意識に一、二年前から民俗学の方向に誘われていたのかも知れない。
とはいえ、わたしの民俗学遊びは日が浅く、まるでわからない(笑)
さて、肝心の読書欲であるが、良質の『ことばの詩学』に触れた事により感を戻してくれるといいのだが・・・。
とうの乱鳥は今は近隣散策と映画に夢中。困ったものである。