乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

歌舞伎ですか。『傾城反魂香』の「おとく」ですか。

2009-11-23 | 舞台・音楽 雑感メモ
   

 何気なくテレビニュースをつけていると、鳩山由起夫総理大臣。

『傾城反魂香』に行かれたという。

 画面には、歌舞伎の舞台も写る。

『傾城反魂香』といえばわたしの好きな演目のひとつ。


 総理大臣は
「女房はおとくで、私は浮世又平です。女房はしっかりもので、私は・・・。」(要約)
などとおっしゃっていらした。


 おとくファンはここにもいるからね。言っときますけど政治云々の話じゃないんだよ。

 でもね・・・。

『おとく、ねぇ。』
と、わたくしの内心は複雑。

『おとく。おとく、ねぇ。』

『おとく、浮世又平、ねぇ・・・。』


 私は中村芝翫丈や秀太郎丈のおとくが好きだが、今宵のわたくしは藤十郎丈×吉右衛門丈で観てみたい!!

 歌舞伎、歌舞伎かぇ。庶民だって歌舞伎が観とぅごじゃりまする!!

   

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「行ってきます。」

2009-11-23 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

(写真はネムルートの朝日で。息子とトルコ人のガイド。)


 別れとは寂しいもの。

 連休を利用して帰宅していた子どもが、家を去った。

 卒業後自立した彼は、社宅へと帰っていったのだ。


「行ってきます。」
と去る息子。

「また帰っておいで。」
と言う夫。

 駅まで送るを口実に、子と別れの間際まで たわいない話を続けていた。


「行ってきます。」
か・・・。

 親離れした息子と、子離れできないわたしたち夫婦。

 親孝行な子を思うと、寂寥感がこみ上げてくる。



 
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140; 『お能の見方』 白洲正子 著  吉越立雄 写真  新潮社 とんぼの本

2009-11-23 | 観世流(続)百番集、日本古典文学大系(謡曲)、能楽関係本



(写真は『東北』   2008年)




記録だけ  


2009年度 140冊目  



  『お能の見方』 

 

 白洲 正子 著

 吉越 立雄 写真

 新潮社

 とんぼの本

 1993年7月20日 第1版

 2008年8月25日 改正版 

 P.127 1400円(+税)



 先日から能楽関係の本二册と忠臣蔵関係本と民族学関係の本2册とイラン旅行の手引きを同時進行で楽しんでいた。

 そして、『お能の見方』を本日読了。

 能楽関係本は『お能の見方』と村上湛(たたう)著の『能の見どころ』を併読していたが、この二冊は一見、面白いくらいに正反対の要素を示している。

 だが、読み進むうちに『お能の見方』も多々厳しい口調渡河する部分あり。

 両本ともに能楽に関してプロ中のプロの目で書かれた秀作。



 能面を仮面,能楽を仮面劇としてとらえた上で 能楽が芸術性をもって発展した部分から始まる本書は、民族学に少し興味のあるわたしにはたまらなく面白く感じる。



『お能の見方』はなによりも写真が幻想的で美しい。

 能楽そのものが好きになるような本。

 白洲正子さんの能楽を楽しむにあたっての心構えなどは初心者にはたいへんありがたい。

 能楽が好きと思う気持ちのチェックに、わたしはほとんど当てはまっていた。


 曲の説明も初心者に対しての思いやりがあり、わかりやすい。

 読み進むほどに、聴きたくなるものが多い。



 室町時代の観衆が能に求めたナルシズムの話(P.108)や故・武智鉄二さんのスト◯ップ能『羽衣』から仮面劇の芸術性まで発展させて記され(P.117)、当時の能楽本来の姿を垣間みることができた。



コメント (4)
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