「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと
「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。
そうして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。
以前アップした「あいさつの魔法」に続き、ACのCMで見かけた詩です。
作者は金子みすゞという大正時代の詩人。
CMではUAが詩を読んでいます。
ACジャパン CM こだまでしょうか 60秒版
UAの語りも去ることながら、何と言っても優しい詩。
金子みすゞは25歳の若さで自ら命を絶っています。
家庭環境にかなり問題があった中で、最後は夫との離婚に際し、愛娘を夫に奪われることに悲観しての死だったようです。
そんな彼女が残した詩はその死後大いに評価されています。
心の大切さ、自然の有様など優しさに満ち溢れています。
「私と小鳥と鈴と」
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のやうに、
地面(じべた)を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
Yuに下記本を買って読んであげようと思っています。
金子みすゞ童謡集 (ハルキ文庫) | |
金子 みすゞ | |
角川春樹事務所 |