乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

興味深い清涼寺・・・『面』と『能装衣』も・・・京都嵯峨野

2006-10-20 | 舞台・音楽 雑感メモ

(写真は清涼寺の鬼(龍)瓦です。『清・涼・寺』 という三文字が刻まれています)

清涼寺にも『面』と『能装衣』がありました~♪

 

 九月下旬に清涼寺(別名『嵯峨釈迦堂』)を訪れ、また好きな寺がひとつ増えた。

 清涼寺は嵐電嵯峨野駅から自転車で四分、トホでも十分もあれば充分に着く。

 パンフレットやガイドブックにのっていることは省かせていただいて、ここでは気に入ったことだけを記したいと思っています。

 

 私やち親子が行った九月末頃はちょうど萩の季節、清涼寺の庭でも渡り廊下から見事な萩が咲き誇っておりました。

子どもの下宿に行き、その後『清涼寺』へ・・その日の日記です ↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/0677cd9fbcf0da7ec2017f4b55aa815a

 この寺は日本とインドと中国の影響を受けているそうで、いたるところにその特徴が現れています。

 この寺の本尊釈迦如来像は見事で周り全てを拝見いたしましたが素晴らしい。目が何かでできていると何かで読んだのですが・・・忘れちゃいました。

 東大寺の大仏の上のほうまで特別に何度か見せていただく機会があったのですが、どこかしら共通点がある。

 またぞうの上方の左右柱の組の部分は不透明泥絵の具で『藍色』『赤』『金箔』で雲のような文様が形とられ、シルクロードの影響を感じました。

 

 この『本尊釈迦如来像』の右には『大きな地獄絵のような屏風』が数枚立てられており、一枚一枚丹念に見ていますと、それだけで半時間程度は費やしてしまいました。

 しかしまだ観たらない私。

 紅葉の季節を幸いに、海外出張からやっと帰ってきた夫を連れ出してもう一度行きたいとたくらんでいます。

 

 この『大きな地獄絵のような屏風』の裏側、つまり本堂の最右位置のガラスケースの中にはこの寺の宝物が飾られています。

 中でも目をひいたのが、嵯峨野念仏の際に使用されていたであろう『面』(能面)二つと、古めかしい時代をうかがわせるオレンジの『能装衣』。

 このこなれた色彩に落ち着いた『面』と『能装衣』には脱帽。

 一気にこの寺に魅せられてしまいました。

 

 また本堂最左のガラスケースには布で作られた『五臓六腑』が展示してありました。

 中国の影響を受けているとのことですから、漢方医楽でも日本に取り入れられたのでしょうか・・・千年以上前から中国では体の構造は知られていたということくらいは思い出してはいたのですが・・・子どもと二人知らないもの同士が顔を見合わせて恥ずかしさのあまり笑っておりました。

 

 貴重な資料にもかかわらず、何となくつい先日しょうちく座で観た『そめもよう云々』のお芝居の切腹シーンでやはり布の『肝臓』『腎臓』『腸』(『かんじんちょう』)を思い出してしまったバカな私です。

カブキ『そめもよう・・・』の感想はこちらです ↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/4a1611889949fa1917e6d0eb2274b392

 

 基本的にはこじんまりとした庭など眺めて文庫本でも読めるような落ち着いた寺が好みの私なのですが、『日本とインドと中国』『本尊釈迦如来像の美しさ』 『大きな地獄絵のような興味深い屏風』『面』と『能装衣』 『五臓六腑などの医学的かかわり』『庭や寺の建築美』『その他貴重な宝物や資料』といった点で、好きになってしまったことを付け加えておきます。

 

 『清涼寺』の女人像写真を載せています ↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/59a9f30f9c72f46d625143ebb6fc8a43

『清涼寺』HPはこちら ↓

http://homepage2.nifty.com/cub/niwa/seiryoji.htm

『清涼寺』の『釈迦如来像』 ↓

http://www.k2.dion.ne.jp/~ty8817/newpage35.htm

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日牟礼八幡宮の能舞台/近江の旅⑤(ひむれはちまんぐう )

2006-10-20 | 舞台・音楽 雑感メモ

 

 バームクーヘンは阪神で購入して良く食べるので今回はパスして、向かいにある近江八幡老舗の『たねや』で栗饅頭を購入。

 限定品があったのかもしれないが、近江路は和風で・・・・・・といった変なこだわりの私たち。

 店先で三人仲良く 三つ入りの饅頭を分け合って食べた後、橋を渡り 日牟礼八幡宮 (ひむれはちまんぐう )に直行。

 

 

 ここは平安時代創建の古式ゆかしい神宮。

 1000年以上の歴史があり、古くから近江商人の絶大な信仰を集めており。地元と密着した深みを感じさせる。

 

 鎌倉時代の木造神坐像などは有名ですが中でも目を引いたのは歴史こそ浅いが 明治初期に建築された能舞台

 舞台の木の色彩や描かれた松の色はこなれ、私たちの小さな雑念などは吸収してくれるほどの寛大さと趣があります。

 能舞台の形状は決まりごとがありましょうが、その中でもかなり美しい舞台のひとつのように感じたのは、回りの景観と日牟礼八幡宮( ひむれはちまんぐう)の本質的な気品と時の流れを感じさせる神秘的空間からなされるものなのかもしれません・・・・・・

 

 この能舞台は非常に心地よく、ためしに摺り足ならず すり手をしてみたのですが、音が素敵・・・・・・

 心はもう能装衣を着て、タイムスリップしていました・・・・・・

 この能舞台をは門をくぐって右手。

 

 

 左手すぐには真っ赤な目を引くものがあります。

 近づいてみると、藁で編んだ三角錐の松明(たいまつ)を胴体とし、赤紙やくす玉、扇などで飾った青竹(数メートル)がおかれています。

 また上を見るといくつかのなぎなたなど・・・・・・

 

 これらは盛大な祭りのひとつ、『どんど』(左義長まつりや八幡まつりともいう)で使用されるとのこと。

 毎年四月中旬に行われるそうです。

 三十本余の大小さまざまな松明と仕掛け花火が夜空を乱舞するなんて素敵・・・・・・

 少し奈良の東大寺の修二会を思い浮かべてしまうのですが、ここは女性も見られるのかな、と無知な自分を笑う。

 翌日には大太鼓などの音の祭典が行われるそうで、一度観てみたいナ。

 まあ一度きりに人生、ゆっくりと楽しんでいきましょうっと・・・・・・

 

 

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