(写真は清涼寺の鬼(龍)瓦です。『清・涼・寺』 という三文字が刻まれています)
清涼寺にも『面』と『能装衣』がありました~♪
九月下旬に清涼寺(別名『嵯峨釈迦堂』)を訪れ、また好きな寺がひとつ増えた。
清涼寺は嵐電嵯峨野駅から自転車で四分、トホでも十分もあれば充分に着く。
パンフレットやガイドブックにのっていることは省かせていただいて、ここでは気に入ったことだけを記したいと思っています。
私やち親子が行った九月末頃はちょうど萩の季節、清涼寺の庭でも渡り廊下から見事な萩が咲き誇っておりました。
子どもの下宿に行き、その後『清涼寺』へ・・その日の日記です ↓
http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/0677cd9fbcf0da7ec2017f4b55aa815a
この寺は日本とインドと中国の影響を受けているそうで、いたるところにその特徴が現れています。
この寺の本尊釈迦如来像は見事で周り全てを拝見いたしましたが素晴らしい。目が何かでできていると何かで読んだのですが・・・忘れちゃいました。
東大寺の大仏の上のほうまで特別に何度か見せていただく機会があったのですが、どこかしら共通点がある。
またぞうの上方の左右柱の組の部分は不透明泥絵の具で『藍色』『赤』『金箔』で雲のような文様が形とられ、シルクロードの影響を感じました。
この『本尊釈迦如来像』の右には『大きな地獄絵のような屏風』が数枚立てられており、一枚一枚丹念に見ていますと、それだけで半時間程度は費やしてしまいました。
しかしまだ観たらない私。
紅葉の季節を幸いに、海外出張からやっと帰ってきた夫を連れ出してもう一度行きたいとたくらんでいます。
この『大きな地獄絵のような屏風』の裏側、つまり本堂の最右位置のガラスケースの中にはこの寺の宝物が飾られています。
中でも目をひいたのが、嵯峨野念仏の際に使用されていたであろう『面』(能面)二つと、古めかしい時代をうかがわせるオレンジの『能装衣』。
このこなれた色彩に落ち着いた『面』と『能装衣』には脱帽。
一気にこの寺に魅せられてしまいました。
また本堂最左のガラスケースには布で作られた『五臓六腑』が展示してありました。
中国の影響を受けているとのことですから、漢方医楽でも日本に取り入れられたのでしょうか・・・千年以上前から中国では体の構造は知られていたということくらいは思い出してはいたのですが・・・子どもと二人知らないもの同士が顔を見合わせて恥ずかしさのあまり笑っておりました。
貴重な資料にもかかわらず、何となくつい先日しょうちく座で観た『そめもよう云々』のお芝居の切腹シーンでやはり布の『肝臓』『腎臓』『腸』(『かんじんちょう』)を思い出してしまったバカな私です。
カブキ『そめもよう・・・』の感想はこちらです ↓
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基本的にはこじんまりとした庭など眺めて文庫本でも読めるような落ち着いた寺が好みの私なのですが、『日本とインドと中国』『本尊釈迦如来像の美しさ』 『大きな地獄絵のような興味深い屏風』『面』と『能装衣』 『五臓六腑などの医学的かかわり』『庭や寺の建築美』『その他貴重な宝物や資料』といった点で、好きになってしまったことを付け加えておきます。
『清涼寺』の女人像写真を載せています ↓
http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/59a9f30f9c72f46d625143ebb6fc8a43
『清涼寺』HPはこちら ↓
http://homepage2.nifty.com/cub/niwa/seiryoji.htm
『清涼寺』の『釈迦如来像』 ↓