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乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

またもや小峰峠

2007年04月27日 | トレーニング

今日も今日とて、八王子市とあきる野市の市境の小峰峠まで行って参りました。

これを越えたら、武蔵五日市のエリア。清流・秋川の里でございます。

けれど……そのぎりぎり手前で、今日も踵を返してしまったのでございました。

それというのも、目下、わたくしは〆切に追われる身なのでございます。

本来なら、少佐どのと走っているバヤイではないのでございまして……

ナイショでございますけれどね、クライアントさまには、いかにも

一日中地図を作り続けているようなフリをしつつ、

「1時間半だけ」と自らに言いきかせて、こっそり走ってきたのでございました。

今夜はこれから明け方までお仕事をがんばって、明日もまた、90分サイクリングに

でかけようと企んでいる次第でございます。むふふ……

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今熊神社往復

2007年04月25日 | トレーニング

昨日は、曇天でございましたが、降水確率が低かったので、

思い切って少佐どのをお連れして、今熊神社まで往復してまいりました。

ミツバツツジのほうは、もう終盤でございましょうが、たまには和田峠や小仏峠以外の

場所にも行ってみようと思ったのでございました。

今熊神社は、八王子の北西の端にございます。

もうひとつ尾根を越したら、お隣りの、あきる野市になるのでございますから、

文化圏としましては、八王子というよりは、武蔵五日市のエリアなのでございます。

まあ、武蔵五日市と八王子の文化に、それほどの違いがあるものかどうか

定かでないのでございますが……例えば、金融機関でいうならば、

高尾は、多摩信用金庫に合併された旧八王子信金の営業エリアでございますが、

今熊神社の付近は、青梅信用金庫か、多摩中央信金か、西武信用金庫の

営業エリアになるのではないかと、かように推測されるのでございます。

そんなローカルな問題はともかく……

高尾から今熊神社に行くには、東西に伸びる丘陵の尾根を4つも乗っ越していかなくては

ならないのでございまして、ちょっとしたアップダウンの連続でございます。

しかも、予想外に大型トラックの交通量が多かったものですから、案外、つらい道のり

だったのでございました。

ところで、先日は、城山湖の野良猫ちゃんの、運命の瞬間に遭遇したわたくしでしたが、

昨日も、またも、ちょっと心が揺さぶられる出来事があったのでございました。

それは、今熊神社からの帰り道、秋川街道と都道61号線の交差点「上川橋」でのことで

ございました。

信じられないことなのでございますが、そこにかわゆい柴犬ちゃんが、

電信柱につながれたまま、放置されていたのでございます。

最初わたくしは、飼い犬がなんらかの理由によって、そこに繋がれているのだろうと思い、

気にせず通り過ぎようとしたのでした。

しかし付近にお店も何もない殺伐とした秋川街道沿いに、犬が繋がれているというのは、

どう考えても、不自然なのでございます。

わたくしは、いったん通り過ぎたところで、再び引き返し、柴犬ちゃんのところまで戻って

シゲシゲと様子を眺めました。

その柴犬ちゃんは、子犬と成犬のちょうど中間くらいの大きさで、これまたやたらと

人懐こい柴犬ちゃんなのでした。

助けを求めるように、わたくしの足に飛びついてくるのでございます。

わたくしは、またも、胸をかきむしられるのでございました~。

いったい、どうしてこの犬ちゃんは、ここに繋がれているのでございましょう。

しかし、冷静になって考えてみまするに、いくらここが八王子とはいえ、

捨て猫ならともかく、捨て犬というのは、めったにないと思われます。

それに、この柴犬ちゃんは、丸々と太っており、毛並みもよかったので、

おそらく、飼い犬であろうということが推測されるのでありました。

これは、飼い主さまが、なんらかの事情により、一時的にここに繋いでいるだけであって、

だんじて捨て犬ではない! わたくしは、そう自分に言い聞かせました。

そう思いたかっただけなのかもしれませんが、しかし、いくらなんでも、街道筋の歩道に

犬を繋いだまま捨てるなどとは、考えられないのでありました。

わたくしは、後ろ髪ひかれつつ、柴犬ちゃんのところを立ち去り、横断歩道を渡って

高尾に向かってペダルをこぎ始めたのでした。

坂の途中で、一度、少佐どのをとめて、後ろを振り返ってみますと、

あの柴犬ちゃんは、多恨な瞳で、じっとこちらを見つめているのでございました。

ああ~! 振り返るのではなかった!

