ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

これってエコ?しょの3。

2009-01-21 | Weblog
我が家の庭には、菊が何種類か植えられている。
その中には、食用菊もあり、秋口から食卓にのぼるようになった。
鮮やかな黄色の花びらは厚く歯ごたえもある。
甘酢あえにするもよし、
おひたしにするもよし。
彩りが美しいので、酢飯に混ぜればちらし寿司が簡単にできあがる。

雪が降る前にほとんどの菊は切られた。
わずかに残っているのは、家の中に持ち込まれた花瓶の数輪である。


……おかんさま。
食用菊も、もうすでにないものかと存じておりました。
この甘酢和えは、冷凍保存しておいたもので?

おかんさま「やーねぇ、その前にまだあるじゃない」

どこに。

おかんさま「ほら、それ」

指さす先には花瓶。
まさか、飾ってあったやつを料理したんで…?

おかんさま「無駄は家計の敵!食べられる物はおいしくいただいてこそ命を全うさせることができるのよ!」

いや、お題目はどうでもいいから。

確かに食用菊の方が花弁も長く見栄えがするので、生け花としても適しているとはいえ。
甘酢あえは、いささかくたびれた味わいがいたしましたとさ。
どっとはらい。
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これってエコ?しょの2。

2009-01-20 | Weblog
ここのところ、お弁当にブロッコリーが入っている。
ブロッコリーいいよねブロッコリー。
一つ買うと、結構長く弁当用の彩りとして使えるので、重宝するものである。
だが、一つだけ謎なことがある。

一昨日のブロッコリーには、なぜか千六本に刻んで火の通った大根が絡まっていた。
昨日のブロッコリーには、なぜか豆腐がカッテージチーズのように添えられていた。
そして今日のブロッコリーは。

なぜか炊飯ジャーの中からコンニチハ。

おかんさま「えー?だって、時間がもったいないじゃない?」

調理に使う時間どころか電気ガス等光熱費まで節約ですかおかんさま。
だからといって、味噌汁や炊き込みご飯と一緒に調理をすすめるのはいかがかと思いますおかんさま。
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これってエコ?

2009-01-19 | Weblog
おかんさまはエコに多大なる関心を持っている。
必要な水を使わないための努力といったらない。

真っ暗な台所につったっているおかんさま。
いったい何をしているのかと、ライトを付けようとすると。

おかんさま「いやー、付けないで!外から丸見えになる!」

我が家では飽きもせず、自家製ヨーグルトを作っている。
種菌となるヨーグルトを牛乳パックに入れ、後は室温で放置するだけ。
三日もすれば立派なヨーグルトになっている。
最近、表面がなんだか納豆色になることをのぞけば何の問題もない。

おかんさまは、そのヨーグルトのパックを手に持っていた。

粘性が高く、振ろうが逆さにしようが、パックの内壁にこびりついて出てこないヨーグルト。
パックを切り開いたおかんさまは、それを綺麗さっぱり舐め取っていたのである。
べろべろと。

他人様には、確かに見せられない格好である。
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木の葉髪。

2009-01-18 | Weblog
昨日に引き続き、ごはんネタである。


仕事が始まり、なかなか早く帰ることができなくなった。
夕飯の後、明日の分のお米を研ぐのは、おかんさまの仕事に戻った。

昨年末に精米したばかりのお米は美味である。
米は産地の水で研ぐのが一番だというが、そこまでこだわらなくても充分だ。
異物さえ混入していなければ。

ワタクシメ(無言で食べていた箸を置き、茶碗の中に指をつっこむ)
おかんさま「あ、ごめん。入ってた?」
ワタクシメ「気にしない。いつものことだから」

「木の葉髪」とは、本来晩秋の季語であるらしい。
はらはらと散る木の葉のように、秋になると抜ける髪の毛をいうようだ。
人間も、わんこやぬこのように換毛期があるのかもしれない。
おかんさまも還暦が近くなった。
人生を春夏秋冬に分けるならば、案外季外れともいえないだろう。


自分のやれないこと。
自分のやらなかったこと。
自分がやろうとしなかったこと。
そして、相手がなんらの対価も得ていないことについては、何も言うべき資格はないのである。


……まあ、ご飯が炊けるついでに熱殺菌されてるしな。
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めざまし。

2009-01-17 | Weblog
ワタクシメ愛用の目覚ましが昇天なさいました。

脳天をひっぱたくと、「ただいま、0時 ちょうど を お知らせします」と。
時刻をおしゃべりしてくれるので、どこを向けておいてもオッケイで重宝。
それが、アラームをオフにしても鳴ってくれたり。
「た「たたたたたたた「ただいま、0時 ちょうど「たたたただいま、0時 ちょうど  を お知らせします」
などと、脳天をひっぱたかずともファンキーにラップな喋りをかましてくれるようになってしまったり。

ちょっと前から具合が悪くなってきてはいたのであるが。
夜中の二時や三時にもでかい音で鳴るので、とうとう業を煮やしたあねうえどのに電池をひっこぬかれることに。

さよならCASIO SQ-500。
デザインも好きだったんだけどなぁ…。


とはいえ、ワタクシメにはもっと強力な目覚ましがございます。
それは、
おかんさまが煮物を作る音。


調理時間が短くてすむため、おかんさまは圧力鍋を愛用している。
これを使うと、忙しい朝でも煮物が短時間で作れるのだ。
人参、椎茸、筍、鶏肉を次々切ったおかんさまは、最後に嬉々として蒟蒻を取り出す。

「叩き蒟蒻」といって、煮物をするとき、叩いた蒟蒻を使うと味が良く沁みておいしいものである。
「手綱蒟蒻」など、表面積を増やす飾り切りの方法もあるが、同様に味を良く沁みさせるための工夫であろう。
普通は、俎板の上ですりこぎなどを使って叩くのだが、おかんさまのやりかたは二味も違う。

だべんだべんだべんだべんだべんっ!!!

俎板めがけて蒟蒻を振り上げ、叩きつけるこの音こそが、おかんさまの煮物作りが佳境に入った証拠。
家のどこにいても、ばっちり聞こえますとも。
ええ、そりゃもう寝てらんないくらいに。


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