人間は自然に勝つことはできない。自然と共存していく他ないのである。
土石流にしても、津波にしても、台風にしても、農業、漁業にしても、恵みも損失も、自然のなすがまま、人間の知恵は自然を侮ることはできないし、自然を超えることもない。
人間は自然を開拓し、克服し、生活を豊かにする。しかし、最後は、自然に感謝し、助けてもらう他にないのだ。
先日、カツオ漁師の番組を見た。水揚げ日本一の彼は、ハイテク機器を解析して、カツオの群れを探す。この漁師の努力は人間の力だ。それでも彼は、漁がないときは、お寺を回って祈願するそうだ。いくら凄腕の漁師でも、自然にはかなわない。自然に感謝し恵みを願う。その謙虚さがかれを水揚げ日本一にしているのだろう。
災害においても自然を食い止めることはできない。自然を受け入れる覚悟を持って災害を避けるしかない。自然が起こすことは、人間の生活とは無関係だ。いくらすごい防波堤を作っても自然にとっては紙のようなものだ。高台に避難するか、なくなることを覚悟して居続けるかしかない。人間が作ったものなど自然にはおもちゃみたいなものだ。
自然と共存していくすべに知恵を絞る。それが人間の生活だと感じた。
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