雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
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そして時々飽きます

ジャズ本

2015-03-07 | 音楽

今日はジャズ本の特集で。

 

ジャズのフリーペーパー『Way Out West』3月号を入手。

そのついでに『Jazz The New Chapter 2』も入手。

 

Jazz The New Chapter 2 (シンコー・ミュージックMOOK)
柳樂 光隆
シンコーミュージック

 

この前作の『Jazz The New Chapter』も以前入手しています。

 

Jazz The New Chapter~ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平 (シンコー・ミュージックMOOK)
柳樂 光隆
シンコーミュージック

 

まずWay Out Westについて。

ジェイソン・モランのライブ記、面白い。

そんな角度からジャズを捉えるんだ、文字で表現するんだ、というのが参考になりました。

またECMでリリースされた以前紹介したヴィジャイ・アイヤーも特集されていました。

フリーペーパーでこの質はスゴイ。

 

そして『Jazz The New Chapter 2』。

Jazz The New Chapter』ではNYのジャズ・シーンを中心にロバート・グラスパーにスポットの多くをフィーチァーしていました。

本作でもとバーと・グラスパーをトップに持ってきていますが、むしろポスト・ロバート・グラスパーに光を当てようとしている。

もう「ポスト」の話が出るほどグラスパーが現代ジャズシーンを牽引する存在になっているのですね。

また名門ジャズ・レーベルのECMの変化にも大きくページが割かれています。

ECMの総帥マンフレッド・アイヒャーのインタビューも深いし、先のヴィジェイ・アイヤーやマルチン・ボシレフスキも登場します。

やはりECMも時代に流れに即して、キース・ジャレットから先に挙げたような新たな演者に移ってきています。

 

ECMは「沈黙に続く最も美しい音」というフレーズがあるように小難しい印象を持ってしまいがちですが、よくよく探せばそうでもない作品も多く、それらはとても秀逸な一枚だったりします。

 

ジャズも耳で追っかけて行くのが王道ですが、こういう本から学んで改めてチョイスしていくのも良い手立てですね。

 

 

 

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ノエル

2015-03-07 | 

読了しました。

道尾秀介の『ノエル

 

ノエル: -a story of stories- (新潮文庫)
道尾 秀介
新潮社

 

良い話ですね。

ミステリーの部類に入るんでしょうけど、何でしょうかね。

個人的には『カラスの親指』を思い出しました。

 

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
道尾 秀介
講談社

 

大きく3つのストーリーがあって。

1つの話が終わった後の感想「ちょっと技巧的に走り過ぎじゃない?」

2つ目のストーリーを読んで「あ、ここに繋がってるのね」

3つ目のストーリーを読んで「そのつらい気持ち良く分かるけど。でも・・・」

まとめの4つ目のストーリーで1~3話の繋がりと後日談をまとめています。

 

各ストーリーに通ずるのは「寓話」。

これをうまくストーリーのベースに乗せてそれぞれのストーリーが展開されています。

最後は全てを伏線としてエンディングに続きます。

 

なんか小説読んでて、現在の自分が救われるなーって話があったりしますが、この本が正にそれ。

小説の世界はあくまで小説なんだけど、もしかすると小説の世界の話がこの現世でも繋がるんじゃないのかな。

私が道尾秀介氏に求めているのはそれなんじゃないかな。

小説と言うフィクションの世界の話だ、とは言え自分のノンフィクションの世界で何か役立つんじゃないか。

心の持ちようが変わるんじゃないか。

それが著者の道尾秀介の意図しているモノなんじゃないかと思います。

 

とても良い本でした。

 

 

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