しかし、捨て犬かどうかもわからないのに、勝手に柴犬ちゃんを連れ去ったりしたら、

それこそ、罪なことになるかもしれません。

わたくしは、柴犬ちゃんの視線を振り切り、必死に坂を登って、一目散に高尾に

走り戻ったのでございました。

そして、昨日からずっと、あの柴犬ちゃんの身の上を思っては、鬱々として

過ごしているのでございます。

なぜにこうも、おせっかいなのでございましょうか。

まったく、我がコトながら、あきれ返る次第でございます。。。

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城山湖の野良猫ちゃんの、運命の瞬間をみた日

2007年04月21日 | トレーニング

八王子および高尾周辺は、毎日、雨天が続いておりましたが……

昨日は、午後になってから少しだけ日差しが出たものですから、すかさず、

城山湖へでかけたのでございました。

いつものように、湖を見下ろす展望台のところで、ひと休みしておりますと、

どこからか、1匹の猫ちゃんが、ミィミィなきながら近づいてきたのでありました。

この猫ちゃん、三毛猫というのにしては、毛の模様がガタガタでしたが、

かといって、トラ猫というほど、きれいな縞模様もないのでありまして……

なんとも表現のしようのない、茶色の細かい模様で全身が包まれている猫ちゃんでした。

しかし、注目すべきは、うつくしく、まっすぐにのびた長い尾をもっていて、

その尾の先が、すぅっと細く尖っているところでございました。

写真を撮らなかったのは、とても残念でございました。

何故なら…

わたくしは、この日、この猫ちゃんの人生の分岐点に遭遇したからなのでございます。

そのお話をする前に、わたくしが行った、非道な行動について告白しなくてはなりません。

実はわたくし、この猫ちゃんのあまりの空腹そうな様子を見かねて、

自分がお昼に食べようと持参していたサンドイッチのハムやら、玉子やらを

この猫ちゃんに与えてしまったのでございます。

そういうことをしてはいけないと、自治体で決まっていたりするのでございますから、

いくら空腹に苦しむ野良猫ちゃんの様子に同情したからといって、

気軽にエサを与えたりしてはいけないということは、よくよく分かっております。

そういうことをするのなら、ちゃんと、その猫を家に連れ帰って、家で責任を持って

飼う覚悟がなければ、ダメなのでございます。

けれども…しかし…あまりにかわいそうだったのでございます~。

その猫ちゃんは、どういうわけか、首のところの毛が抜けてしまって地肌が露出しており、

しかも、ガリガリに痩せていたのでございます。

その上、とても人懐こいのでございますから、おそらく、以前は飼い猫だったのが、

なんらかの理由により、ここに放置されているとしか思えないのでございます。

わたくしは苦しみました。

わたくしの住まいは賃貸ですから、動物を飼うことは禁止されています。

(金魚とか、ハムスターとか、小鳥ならOKなのですけれどもね。)

それに、わたくしの友人達もほとんどみな賃貸暮らし。とても、引き受けてくれそうな

人は思いあたりません。

もっと何か欲しそうに、わたくしを見上げる猫ちゃんの視線に苦しみながら、

自分が単なるエサやり迷惑おばさんと化している事実を噛み締めておりました。

すると、ちょうどそのとき、一組の壮年のご夫婦がやってきて、湖を眺めながら、

立ち話をされていらっしゃいました。

猫ちゃんは、そのご夫婦のほうへ走りよっていき、わたくしにしたのと同じように、

何か食べるものをくれないかしらと、おねだりを始めたのでした。

わたくしは、「しめた!」と思いました。

この隙に、この場を立ち去ってしまおうと企んだのでした。

なんという、無責任かつ卑怯なわたくしなのでございましょう。

わたくしは結局、この程度の、ずるい人間なのでございます。

ところが、そのような姑息なことを考えていたわたくしの目の前で、

信じられない奇跡が起こったのでございました。

そのご夫婦が、猫をちゃんを連れて帰ったのでございます~!

決断がなされたのは、ものすごく短い時間でした。たぶん、5分くらいだったと思われます。

その短い時間に、ご夫婦でどういう話し合いがされて、この猫ちゃんを連れて帰ることに

決定したのか、まったくもって、ナゾでございます。

しかし、ひとつ感じたことは、奥さまのほうは無類の猫好きでいらっしゃるらしいのに比べ、

ご主人さまのほうは、いまひとつ、気乗りがしないご様子であったことでございます。

しかし、結局、このご夫婦は猫ちゃんを拾っていかれたのです。

モタモタしているわたくしの横を通り過ぎ、猫ちゃんを誘導しながら、

もと来た道を、戻っていったのでございます。

猫ちゃんが……猫ちゃんが……もらわれていくその瞬間を、わたくしは、この目で

見ていたのでございます~!

