色々と悩んだ末にヤフオクで再びバイクを買う決意をして、２週間ほど前に落札をした。
１９９３年式カワサキ・ゼファー１１００ｃｃである。
予算的に新車やZ1は諦めざるを得なかったし、中古車も近場の２輪販売店では扱う車種が少なすぎるし、えらく高い値札が付いているので購入の対象として考えられなかった。
通常の販売店では中古としての信頼性や商品性を考えて、高年式や極上車の中古車のみをターゲットにしているので価格が高いのが一般的。
しかも整備してあるので、その分の部品代と整備代が上乗せされているから当然だし、それが安心価格とも言えるわけだ。
その点オークションで取引される車両はその辺の考慮が一切ないので、リスクの塊のようなモノを掴まされることもある。
が、その反面、すごい掘り出し物が出てくることも事実なのだ。
出品者の評価制度がキチンとしているので、出品者が意図的にひどいものを出せば悪い評価がつき、直ぐに締め出されてしまうシステムだから詐欺まがいなものはさすがに少ない。
その辺を出品者のオークションでの商品紹介の文面や商品写真、出品者の過去の評価や出品歴などを頼りに自分で判断していくしかない。
それがスリリングで面白いと言えば面白いわけだが、大失敗する事もある。
一番食えないのが、出品した本人が気がついていない場合のトラブルだ。
故障寸前の部分や部品があっても、症状が出てなければ故障だとは思わないし気がつかない。
購入者が買った後で本格的に使うことで壊れてしまうケースがやっかいだ。
どうやら今回、そのハズレを私は引いてしまったようだ。
昨日、やっと車検と登録が終わったとの事で、直接車両の引き取りに出向いていった。
売主は素人ではないが、バイク屋でもない。
どっからか知らないが色んなバイクを集めてきては、ネットオークションで売り捌く事を職業としている人らしく、営業してなさそうなクルマの修理工場みたいな所で仕事をしていた。
だけど言葉使いもよく、礼儀正しく、感じのいい人だった。
埼玉県坂戸市、川越の近くで東武東上線沿線の街だ。
成田から優に１３０kmくらい離れているだろう。
電車とバスを乗り継ぎ、ヘルメット抱えて、３時間弱かかって到着した。
そこで落札した愛車との感激の対面。 (^-^
大型バイクに、これから乗れることにワクワクして、簡単な挨拶を済ませながら、話もそこそこにエンジン始動、暖気運転を経てすぐに出発した。
改めて教習所のナナハンより大きい１１００ccのパワーに酔いしれながら、運転を楽しむ。
アクセルを開ければ集合マフラーから小気味良い爆音が轟き、たちまち風になれる快感は筆舌に尽くしがたいものがあった。
快調に飛ばしながら、国道１６号を一路、成田を目指した。
しかしながら、引き取り場所から、およそ３０km走行したところで、突然エンジン不調が発生。
スロットルを開けてもエンジンがかぶるようなカンジでふけない状態が続き、ダマシ状態で運転するも限界を感じてコンビニに緊急避難。
まあ、休憩を兼ねての様子見のはずだった。
が、エンジンを止めたら最後、セルを回しても全くかかる様子なし。
なんで？ Σ(￣ロ￣ｌｌｌ）？？？
しばらくすると、キャブレターからガソリンが漏れ出てくる始末。
もうどうしていいか分らず、ただ呆然とバイクの傍に突っ立っていた。
成田の自宅まで直線で70km、実際に走れば１００km近くまだあるだろう。
当然売主にすぐ電話するも、相手も困惑気味。
車検を通すまで、テスト走行兼ねて近場を乗っていたが、こんなトラブルは皆無だったとの事。
それを信じるか信じないかは別にして、原則オークションはノークレーム・ノーリターン。
少なくともちゃんとエンジンがかかり、普通に走れたのも事実。
その後の突然のトラブルなので、購入価格や年式を考えると黙って引き下がるを得ないだろう。
メッチャ口惜しいが仕方ない。
それがイヤなら安心の整備つきの高い販売店の車両を購入すれば良かったわけだ。
さて、売主も別な客のバイクの引き取りに応じる為に動けないというので当てにならない。
「うー、どうしよう。」文字通り途方にくれた。
人間ホントに困っちゃうと意外に冷静でいられる。
何か手があるはずだと落ち着いて考えを巡らす。
その時、突然、JAFの事を思い出した。
会員にも関わらず、ここ１０年以上全くお世話になってない。
何の為の会員だ、こんな時こそ電話しなくては。
バイクだろうとクルマだろうと救援してもらえるそうで、１時間近く待たされたが、ちゃんと助けに来てくれた。
