花粉症のみなさま、いかがお過ごしでしょうか。
東京の西の端にある八王子というところは、周囲を山に囲まれた盆地でございまして、
南には丹沢、西には高尾・道志・大菩薩、北には奥多摩・奥武蔵と、
もう地名を聞いただけで、くしゃみが止まらなくなりそうな杉山のオンパレード。
ここ10日ばかり、激しくスギ花粉が飛んでおります~。
その最中、重度といっていい花粉症のわたくしが、丹沢山塊に突入してまいりました。
丹沢山塊の北東部に位置する宮ヶ瀬湖(人工のダム湖)から、大山の肩に位置する
ヤビツ峠をめざそうというのでございます。
ですが、結論から申しますと、ヤビツ峠までは到達できなかったのでございます。
宮ヶ瀬湖からヤビツ峠を越して秦野へ続く県道70号線(ほとんど林道)は、
2月末まで、落石対策の工事中でございまして、峠から7kmほど下のところまでしか、
通行できなかったのでございます。(下のマップをご参照ください。)
実は、宮ヶ瀬湖畔の分岐のところに、その旨が記された看板が掲げてありましたので、
湖を出発する時点で、峠まで上れないことがわかっていたのでしたが、
それでも行けるところまで行ってみようと思ったのでございます。
↓宮ヶ瀬公園付近に連なる茶店群。
前回、多摩川サイクリングロードでハンガーノックなるものに襲われたわたくし。
今回は、そのようなことにならないように、この茶店で、みたらしだんごを1皿食べてから
出発いたしました。
三叉路を右折して、県道70号線(秦野清川線)に入ります。
しばらくは湖沿いの道ですが、やがて湖とも川ともいえない微妙な幅になってきました。
↑こんな感じのところです。
橋の上では、数人がバス釣りを楽しんでいらっしゃいました。
長者屋敷キャンプ場あたりを過ぎると、湖はおしまいになり、中津川になります。
車道もぐっと細くなり、車一台すれ違うのがやっとの幅になりました。
路面は舗装されているのですが、けっこう荒れています。
この日のわたくしはCAAD9少佐でのチャレンジでしたが、
荒っぽく走るのが好きな人は、MTBもいいかもしれません。
中津川の左岸を、アップダウンを繰り返しながら進みます。
風景は湖から、渓谷へと↓変化いたします。
唐沢というキャンプ場を過ぎ、さらに登っていきます。
斜度はそれほどキツくなく、ロードのギアでも平常心で登っていくことができました。
やがて、清川村が管理する清川キャンプ場までやってまいりました。
日当たりのよいキャンプサイトのすぐそばに、管理釣り場が整備されていて、
オートキャンプにいい感じです。
今はまだ寒いですが、もう少し暖かくなったら、キャンプもいいなぁと思ってしまいました。
さて……麓の看板によりますと、この先は、もう、どこで通行止めになっていても
おかしくありません。
どこまで行けるかなぁ……などとドキドキしながら登っていくと、清川キャンプ場から
15分ほど登ったところで、工事中の看板が道をふさいでおりました。
工事の作業をなさっていた方のお話では、完全通行止めは2月末までで、
3月に入れば、交互通行などで、通りぬけは可能になるとのことです。
「せっかく自転車で登ってきたのに、申し訳ないねぇ」などと、気の毒がってくださいました。
しかし、宮ヶ瀬はわりと近所ですから、またいつでもチャレンジすることができますし、
今日のところは、この辺で引き返すのが体力的にもちょうどよかったものですから、
そのように申し上げて、ご挨拶をして、今来た道をいっきに駆け下って、
宮ヶ瀬湖までもどったのでした。
少し時間がありましたので、宮ヶ瀬公園のあたりをぶらぶら歩いてから、
高尾への帰路につきました。
花粉症のほうは、宮ヶ瀬湖より上部では、標高が高い分、気温が低いせいか、
あまり症状が出なかったのですが、高尾に近づくにつれて、くしゃみと、鼻みずと
目のかゆみが耐え難いものになったのでした。
どうやら、今時分は、高尾周辺が、もっとも花粉の飛散量が多いようです。
そして、ヤビツ峠付近の工事が終わるころには、丹沢の山中も、スギ花粉が
飛びはじめてしまうのかもしれませんわ。
スギ花粉との戦いは、まだまだこれからのようです。