ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

いぼつり。

2009-02-18 | Weblog
臍を曲げることを、おかんさまの田舎では「いぼつった」と言うらしい。
臍曲がりは、「いぼつり」。
ならば、Booじーちゃ。は、最近相当ないぼをつっているのだろう。

日中隙あらば白目を剥いて意識不明の爆睡に陥るBooじーちゃ。
なぜか夜中は目を爛々と輝かせて家の中を徘徊する。
当然、家族は睡眠不足になる。
それを回避すべく、敢然とBooじーちゃに立ち向かうおかんさま。
日中は「起きとんない!」攻撃でBooじーちゃ。をたたき起こし。
夜中は墓場から這い出てきたゾンビの如く、とんちんかんないでたちのBooじーちゃから半纏をひっぺがしてパジャマを着せ。エクソシストのようにベッドへと帰還させる。

思い通りに好き勝手したいBooじーちゃ。と、そうはさせじとするおかんさま。

Booじーちゃ。吠える。
おかんさま、怒鳴る。

あ、ここでBooじーちゃ。必殺技でました。

「ヤーーーーーダーーーーーーーーーーーーーー!」

屋根を突き抜けよとばかりに叫び、だだこねをするBooじーちゃ。
外で聞けばよほどな高齢者虐待でも起きてるんじゃないかと誤解されかねん。

だが、おかんさまはそれにひるまない。
一度譲れば味を占め、何度でもやることが目に見えているからだ。

そこで行われる実力行使。

リビングから強制排除された瞬間、Booじーちゃ。がおとなしくなるのも、これまた最近の我が家の情景だったりする。