世の中には迷惑な変人が沢山いる。生ゴミを自宅にやたら溜め込む男がいたり、ラジカセを大音量でかけて奇声を張り上げる女がいたりする。
わが町内でも有名な変わり者が近所にいた。60代の初老の男でフルネームを短縮して「クロシン」と呼ばれていた。
明らかに言動がおかしい男だった。仕事に就かず、毎日朝から酒びたりである。とにかくしらふでいたのを見たことがない。冬でもビールばかり飲んでいた。飲んだビールの空き瓶が庭に山のように積まれ、高さは背丈に迫る勢いだった。飲む場所も常に外である。家の前の道路に座り込んで何やら大声で叫びながらブツブツ言っている。日によっては仁王立ちになって道路の真ん中に出てくる。車が通れないので渋滞になり大混乱だ。
目の据わった一目で尋常でないこの男に文句を言える車もない。大きく逃げるように避けながら粛々と黙って通り過ぎていく。興が乗ってくると下半身丸出しになって卑猥な言葉を連発してくる。何回も警察に通報されて身柄を確保されるが、何日か拘留されるものの涼しい顔でまた戻ってくる。
当然、こんなだから近隣の人間とかなりトラブルを起こしているし、若い女性を家へ連れ込もうとして事件になった事もあった。その時はさすがに半年くらいはクサイ飯を食っていたのか、家にはいなかった。
家の居間の掃きだし窓は全て取っ払ってあり、外からまる見えで野外生活と変わらない生活を送っていた。夏には庭で大の字に寝ている事もあり、死んでいるかと思った事もしばしばだった。
しかし、迷惑をかける事と犯罪を起こしそうだという疑いだけでは、永久に牢獄につなぎとめて置く事は出来ないのだ。ある意味野放し状態になってしまう。従って常に監視してないと何をしでかすか分かったものじゃない。しらふになれば、まともらしいので(誰も見たことがない)、精神病という事でもなかったらしい。つまり精神病院に入れることさえ出来なかったことを意味する。
定職もないのにどうやって生活していたのか謎だったが、この辺一帯の大地主の息子で成金一家の長男だったらしい。親戚がそこら中にいるのでこっそり援助していたのだろう。我が家のように、年頃の女の子を持つ親は相当に神経を尖らせていたようだ。
こんなでたらめな生活を送っていた「クロシン」だったが、昨年の秋あっけなく肺がんで逝ってしまった。検診などするはずもなく、調子が悪いと病院に担ぎ込まれたら末期がんだったとの事。そのまま、病院で帰らぬ人となった。
近所の鼻つまみ者も病気には勝てなかったようだ。この迷惑者が事故かナンかで死んでくれないかナーなんて不謹慎なことをいつも思っていたので、やったーと喜ぶ反面、一抹の寂しさがある事実に自分自身が一番驚いている。
あなたの町にもこんな変人はいないだろうか?こんな迷惑な隣人が近くにいたら、選ぶ事が出来ないだけに、とてもやるせないし、不幸である。
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実は我が家の裏にも、同様の男性がいます。
私のブログでは書いていませんが、
やはり近所中が精神病院なり施設なりに収容される事を願っています。
隣人がどんなに願っていても、
現実に何か問題を起こさないと、警察は動いてくれませんよね。 起こしてからでは遅いんですけどね。
近所の鼻つまみって、何処にでもいるんですね。
困った事ですね。
同様な迷惑な人がいらっしゃいますか、困ったものですね。
このどうにもならない状況というのが、物凄いストレスを生みます。場合によってはこっちが発狂して相手を殺してしまう事さえあるかもしれません。
隣のジジイは、共用のせまい通路にひさしを出して、物を置き、こっちは通る度に横向きになって通らなければならない始末。
亡くなった時、都会に住む義弟が全部取り払ってくれ、いまでは車が通れるようになりました。
ほんと正常ならいいけど、異常になった時がこわい。事が起きてから、「二度と・・・」なんてなんの意味もないですからね。
そんな方がいるんですか、迷惑ですよね。
もう亡くなったとのこと、ホッとされたでしょう。
下手に注意すると逆切れされかねないので、触らぬ神にたたりなしという事になります。
変な隣人には恵まれたくないです。
そして家の裏手にも変人がいて、庭にゴミをまき散らされるんだそうです。
そして…隣人は公務員、裏手の家は学校の先生なんだそうです。
やっぱり今の時代、おかしいと心から思うこのごろです。
変人や偏屈者は結構あちこちにいるようですね。
お付き合いしなくてもいいのでしょうが、近所にいるかと思うと面倒で嫌な気分にさせられます。
人間は嫌いになると、同じ空気を吸ってることさえも許せなくなるといいますからね。
ニンニク&キャベツ鍋、お試しになったようですね。昨日、お邪魔してコメント残しました。
お口に合って本当に良かったです。
ちょっと変とか、そういうレベルなら個性がある人ですねと笑い話で済むでしょうけど、実害があるとなると話が違ってきます。
もっと、ひどい事をするんじゃないかと疑心暗鬼にもなるでしょうし、生活に不安の影を落としてしまいます。
ひとえに戦後教育のつけではないでしょうか?
警察がきちんと動いてくれないようです。
妙に刺激して取り返しのつかない事になると困る…そんな毎日になっているそうで。
最近は外出中に庭に入り込んでいろいろ仕掛けてくるらしく、
対策に頭を痛めているのだそうです…
それはあまりにもひどいケースですよ。
ある程度の実害があるのに警察が動かないのは問題ですね。
次は何をされるのだろうって恐怖におののく毎日になってしまっているに違いないでしょう。
証拠写真でも撮って再度警察へ訴えるしかないと思いますが・・・。