意外に思われるかもしれないが、救援隊員は修理は殆ど出来ない。
彼らが出来ることといったら、ガス欠、バッテリー上がり、キー閉じ込めの救援くらいが関の山で、それ以外の故障は最寄の修理工場に持っていくことくらいしか出来ない。
それでも、こんな時は地獄に仏ですな。
救援隊員に後光が差してたよ。
会員なので無料で救援してくれたが、牽引・搬送は５kmまでが無料、それ以降は１kmにつき６００円かかるとの事。
成田までだったら５～６万円だって！
そんなーと思ったが、会員でも搬送料は負けてくれないらしい。
だったらどっかこの辺で修理してもらった方がいいに決まっている。
しょうがないので、紹介してもらった大型バイクショップに電話して、見てもらうことになり、そこまで搬送してもらった。
ショップの人曰く「しばらく乗らないで放置しておくと、ガソリンタンク内にサビが発生する事があります。それがキャブレターで詰まってオーバ－フローしたことが考えられます。 短い距離では発生せず、エンジンが完全に暖まって長い距離を走る内に露見したんでしょうね。」と言っていた。
その他不具合が何箇所か見つかって、修理代が結局７～８万円掛かりそうだ。
それでも、販売店で売ってる整備付きの同じ年式のバイクより安く手に入ったと言える。
どうせ今後自分なりにカスタマイズして部品を交換していくわけだから、この程度に収まるのならギリギリセーフかなと強引に自分を納得させた。
でも、修理待ち車両が多いので、その場での修理は不可で、後日見積もりをしてもらっての作業になるとの事だった。
この買物、結果として高かったのか安かったのか。
気持ちよく取引できなかった事は残念だが、こんなものだと思えばこんなものだろう。
そんな疑念の気持ちを抱きながら、仕方なく、またトボトボと電車で帰路についたのだった。
そんなこんなで、せっかく買った私のバイクは遠く離れた埼玉の地にまだいるのだった・・・。
大変でしたねぇ！！
長い帰路の途中で止まっちゃう恐ろしさ。
途方に暮れる感じ、バイク乗りでないのにわかります。
でもバイクってそういう事も思い出になっちゃう乗り物ですよね。
たいていツーリングに出るとトラブる人が出てきたりして、
みんなで手伝ってどうにかしたり。
あの時のあれは参ったな～なんて後日語り合う…
そういうストーリー性も魅力のひとつなんだと思います。
友達にバイク乗りが多いんですよね。
元彼とかもですね。笑
最近のクルマでは滅多にトラブルなんてないですからね。
バイクでしたが、エンストなんて、まさかのトラブルでした。
中古バイクなので多少の事は覚悟してましたけど、にっちもさっちも、いかなくなるとは完全に想定外でした。
一人とはいえ、初っ端からストーリーを作っちゃいましたな。笑
ツーリング、そういえば大学時代はよく行ってましたよ。
確かに色んなストーリー（思い出）がありますね。
元彼がバイク乗りですか、タンデムシートの思い出が色々あるんではないですか？
ちょっと気になります。
大変でしたね！
買ったと聞いてキャ～！と羨ましい悲鳴を上げたんですけど、まさか早速故障とは・・・（＞＜）
でもその箇所さえ直せば問題ないっすよ。
ゼファーか・・・。
マジでカッケ～！！！（＾＾）v
１１００ｃｃのパワーを堪能したのも束の間でした。
でも、この修理さえ無事に終われば楽しめそうです。(^-^
どっちみち、この年式だとあちこち傷んでくるので、遅かれ早かれ修理が必要となったでしょう。
そう思って自分を納得させてます。(^-^;
バイクや車は命に関わるトラブルが起こりかねないのが怖いですが、動かなくなったのはまだ幸いの部類に入るのでしょう。
イギリス車好きの友人が言ってました。
「動かなくなるのはまだいい、怖いのは止まらなくなるときだ」と(笑)
カスタム好きの人って故障すると妙にうれしそうに「しょうがないなぁ」といろんな箇所をチェックしはじめ「やべ、ハザード付かないよ」と尚うれしそうに、嬉々として対処したりしますよね(笑)
こだわりさんもそういった人になっていくのかも？(^o^)
確かに、止まらなくなったらパニックですよ。
バイクだと即、死に直結しますからね。
古い車やバイクが好きな人は、まさしく仰る通りのタイプですな、間違いないです。
あちこち、いじるのが楽しいし、故障して修理する手間もなんだかんだ言って楽しかったりするわけですよ。
新車じゃ、いじる所もないし、ある意味つまんないワケです。
そして私もその道へ真っ直ぐ突き進んでいるようです、ハイ。(^-^;