よかった~! わたくしは、驚喜しました。感動しました。ご夫婦に感謝いたしました。

そして、自分を恥じました。

わたくしが、自分勝手な同情を、ほんの一瞬、あの猫ちゃんに投げかけたことは、

無責任きわまりない行為でございました。わたくしは、極悪人でございます。

しかし、あのご夫婦は、ご誠実な方々でいらっしゃいました。。。

お優しい方々にもらわれて、あの猫ちゃんは、きっとこれからお腹を空かせることもなく、

寒さに凍えることもなく、幸せに猫生をおくることでございましょう。

昨日は実に、このような稀有な瞬間に遭遇した、稀有な日でございました。。。

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久しぶりの和田アタック

2007年04月13日 | トレーニング

『自転車人』発売日の本日。通常、掲載誌というものは、発売日の直前か、

遅くとも発売日当日には送られてくるものなのでございますが……

幾度、郵便受けをのぞいてみても、未着なのでした。。。うっうっ

昨日、わたくしが傲慢にも、「掲載誌を見るのが辛い」などと言ってしまったので

その天罰が下ったのでございましょうか。。。

常ならば、掲載誌を見て、己のふがいなさを噛み締めるのは辛い作業でございますが、

来ないとなると、これまた、心細く感じるわたくしなのでございました。

そんなワケで、いまだに『自転車人』の仕上がりを確認できずにいるわけでございますが、

それはともかく、本日は、久々に和田アタックに行ってまいりました。

と、申しますのも、韋駄天mamoさまやbiranさまが、お忙しいお仕事の合間を縫っては、

トレーニングに励んでいらっしゃるというのに、校了直後のわたくしが、ウダウダして

いたのでは、バチが当たると思ったからなのです。

今日の高尾は久しぶりにいいお天気でしたので、たまった洗濯物をベランダいっぱいに

干してから、CAAD9少佐と共に出発したのでした。

いつものように、陣馬街道を進んでまいりますと、夕やけ小やけの里の少し手前付近で、

山の斜面がショッキングピンク色になっているところがありました。

Dsc00754

なんだか、きたならしい写真で、申し訳ございません。

この写真ではまばらな印象かと思いますが、遠くから見ると、一帯が

ピンク色に染まっているような感じなのです。

近くに寄って、よく見ますと、ミツバツツジでございました。

かの、八王子市北西の端にある今熊神社が、年に一度、市民の脚光を浴びる

メインイベント「ミツバツツジ祭り」のと同じ花が、夕やけ小やけの里にも

山ほど咲いているのでございます!

しかも、花の雄しべの本数を数えてみたところ、正真正銘、雄しべは5本。

つまり、ミツバツツジの本種というわけなのでございます。

おおお! なんということでございましょう!

わたくしったら、先日、ミツバツツジの本種は、自然の状態では個体数が少なくて、

希少性が高い……などと申しておりましたが……確かに自然の状態では

希少性が高いのかもしれませんが、こと八王子に関しては、人の手によって

植えられたミツバツツジの本種は、どこにでもあるということなのでございますね。

しかも、ざっと見渡したところ、この夕やけ小やけの里のミツバツツジの株は、

まだ若い木ばかりなのです。きっと、比較的最近、植樹されたものでしょう。

もしかしたら、八王子ではここ最近、ミツバツツジがブームなのかもしれませんわ~。

それはさておき……

今日は和田アタックをしようと決めていたわたくしは、エネルギーを充填しようと考え、

JA八王子の売店で、ジャンボどらやきを買って食べたのでした。

このジャンボどらやきは、そうですわね……2歳児の顔くらいの大きさがありまして……

みなさま、2歳児の顔の大きさって、イメージしにくいでしょうか(汗)

あ! ウチの子は頭が大きい子ですから、ウチの子が2歳だったときの顔のサイズは

基準にならないかもしれません。

まあ、とにかく、どらやきのサイズとしてはビッグなのです。ジャンボなのでございます。

それを完食したものですから、胃のあたりがずっしりと重く、胸やけもしてしまい、

かつ、ちょっとノドも乾きやすい状態で、和田アタックをスタートさせたのでございました。

それでも、陣馬高原下のバス停付近までは、元気だったのでございます。

ヤバイことになり始めたのは、陣馬高原下バス停から1kmほど上部に

さしかかった頃でございました。

相変わらずの時速5~6kmという、超スローペースにもかかわらず、

心拍計の数字が常に180を越えているのでございます。

170じゃないんですのよ、180を越えているんですの!

