ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

天下御免。

2009-02-13 | Weblog
2月はおかんさまの誕生月である。
ハッピーバースデー♪……はいいのだが。
コワモテのおかんさまってのはどうなんだ。

ちょっとした台の下にしゃがみ込んで、拭き掃除をしていたおかんさま。
立ち上がる時に目測(?)を誤り、台の角でしこたま頭を打ったのだという。

だからといっておかんさま。
「見てみてー♪向こう傷ができちゃった♪」と。
嬉々として見せに来るのはいかがなものか。
しかもその傷の形といい、場所といい。

旗本退屈男ですかおかんさま。

自業自得と断言するのは、あまりに冷たいように思われるが。
これまでにも顔に傷ばっかり作っている前科があるもので、いまいち同情しにくいものがあったりする。
もう一度言おう。
母親がコワモテになるってのはどうなんだ。

遺伝。

2009-02-12 | Weblog
俎板を我が家ではS字フックにかけて吊しておく。
以前は水切り棚の隣に立てかけておいたのだが。
たまった水が木の俎板にはよくないようなので、シンクの上に吊すようになった。
乾燥させて清潔を保つには、こちらの方がいいようである。
水もきちんときれるし。


あねうえどの「あれ?L字フックがない。俎板吊せないじゃん」

L字フックってなんなんだ。
ひっかけようがないじゃないか。

おかんさま「S字フックでしょうが」
あねうえどの「そうともいう」
おかんさま「あんたもぼけたわねー」

……あねうえどの。そういうごまかしかた、おかんさまと似てきたよね。


あねうえどの&おかんさま「「じょーだん、やめてよね!なんでこんなのと!」」


ダブルでつっこみを返されました。
おまけにハモってるし。

我が家の遺伝子はかなり強力なようです。

オイル。

2009-02-11 | Weblog
おとんさまとBooじーちゃ。は、最近仲良く老人性乾皮症である。
角質層が老化してもろくなり、洗っても洗っても皮膚の欠片がはげ落ちるのだ。
雲脂のように。
※雲脂(ふけ) 雲丹(うに)とお間違えのないように。


ちょっと見た目にもよろしくないし、ほっとけばさらに乾燥して症状はひどくなってしまう。

おかんさま「オリーブオイル、塗っといてあげてね」

角質を柔らかくする軟膏もあるにはあるのだが、化粧用のオリーブオイルを使うこともある。
オリーブオイルは肌に馴染みやすいので、軽くすり込んでおくと症状が改善される。
そうそう多くは使わないので、小瓶でもけっこうもつものだ。


久しぶりに家族総出で買い物である。
お一人様何個限りな商品の買い出しにはよくあることだ。
そんな車中、おかんさまが一言。

「そうそう、頼んどいたサラダ油塗ってくれた?」

をひ。


とりあえず、家族総出でつっこむ。

おかんさまは、自分の間違いを絶対に認めようとしないお方である。
聞こえないふりをしたり。
とっとと話題を転換したり。
ごまかすテクニックはいやというほど使いこなすが、今日はなにやら様子が違った。

おかんさま「だって、菜種油だもん。天然素材なら肌にいいでしょ」

どんな理屈ですかおかんさま。
天然素材だって酸化すればいくらでも身体に悪くなります。

おかんさま「そりゃ、あたしだって考えたわよ」

考えてその発言ですかおかんさま。

おかんさま「だってさあ、天ぷら油なら悪いかもしれないけど、サラダ油だし」


天ぷら油とサラダ油はどちらも主に菜種からとった植物性の油を精製したものである。
ただし、精製の度合いが違う。
サラダ油の方が精製度が高い。
冷凍庫などに入れても、サラダ油は粘性が増すだけだが、天ぷら油は固まってしまう場合があるそうだ。

そんなムダ知識は脇に置いといて。


「料理用のオリーブオイルだって肌ケアに使えるんだから、サラダ油使ってドコが悪いのよ~!」と叫ぶおかんさま。
今度。おかんさまのお肌のお手入れに、サラダ油でも大さじ一杯ほど塗り込んでさしあげましょか?

しおから。

2009-02-10 | Weblog
この冬はおかんさまが烏賊の塩辛にはまってしまった。
手作りをする方に、である。

作り方はいたってシンプル。


しょの1
・新鮮な烏賊を買ってくる。
 刺身用の烏賊ならば無問題。
 色素胞というらしい、茶色っぽい表面の皮一枚を透かして、身が飴色に光って見えるような、イキのいいやつなら言うことはない。


しょの2
・さばく。
 烏賊の量は食べる人数で決める。
 冷蔵庫に入れておいても、もつのは一週間ぐらいだ。
 欲張るとろくなことがない。

 烏賊は、足を抜いたら肝をまず取り出す。
 オレンジ色の肝をボウルなどに絞り出す。
 残りの皮も入れるかは、お好みで。
 イカスミが嫌いでない人は墨袋も中身を絞り出す。
 黒っぽくなるが、墨づくりも悪くはない。
 ゲソと身は適当にぶつ切りにしてから、一度水で洗う。
 よく水気を切ったところで、これも肝の入ったボウルに投入。


しょの3
・混ぜる。
 塩を振る。
 塩の量はお好みで。
 あまりしょっぱくしすぎると、ご飯の量が進みすぎるのだ。


しょの4
・いただきます。
 

内臓と混ぜるせいか、ほんの一晩おいただけでもちゃんと塩辛の味になるから不思議なものである。
ただし、この自家製塩辛。一つだけ欠点がある。


それは、烏賊の刺身がおいしくなくなることだ。
塩辛のうまみに舌が慣れてしまうせいか、刺身の烏賊の味がなんだか薄っぺらく感じられてしまうようになる。
だったら刺身にせずに、全部塩辛にしてしまえという解決法もないわけではないが。

ぴりぴり。

2009-02-09 | Weblog
ワタクシメの職場は、最近ひどくピリピリしまくっている。

静電気で。


コートを脱ぎ、スチール机に触れた瞬間ぴりっとする。
ちょっとした鍵の受け渡し。
書類の受け渡しで、不意に触れあう指と指。
そして衝撃。
……痺れても全くときめけませんが。

あまりにも酷いので自主防衛。
端末に触れる時には、先にロッカーなど、鉄製のものに触って放電しておく。
自分は痛いが、しかたない。
静電気でも数百ボルトはいくこともあるという。
壊して弁償、なんてことになったら。痛むのは財布になってしまう。


職場のおbasa…もとい。
おねえさまがたによると、どうやら毛とポリエステルの組み合わせが、一番よろしくないらしい。
めちゃめちゃ着まくってるんですがワタクシメ。
どうしましょう。

とはいえ、ワタクシメの場合。
職場よりも家庭の方が空気が乾燥していないのか。
家の中ではあまり、静電気で痛い思いをすることはない。


職場の人の中には。
家に帰ったらわんこがお出迎えをしてくれていたので。
「ただいまー♪」と、鼻先を撫でようとしたら。


びちりばしぃっ!

そりゃもう激しく痺れたんだとか。
火花が飛びそうな勢いで。


そりゃ、わんこの鼻は濡れてるもんなぁ…。
通電性もいいもんなぁ…。


人もたいそう痛かったらしい。
しかし、鼻に突然電気ショックをくらったわんこの驚きたるや。
いかばかりであったかと推察するにもあまりある。


かわいそうに、そのわんこ。
何も悪いことをしていないのに痛い目にあったせいか。
その日一日は、怯えるあまり。飼い主さんには近づこうとはしなかったらしい。