ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

饒舌。

2009-02-08 | Weblog
日中、家にいるのは三人きりのことが多い。
おかんさまとおとんさま、そしてBooじーちゃ。
さぞかし、介護する二人にはストレスがたまることだろうと思う。

おかんさま「ぜーんぜん!」

……いや、そうあっけらかんと言われても。


ストレスなのか、鬱憤なのか。それともただの愚痴なのか。
言葉とは裏腹に、おかんさまもいろいろたまってきてることはまちがいないようで。


仕事から帰ってくると、まってましたとばかりにおかんさまが寄ってくる。
日中にあったこと、テレビを見て思ったこと、お説教、それらが渾然一体となって怒濤の勢いで迫ってくる。
ほっとくと、自分で自分が何を言いたかったのかもわからなくなってくるのか。
次第に喋る速度が低下していったりもするのだが。
そこまでつきあうのも結構骨である。
……結論はドコ?


そしてワタクシメは疲労倍増。
ストレスのたらい回しですかひょっとして。
今更ながら尊敬します、おとんさま。
これをン十年相手し続けてきたなんて……!
父よあなたはエラかった。


それにしても。
よくまあ、こうも毎日喋ることあるよねおかんさま。
ワタクシメ、先ほどから相槌もはさめませんが。

おかんさま「えー!こんなに無口なのにぃ」


ぷちっ。(←ナニかがぷち切れた音)

そ~ゆ~たわけたことを喋るのは、この口かこの口かこの口ぁ~(怒)



ジョーカー口の刑、決定。実行。

※ジョーカー口の刑
 バットマンの悪役、ジョーカーのように、上に向けてにょ~と口をつり上げる。 周辺の肉もひっぱり上げるのでリフトアップ効果もあるが適度にイタイ。

ぐってり。

2009-02-07 | Weblog
最近、またBooじーちゃ。の徘徊が悪化した。

胃袋が満たされると何が何でも寝てしまうようになったので、夜の七時半にはベッドに直行させる。
これまでは、夜中の徘徊を少しでも減らそうと、なるべく長く起こしておいて、トイレに行く回数を増やしていたのだが。
もはや、無駄な労力を費やしている場合ではない。
家族全員が寝不足なのだ。

それでも起きてくるBooじーちゃ。
パジャマに着替えさせて寝かしつけるのだが。
なぜか、二時間後、リビングに、「お願いしまーす」とつぶやきながら入ってくきたときには。
上から下までジャージに着替え、半纏までしっかり着込んでいたりする。
そして、おかんさまに撃退されたりする。
リビングをうろうろされると、家の構造的には、おとんさまの枕元をどすどす歩かれているようなものなのだ。

もう一度パジャマに着替えさせる。
二度と夜中に起きてこないようにと、おかんさまが説教をする。

だがなぜに朝になったら着替え終わってますかBooじーちゃ。
ご丁寧にも外出用のコートまで着て寝ていたりする。
当然、中身はしっちゃかめっちゃか。
シャツの下にベストを着こんでいたりするのだから、そりゃ寝苦しいことこのうえなかろう。

疲労。

2009-02-06 | Weblog
新しい職場に移り、一月が立った。
仕事の波もなんとなく把握できるようになった。
そして、今の職場では、月初めがむっちゃ忙しいということも。

イントラネット上で書類などのやりとりをするのだが。
何やらワタクシメの目を釘付けにした名前が一つ。


「月刊 地獄づくり」


……はい?

慌ててもう一度、よく読み直してみる。

すると、そこには。

「月刊 地域づくり」の文字が。


……どこをどうやったらそんな読み違いができるんだ自分。
とりあえず、今日はとっとと帰って寝よ。

氷結。

2009-02-05 | Weblog
最近、朝晩は冷え込むようになってきた。
日中に溶けた雪が帰り道ではすでに凍り始めている。
朝などは、真っ黒に濡れたアスファルトがそのまま一枚の氷に変わっている。
ブラックアイスとかいうらしい。
融雪パイプのある辺りからほんの十メートルも離れると、つるんつるんになっていて、足下があぶなっかしいこと、この上ない。


こないだやっちゃいましたよとうとう。
今年最初のオオコケを。

あたかもスヌーピーに出てくるチャーリー・ブラウンがフットボールを蹴っ飛ばしそこねたように。
尻餅どころか、脳天打ちそうな勢いで。
後ろで髪を束ねていなかったら、クッションがなくてやばかったかもしれない。

しかも、職場のど真ん前だったもので。
同じ職場の人に、車の中から目撃されるというおまけつき(泣)


しかし、問題はその後の方が大きかった。

人間、こけるときには反射的にふんばるものである。
転ぶにも、身体に力を入れ、受け身とはいかないまでも、ある程度身構えるようで。

おかげで今もワタクシメ、身体のあちこち筋肉痛。
ぴきぴきいう筋をだましだまし動いていたりいなかったり。

寿司。

2009-02-04 | Weblog
昨日に引き続き、寿司のネタである。

我が家では、刺身を自分たちで造ることになっている。
烏賊やハマチ等を買ってきて、出刃包丁をふりまわすうち、結構な量になった刺身は家族の胃に投入されてゆく。

当然、回転寿司に食べに行くこともない。
原価がどれくらいか知っていると、店に行くのがばからしくなる。
近所にも何軒か回転寿司のお店はあるのだが。
材料の買い出しに、道の向こうのスーパーへ白い制服姿で走っていく店員を見てしまったり。
客より店員の数の方が多かったりすると、なおさら行く気も萎えてしまう。

酢飯など、合わせ酢をご飯に混ぜるだけで簡単にできる。
バリエーションに乏しければ柚子の絞り汁を混ぜるといい香り付けになる。
稲荷寿司の皮も、醤油と砂糖、少しの酒で甘辛く煮付ければいい。
多めに作り置きしておけば、別の料理の材料にもなる。

そんな我が家の定番メニューの一つが「手巻き寿司」である。
酢飯。
海苔。
刺身。
季節により、庭に群生する青紫蘇。
納豆。
量だけはたっぷり出せば、後は食べる人間が勝手にする。

そう、定番な理由は「合法的な手抜きができるから」なのだ。


そんな我が家にとってのご馳走とは何か。
定義としては、
「自分たちの手では作れないもの」
「我が家にとって希少価値のあるメニュー」ということになる。


そんなわけで、今現在、我が家のご馳走の第一位は。
とあるサービスエリアのラーメンであったりする。