いつもお世話になっている大先生から頂戴しました
三重県四日市の大矢知地区の冷麦です
冷麦や素麺の定義は案外ややこしいのですが、機械麺と手延べ干しめんに大別される
で手延べ製法の麺が今回頂戴したものです
小麦粉を練ったものを延ばして作るわけですが、少し延ばしては熟成させ
また少し延ばしては熟成させを繰り返します
この際、表面の乾燥を防ぎ、麺に独特の風味を与える為に油を塗ります
通常は綿実油などの価格の安いもの、しかも外国からの輸入品が多いようです
素麺なんかも梅雨を何回か越えさせたものが油が枯れて良いとされますが
安定性の高い油を使用したとしても酸化は免れず、風味に影響を及ぼします
ですので地域によっては油を使用しない製法で作ったりしているところも多いです
油はネガティブなだけのものではなく、風味を付加するものと考えるところもあり
今回の金魚印大矢知手延干麺は地元四日市の良心的ごま油メーカーの九鬼産業とコラボして
九鬼太白純正胡麻油を使用した麺をつくりあげたようです
九鬼の胡麻油は伝統的な低温加圧圧搾法に拘っており、歩留まりの良い溶媒抽出は使用しません
また胡麻油というと。焙煎された胡麻油で良い香りのするものを思い浮かべがちですが
太白胡麻油は、無焙煎の胡麻を絞ったもので無色であり香りもありません
しかし旨みが強く副材料としてかなり優秀です
この油を使っているのですから高級品ですねー
風味強く、何より滑らかです
ピッカピカのツルツルで美味しいです
麺類は噛んで食べる派と噛まずに飲み込む派に分かれますが
噛んで食べる派の私は素麺よりコシを感じる冷麦のほうが好きです
風味の強い美味しい麺ですので、蕎麦のように裾だけ麺つゆにつけて食べるのが良いです
美味しいのんいただきました、ありがとうございます