BBSのほうで、YOSHIDAXさまからリクエストいただきました「新しくできた道」
さっそく先週の土曜日に調査してまいりましたわ~。
さすが、開通したばかりのことだけあって、うつくしい道でしたわ。
すごくローカルな話題で恐縮でございますが、下記の地図をご参照ください。

この道ができて、喜ぶ人というのは……
この道は…ですね。
ひとつには、陣馬街道の渋滞の緩和に役立つと思われます。
それと、この道の1本西側を通る道(地図上では、共立女子大の敷地の中の道)を
通らなくても、甲州街道に抜けられるというメリットもございますわね。
共立女子大の道は、月夜峰という小高い丘の上を乗っ越すように通っている道なので、
自転車などで越えるのは、ちょっとした苦労があったのでございます。
調査のスタートは、南浅川サイクリングロードの東横山橋付近から。
ジョギングしている人が写っていますが、八王子人には違いありませんが、
8MANさまではございません。(そんな偶然、有り得ませんわね~)
前方に見える青い稜線は、丹沢でございます。
この橋を渡り、写真の右のほうへ進みますと、この新しい交差点に出るのでございます。
以前は、90度に左へ曲がるようになっておりまして、直進する道はなかった
のでございます。
この真新しい路面、真新しい横断歩道のライン……そそられますわ~。
ぜひとも走ってみたくなりますでしょう?
この新しい道を直進してまいりますと……

「つつじヶ丘トンネル」が見えてまいります。
トンネルの上は、「緑ヶ丘住宅」という丘の上の住宅地になっておりますが、
このトンネルで、 丘をパスするわけですね。
出来たてのホヤホヤでございますから、とってもきれいなのです~。
↑ほぅ~ら、内部も、こ~んなにきれいなのでございますよ~。
土曜日だったせいかもしれませんが……車の交通は、ほとんどありません。
この道路、作るのにずいぶんお金がかかったと思うのですが、こんなに
交通量が少なくて、大丈夫なのでしょうか(汗)
トンネルを抜けると、中央自動車道が見えてまいります。
この交差点↑のすぐ右側には、中央自動車道のハイウエイバスのバス停で、
「元八王子バス停」というのがあるのです。
よく、連休の渋滞情報などで、「中央自動車道は、大月JCTを先頭に、
元八王子バス停付近まで40kmの渋滞……」なんて言ってますでしょう。
あの「元八王子バス停」でございます。
入口は、すごく地味なところにありまして、↓こんな感じです。

この階段を登っていきますと、鉄製の扉があるのですが、特別、鍵のようなものはなく、
簡単に開けられます。
重い扉を開いて、向こう側……つまり、高速道路の中に入りますと、
いきなり、高速道路なんですねぇ。あたりまえでございますが……
こんなに簡単に入ることができるなんて、ちょっと狼狽するわけでございます。
さてさて、YOSHIDAXさまのリクエストにお答えしたところで、高尾街道を左へ曲がり、
元八王子を抜けて、反時計回りに甲州街道へと戻ったわたくし。
いつものように、小仏方面へと進みました。
前回、小仏を訪れたときにイヌフグリの花を見つけたので、梅の開花状況が気になって
いたのでございます。
足をのばしてよかったですわ~。麓の小仏関所跡付近は、ちょうど満開でございました。
駒木野バス停の付近なのでございますが、この写真の反対側には、
かつて、駒木野橋という橋があったらしく、橋名保存のための碑が立てられている
のでございました。
橋を撤去したかわりに碑を立てたというのですから、なにかよほど歴史のある橋だった
のかもしれません。
駒木野の少し先には、高尾天満宮があり、一帯は天神梅林という梅の林になって
おりますが、まだ花は咲いていませんでした。
そのかわり、どなたさまのお宅か存じ上げませんが、お庭にとても立派な枝ぶりの
梅の老木があり、しかもちょうど満開だったので、無断で誠にご無礼ですが、
写真を撮らせていただきました。
このあたりは、古びた、とても感じのよい民家が数多く残っていまして、
よく手入れされたお庭には、このような立派な庭木が立っているのでした。
この民家からも伝わってくると思いますが、裏高尾というところは、東京とは思えない
のんびりとした山里でございます。
よもや、このようなところに、圏央道の天空のJCTが建設されることになろうとは……。
この建設を精力的に推し進めたのは石原都知事でいらっしゃいますが
石原さまが都知事になるずっと前から、この建設は決まっておりました。
20年くらい前は、高尾山の山林を細分化して、大勢の地権者でもつトラスト運動を
展開したりして、なんとか、高尾の自然を守ろうとする運動も活発だったので
ございました。
でも、お上のなさることでございます。。。
反対運動を尻目に、工事はどんどん進められていきました。
もちろん、優秀なお大臣さまが、いろいろと考えた結果、高尾の自然を壊してでも、
この地にJCTを建設するのがいいと、そのような結論に至ったのでございましょうから、
わたくしのような不勉強なものが、なにかもの申したところで、なんの説得力もないことは
明白なのでございます。
ですから、単なる感傷でしかないことを自覚した上で、あえて申し上げますが、
このJCTの建設が進むのを眺めるたびに、わたくしの心は残念な思いで
暗く沈むのでございました。

うつくしい裏高尾の里に、この要塞のようなJCTが建設されていくことに、
さびしみを感じずにはいられなかったのでございました。
圏央道の建設の善悪を叫ぶ力もないのに、高尾山の自然が失われることへの
さびしみだけは、いつまでも心にくすぶり続けておりました。
つい先ほど、開通したばかりのつつじヶ丘トンネルを走ってきたときには、
自然への意識など、なにも感じなかったというのに……
わたくしは、自分勝手なわがままを言っているのでございましょうか。
高尾の自然だけを愛おしく思うのは、なにか、偏った考えなのでございましょうか。
そんなことを考えながら、小仏道を奥へと進んで参ります。
中央自動車道の橋脚をくぐって、小下沢林道へ入って参りますと、小下沢の梅林は
まだ咲き始めでございました。

あとほんの1週間もすれば、満開になるかもしれません。
この小下沢の梅林で梅見をするために、近いうちにわたくしは、また小仏道を
たどることでございましょう。
そのときは圏央道のJCTも、完成に向けてさらに工事が進んでいることでございましょう。
ああ、これまで、小仏アタックを繰り返した回数は数え切れませんが、圏央道のことに
ついては、深追いしないよう、心に決めておりましたのに……
早春の裏高尾の里が、あまりに素朴で、うつくしいものですから、ついつい、
胸のうちを吐露してしまいました。お許しくださいませ。。。
なにを言ったところで、せんなきことでございます。
たとえJCTが完成し、開通しても、わたくしは、これからもずっと小仏峠と裏高尾の里を、
愛おしく思い続けることでございましょう。