つられる。

本日は黒いミニチュア・ダックスゆえに中吉（何）


あいかわらず、でらあぢあぢな日である。
日中出歩いたら日干しになる、とは、おかんさまの弁である。
だからというわけではないが、夕食後に買い物に出た。


…………。


駐車スペースの入り口で。なぜ止まりますかあねうえどの。


あねうえどの「わんこが通るから」


見れば、スケボーを抱えた男の子に連れられた、骨細なわんこが一匹。
横切る間ぐらい、待ってあげようとほのぼのした気分で見守っていたら。
男の子が急に足を速めて通り抜けた。


きゅっ。（←わんこの首がリードで吊られる擬態語。）


…………。
ちょっと、かわいそ。





モノに吠えかかろうとして、自力で首を吊るわんこは自業自得と思えなくもないが。

忘却。

一日中、口を動かすとすれば咀嚼運動しかしないBooじーちゃ。
自発的に喋ることもほとんどない。
耳は聞こえているらしいので、認知症専門の先生曰く。


「（喋らないのは）めんどくさいからでしょう。」


なんやそら。


いやでも、理解力が残っているだけましなのかもしれない、などと思っていたが。


指示が入らなくなってまいりました。


「食器を持ち上げて、口元まで運ぼう」とおかんさまが言えば。
ぐちゃぐちゃと中身をかき回して、口を食器へ持って行く始末。


「歯を磨こう」と言えば、手を洗い。


「夜中、トイレまで来なくていい」と言えば、尿瓶を持ってうろうろうろ……。





日本語すらも忘れ去り。
浮遊するお脳味噌は今日も行く。

虫の音。

夜の風に、かすかな涼しさが乗り始めた。
秋の虫の音も。


「金の鈴を振るような」とは、美しく澄んだ音の形容だが。
本当に、鈴を振っているように聞こえるのは鈴虫だろうか。
油蝉の鳴き声が聞くだけで肌にじんわりと汗を浮かばせるように。
秋の虫の音は、聞くだけで涼しさを感じさせる。
窓を開け、その合奏を聞きながら眠るのも乙な物である。


んが。


耳元で鳴かれてみぃ。


やかましくて眠れないんじゃぁっ！


その羽根で飛んできたのか。
それとも、家の壁をよじよじと上ってきたのか。
窓枠にでもいるんじゃなかろーかという近さはもはや拷問である。





一匹だけでも侮るべからず。

プチ占い。

通勤に使う道は住宅街のせいか。
わんこのお散歩コースになっていたり、ちびにゃんが団子を形成していたりする。
そこで、出会う生き物によってその日の運勢を占うことにしてみた。


のほほんとした顔のゴールデン・レトリバーと出会った日は大吉。
一度、冷房のほどよく効いたところで思う存分もふりたおしてみたくなる。


トイプードルやミニチュア・ダックスがてちてちと歩いていた日は中吉。
時たま、どこぞの家のコーギーにハゲシク吠えられたりするらしい。


ちび団子と遭遇した日は小吉。
おかん猫はトラ縞風サビにゃんである。


雀にしか遭えなかった日は？
極小吉。





この占い。凶がないのがミソである。
必ず人間には遭うので。

育休。

もうじき産休に入る人が職場にいる。
かく言うワタクシメも、育休の人の代替要員であるのだが。


仕事がたてこんでいる時期だけに、おねぃさま方の羨ましがること。


「いいなぁ～。私も育休とりたぃ～」


とは、独身の方の弁である。


「あたしだって、とれるもんならとりたいわよ！」


……そろそろ、早期退職者のお誘いが届きそうな方までもおっしゃる。


なぜ急にここまで育休希望熱が増大したかというと。


ひとえに野田聖子議員の、体外受精妊娠のニュースのせいですな。


とはいえ、育休を取るには子どもを作っておかねばならぬ。
ワタクシメも産める時にイケメンの一人や二人押し倒しておくべきか。
産むだけならば女性一人でもできるわけだし。





……とりあえず、宝くじでも当たってから考えよう（何）。