ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

めざまし。

2009-01-17 | Weblog
ワタクシメ愛用の目覚ましが昇天なさいました。

脳天をひっぱたくと、「ただいま、0時 ちょうど を お知らせします」と。
時刻をおしゃべりしてくれるので、どこを向けておいてもオッケイで重宝。
それが、アラームをオフにしても鳴ってくれたり。
「た「たたたたたたた「ただいま、0時 ちょうど「たたたただいま、0時 ちょうど  を お知らせします」
などと、脳天をひっぱたかずともファンキーにラップな喋りをかましてくれるようになってしまったり。

ちょっと前から具合が悪くなってきてはいたのであるが。
夜中の二時や三時にもでかい音で鳴るので、とうとう業を煮やしたあねうえどのに電池をひっこぬかれることに。

さよならCASIO SQ-500。
デザインも好きだったんだけどなぁ…。


とはいえ、ワタクシメにはもっと強力な目覚ましがございます。
それは、
おかんさまが煮物を作る音。


調理時間が短くてすむため、おかんさまは圧力鍋を愛用している。
これを使うと、忙しい朝でも煮物が短時間で作れるのだ。
人参、椎茸、筍、鶏肉を次々切ったおかんさまは、最後に嬉々として蒟蒻を取り出す。

「叩き蒟蒻」といって、煮物をするとき、叩いた蒟蒻を使うと味が良く沁みておいしいものである。
「手綱蒟蒻」など、表面積を増やす飾り切りの方法もあるが、同様に味を良く沁みさせるための工夫であろう。
普通は、俎板の上ですりこぎなどを使って叩くのだが、おかんさまのやりかたは二味も違う。

だべんだべんだべんだべんだべんっ!!!

俎板めがけて蒟蒻を振り上げ、叩きつけるこの音こそが、おかんさまの煮物作りが佳境に入った証拠。
家のどこにいても、ばっちり聞こえますとも。
ええ、そりゃもう寝てらんないくらいに。


コメント
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