ゼイゼイ、ハァハァ、ハンドルはフラフラ、ベダルを踏み込む足はブルブルです。

今日は、幸いなことに、サイクリストの方とは一人も出会わず、みっともない姿を

さらさずには済んだのでございますが……

しかし、たまに原付バイクや、オフロード用のバイクに乗ったお兄さんが、

背後からエンジン音をバリバリいわせて、わたくしを追い抜いていかれるのでした。

ちょうど地獄のカーブをクリアした直後、もうわたくしの身体機能が限界に達していた

そのときにも、ひとりのオートバイのお兄さんが、わたくしを抜き去っていかれたので

ございますが……わたくしの様子が尋常でなかったのでございましょうか。

オートバイのお兄さんったら、わたくしを追い抜いた直後に、急にスピードを落として、

サイドミラーで、わたくしの様子をうかがっていらっしゃるのです。

わたくし、マジで臨界点に達しておりましたから、客観的にヤバイ感じが漂っていたのかも

しれません。

「このおばさん、自転車ごとバタンと転倒して、そのまま生き絶えるのではないか」

と、かように心配してくださって、様子を見ていらっしゃったのですわ~。

ですが、わたくしも、ほんとうに限界でしたから、

「大丈夫ですから、どうぞ先にいらしてくださいませ」などと、言葉を発する余裕は

ございません。

ただただ、鬼の形相で、ペダルを踏み込むしかないのでございます。

しかも……心配してくださっているのに、恩を仇で返すようで恐縮でございますが、

お兄さんがそうやって、わたくしの少し前で徐行なさいますと、

オートバイの排気ガスが、モロにわたくしの呼吸を妨げるのでございます。

ただでさえ、心肺機能が想定外の高稼働に悲鳴をあげているというのに、

そのうえ、排気ガスを吸い続けたら、わたくし、本当に死んでしまいそうです。

しかたございません。。。わたくしは、ロコツに大げさな咳をしてみせて、

お兄さんに先に行っていただいたのでした。

ご心配くださいましたのに、追い払うようなことをしてしまって、申し訳ございません。

まあ……案外、面白がって見ていただけかもしれませんが……

そんなボロボロの走行でございましたが、なんとか和田峠に到着いたしました。

久々の和田アタックは、手ごわかったですわ~。

忙しいのを口実に、トレーニングをサボっていたツケですわね。

乗鞍岳への道のりは、まだまだ遠いのでございました。。。

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新しくできた道

2007年02月27日 | トレーニング

BBSのほうで、YOSHIDAXさまからリクエストいただきました「新しくできた道」

さっそく先週の土曜日に調査してまいりましたわ~。

さすが、開通したばかりのことだけあって、うつくしい道でしたわ。

すごくローカルな話題で恐縮でございますが、下記の地図をご参照ください。

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この道ができて、喜ぶ人というのは……

この道は…ですね。

ひとつには、陣馬街道の渋滞の緩和に役立つと思われます。

それと、この道の1本西側を通る道(地図上では、共立女子大の敷地の中の道)を

通らなくても、甲州街道に抜けられるというメリットもございますわね。

共立女子大の道は、月夜峰という小高い丘の上を乗っ越すように通っている道なので、

自転車などで越えるのは、ちょっとした苦労があったのでございます。

調査のスタートは、南浅川サイクリングロードの東横山橋付近から。

ジョギングしている人が写っていますが、八王子人には違いありませんが、

8MANさまではございません。(そんな偶然、有り得ませんわね~)

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前方に見える青い稜線は、丹沢でございます。

この橋を渡り、写真の右のほうへ進みますと、この新しい交差点に出るのでございます。

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以前は、90度に左へ曲がるようになっておりまして、直進する道はなかった

のでございます。

この真新しい路面、真新しい横断歩道のライン……そそられますわ~。

ぜひとも走ってみたくなりますでしょう?

この新しい道を直進してまいりますと……

Photo_45

「つつじヶ丘トンネル」が見えてまいります。

トンネルの上は、「緑ヶ丘住宅」という丘の上の住宅地になっておりますが、

このトンネルで、 丘をパスするわけですね。

出来たてのホヤホヤでございますから、とってもきれいなのです~。

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↑ほぅ~ら、内部も、こ~んなにきれいなのでございますよ~。

土曜日だったせいかもしれませんが……車の交通は、ほとんどありません。

この道路、作るのにずいぶんお金がかかったと思うのですが、こんなに

交通量が少なくて、大丈夫なのでしょうか(汗)

トンネルを抜けると、中央自動車道が見えてまいります。

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この交差点↑のすぐ右側には、中央自動車道のハイウエイバスのバス停で、

