咀嚼。

まだまだBooじーちゃ。は、不調である。
早朝に玄関で騒ぐことはなかったのだが。
夜になって、またもやよめじょ探しを始めた。


大脳の機能は、大脳を通る血管の血液の流れの良さに左右されるとか。
俗に言う「頭の血の巡りのよしあし」は医学的にも事実であるらしい。
そして、一番簡単な脳の血行を良くする方法とは。
「ご飯を良く噛んで食べること」であるそうな。


ただでさえ、腸の調子もよくないBooじーちゃ。
なるべく消化の良い物を、きちんと咀嚼することが大事なのだが。


「一口ごとに三十回噛むこと。その間は箸を持ったらだめ」


おかんさまルール発動である。


ずっと箸を握らせておくと。
飲み込めないのにさらに口につめこんで、頬袋ぱんぱんなハムスター状態になるBooじーちゃ。
（※ちっともかわいくありません）
下手をすると息を詰まらせる可能性もあるからゆえのルール、なのだが。


おかんさまルールにつられて家族全員、もっしもっしと三十回ずつ咀嚼していたりする。


無言になる上に、めちゃくちゃ食事に時間がかかりますがな。





ダイエットにも効くらしいですが。

比較。

朝は四時半ごろから徘徊するBooじーちゃ。
今日も今日とて脱走しようとしてか。
自分の靴を探して、玄関じゅうをひっくり返してくれやがりました。
三和土に置いてある踏み台は天地無用。
出してあった家族の靴は全部右から左、左から右へとかきまわされてバラバラ事件現場と化している。


もっとも、Booじーちゃ。の、靴だけはこっそりわからないように隠してあったりするのだが。


「外へ出してくれ」と騒ぐBooじーちゃ。を、その場はおとんさまがなだめてくれたのだが。
朝っぱらから脳天火を噴くほどに激怒していたおかんさま。
「みんなに謝りない！」とBooじーちゃ。を、思いっきり叱り飛ばしていた。


それでも、遥かにましだとおかんさまは言う。
夜な夜な隙あらば脱走しようとするBooじーちゃ。をブロックするために。
玄関先に布団を敷いて寝ていた去年に比べれば。

比較対象、おもいっきし間違ってる気もいたしますがおかんさま。


それだけ、去年のBooじーちゃ。は、徘徊も譫妄症状もひどかったのだがな。





いまだにおかんさまの足は青あざができたっきり元に戻っていない。
Booじーちゃ。を、ブロックした際に蹴り飛ばされたのだ。

裸族。

少し体調が良くなってきたかと思えば、即徘徊行動に出ますかBooじーちゃ。


朝の四時半から玄関で、がちゃがちゃ鍵をいじっていたBooじーちゃ。
靴下のまま三和土に降りていたので、おかんさまがその場で汚れた靴下を脱がせ。
「やんごろうさが来た！」と騒ぐBooじーちゃ。を、自室へと送還。
家から抜けだそうとする症状が出るのは久しぶりのことである。


朝食時。
「おらの靴下がない～」と部屋から出てきたBooじーちゃ。
下手に着替えさせると、今日はいつ家から抜けだそうとするかわからない。
そこで、「今日は家から出ないしパジャマでおんない」となだめたのだが。


買い出しから戻ってみると。


「じーちゃん！なんて格好しとんね！」
おかんさまの声にリビングを覗いてみると。
いつものようにＴＶを見ているBooじーちゃ。


下着姿で。


おとんさまの話によると、靴下も着替えも出されないという状況に腹を立てたのか。
やおらパジャマを脱ぎ捨てたBooじーちゃ。
おとんさまの説得にも耳を貸さず、えんえん2時間近く下着のみの格好でいたのだとか。


「おんなしょが来るのにみっともなげに。その格好で外出たらおまわりさんに捕まるわ」


そのおかんさまの説得はすんなり効いて。
素直にパジャマ姿に戻ったBooじーちゃ。に、おとんさまはくさっていたが。
おんなしょ＝女性たち（といっても、ワタクシメとあねうえどののことだが！）
という言葉に反応して、そそくさと外見を取り繕うあたり。
煩悩全開ですかBooじーちゃ。





明日もぎうぎうでやんす…。

小康。

昨日の切羽詰まった状況から一夜明けて。


再度、例のせんせーの診察を受けるため。
おかんさまに連行されるBooじーちゃ。


どうやら、手術はしなくてもすみそうとのことである。
ただし、再発の可能性もあるので油断はならぬ。
なにせ、昨日は腹だけメタボ体型になってしまっていたBooじーちゃ。
どえんなだけならいいのだが、ちょいとつつけばパチンと破裂しそうな風船腹だったというのだから。
どうやら、たまったガスが腸の閉塞により体外に排出できない状態だったらしい。
吐き気も大小しもじもの失敗も、そのガスのせいか。


ガスは薬の効き目もあって抜けたようである。
だが、昨日から絶食状態だった上に食事制限のかかってしまったBooじーちゃ。
「まずは、重湯ぐらいから食べさせて下さい。」
「消化の良い物を、ゆっくり、よく噛んで食べるように」


……。


無理ですせんせー。


通常の食事ですら、咀嚼する、とか、交互にバランス良く主食と副食を食べるとかいうことができないBooじーちゃ。
一品ずつ猛スピードで消えていく有様に、せめて、デザートだけでも消化のよい状態にしてあげようと。
梨をおかんさまがすりおろしてあげたのだが。


一瞬で消失いたしました。


それでも、下手に手術だ入院だという騒ぎになるよりはいい。
手術をすれば、回復するまでベットとお友達状態になる。
悪くすれば、そのまま筋力も衰えて寝たきり生活一直線だ。
そこまでいかなくとも、手術や入院といった大きな生活の変化はストレスになる。
結果、認知症の症状が悪化することも考えられるのだから。





Booじーちゃ。の、しもじもの始末をして回るおかんさまには負担倍増な日々ではあるのだけれども。

判明。

本日「も」やや尾籠な内容につき。
お読みになる方はご注意願います。


昨日から小の粗相のあったBooじーちゃ。
本日も早朝より、大も小もopen the exit状態な上に、嘔吐症状まで加わって。
まともに食事を摂れる状況ではなくなってしまっている。


毎度おなじみ、注射のうまいせんせーの所へ連れて行くことに。


（３時間経過）


ようやく判明した病名は。


「腸閉塞」であった。


場合によっては手術も必要になるやもしれぬ。


ということで。


これまで、「毎日更新」を続けて参りましたが。
拙ブログも、時と場合によっては、更新不能に陥る可能性も出て参りました。
できる限り「毎日更新」は目指す予定ですので、今後もご愛顧の程を。