ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

日付変更点。

2009-01-06 | Weblog
認知症の症状の診断方法として、家庭でもできる簡単な方法がある。
簡単な質問をするのだ。

「今日は何月何日ですか?」
「今日は何曜日ですか?」
「あなたは結婚しましたか?結婚相手はどんな方でしたか?」
「お子さんはいましたか?」
「今日の朝ご飯はなんでしたか?」
(時計を見せて)「今、何時何分ですか?」
(机の上の物を一定時間見せた後に隠し)「今見たものの名前をあげてください」
などなど。

おかんさまも日々このような質問をBooじーちゃ。に投げかける。
そのたびに、Booじーちゃ。の、脳内事実に笑うしかなくなる。

ワタクシメ家族はBooじーちゃ。とは縁もゆかりも血のつながりもない他人と成り果てていたり。
三十分前に食後のお茶を飲み、歯まで磨いたはずの朝食は作られていないことになる。

波打ち際に浮く小瓶のように、認知症患者の記憶は忘却の彼方に遠ざかったり引き戻されたりするものだから、いちいち嘆くには値しない。
むしろ、我が家では話のオチになっている。


おかんさま「Booじーちゃ。今日は何月何日だいね?」

Booじーちゃ。には、ヒントにカレンダーつき電波時計が見せられる。
新聞も見ないBooじーちゃ。に、日にちを認識させるにはこうする必要があるのだが。

Booじーちゃ。「今日はぁ……11月42日!」

おかんさま「なに嘘な日付こいとるがね。今日はぁ、ほれ、ちゃんと見れてば」

Booじーちゃ。「嘘だないがね。ほれ!」


指さすは、「時刻」の部分であったことは、言うまでもない。
コメント
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