「元八王子バス停」というのがあるのです。

よく、連休の渋滞情報などで、「中央自動車道は、大月JCTを先頭に、

元八王子バス停付近まで40kmの渋滞……」なんて言ってますでしょう。

あの「元八王子バス停」でございます。

入口は、すごく地味なところにありまして、↓こんな感じです。

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この階段を登っていきますと、鉄製の扉があるのですが、特別、鍵のようなものはなく、

簡単に開けられます。

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重い扉を開いて、向こう側……つまり、高速道路の中に入りますと、

いきなり、高速道路なんですねぇ。あたりまえでございますが……

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こんなに簡単に入ることができるなんて、ちょっと狼狽するわけでございます。

さてさて、YOSHIDAXさまのリクエストにお答えしたところで、高尾街道を左へ曲がり、

元八王子を抜けて、反時計回りに甲州街道へと戻ったわたくし。

いつものように、小仏方面へと進みました。

前回、小仏を訪れたときにイヌフグリの花を見つけたので、梅の開花状況が気になって

いたのでございます。

足をのばしてよかったですわ~。麓の小仏関所跡付近は、ちょうど満開でございました。

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駒木野バス停の付近なのでございますが、この写真の反対側には、

かつて、駒木野橋という橋があったらしく、橋名保存のための碑が立てられている

のでございました。

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橋を撤去したかわりに碑を立てたというのですから、なにかよほど歴史のある橋だった

のかもしれません。

駒木野の少し先には、高尾天満宮があり、一帯は天神梅林という梅の林になって

おりますが、まだ花は咲いていませんでした。

そのかわり、どなたさまのお宅か存じ上げませんが、お庭にとても立派な枝ぶりの

梅の老木があり、しかもちょうど満開だったので、無断で誠にご無礼ですが、

写真を撮らせていただきました。

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このあたりは、古びた、とても感じのよい民家が数多く残っていまして、

よく手入れされたお庭には、このような立派な庭木が立っているのでした。

この民家からも伝わってくると思いますが、裏高尾というところは、東京とは思えない

のんびりとした山里でございます。

よもや、このようなところに、圏央道の天空のJCTが建設されることになろうとは……。

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この建設を精力的に推し進めたのは石原都知事でいらっしゃいますが

石原さまが都知事になるずっと前から、この建設は決まっておりました。

20年くらい前は、高尾山の山林を細分化して、大勢の地権者でもつトラスト運動を

展開したりして、なんとか、高尾の自然を守ろうとする運動も活発だったので

ございました。

でも、お上のなさることでございます。。。

反対運動を尻目に、工事はどんどん進められていきました。

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もちろん、優秀なお大臣さまが、いろいろと考えた結果、高尾の自然を壊してでも、

この地にJCTを建設するのがいいと、そのような結論に至ったのでございましょうから、

わたくしのような不勉強なものが、なにかもの申したところで、なんの説得力もないことは

明白なのでございます。

ですから、単なる感傷でしかないことを自覚した上で、あえて申し上げますが、

このJCTの建設が進むのを眺めるたびに、わたくしの心は残念な思いで

暗く沈むのでございました。

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うつくしい裏高尾の里に、この要塞のようなJCTが建設されていくことに、

さびしみを感じずにはいられなかったのでございました。

圏央道の建設の善悪を叫ぶ力もないのに、高尾山の自然が失われることへの

さびしみだけは、いつまでも心にくすぶり続けておりました。

つい先ほど、開通したばかりのつつじヶ丘トンネルを走ってきたときには、

自然への意識など、なにも感じなかったというのに……

わたくしは、自分勝手なわがままを言っているのでございましょうか。

高尾の自然だけを愛おしく思うのは、なにか、偏った考えなのでございましょうか。

そんなことを考えながら、小仏道を奥へと進んで参ります。

中央自動車道の橋脚をくぐって、小下沢林道へ入って参りますと、小下沢の梅林は

まだ咲き始めでございました。

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あとほんの1週間もすれば、満開になるかもしれません。

この小下沢の梅林で梅見をするために、近いうちにわたくしは、また小仏道を

たどることでございましょう。

そのときは圏央道のJCTも、完成に向けてさらに工事が進んでいることでございましょう。

ああ、これまで、小仏アタックを繰り返した回数は数え切れませんが、圏央道のことに

ついては、深追いしないよう、心に決めておりましたのに……

早春の裏高尾の里が、あまりに素朴で、うつくしいものですから、ついつい、

胸のうちを吐露してしまいました。お許しくださいませ。。。

なにを言ったところで、せんなきことでございます。

たとえJCTが完成し、開通しても、わたくしは、これからもずっと小仏峠と裏高尾の里を、

愛おしく思い続けることでございましょう。

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