年齢を重ねるごとに、それなりの常識を備えていってると思ってるのは自分ばかりで、世間の決まりごとや常識はドンドン変わっていく。
若い時は知りませんでしたで通用することも、この歳になって表立って注意されるとちょっと気分が悪くなるし、自己嫌悪になって凹む。
その最近変わった常識とは、ズバリ焚き火のことだ。
実は、抜いた雑草や剪定した枝木を庭に山積にして何日かほったらかしにしていた。
梅雨が明けたかのような、今日はいい天気だったので、休みだし、いつもの様に焚き火処理することにした。
いつもよりは多少大きな火が出て、煙が出たけど、火事になるようなレベルでもないし、通常どうり作業を継続していると、大挙して成田市消防署の人たちが駆けつけてきた。
近くで家事でもあったかと思いきや、何のことは無いウチの焚き火のせいだった。
どうやら、近所から通報があって消防車に乗って6~7人でやってきたみたい。
滅多に焚き火はやらないが、ずっと今まで時々やってたのに、通報されることは無かったから心底、驚いた。
おそらく、通報の主は最近引っ越してきた方だろうと、何となく予測はついた。
国の方の法律では簡易な落ち葉などの焚き火は認められるハズだけど、考えてみれば、成田には焚き火禁止条例なるものが、確かにあったよね。
ゴミの焼却だけではなく、落ち葉の類いでも焼却処理は全てNGだとのこと。
まぁ、ほんの一時的とはいえ煙も出るし、ニオイや煙被害を考えれば当然と言えば当然かもしれない。
ほんの10年くらい前までは、すこしでも家庭ゴミを減らすために成田市が焼却炉を買うのを推奨して補助金まで出していたのにねぇ、世の中変われば変わるもんだ。
だけど、ダイオキシン問題に端を発し、いつの間にかそれが禁止になり、ついに落ち葉などの自然ゴミすら、他人の家への洗濯物等の被害を考えて、禁止になった模様。
さすがに、この点は全く知らず、自分は常識からズレてしまっていた。
そうなると、もはや落ち葉で焚き火を囲んで暖を取り、焼き芋を焼くなんてことも、出来なくなってしまったわけですな。
なんとも、味気ない世の中になりました。 (^-^;
そればかりでなく、生えてる雑草をバーナーで焼いて枯らせてる作業まで、注意され、ちょっとカッとなって言い返してしまった。
ほとんど煙も出ないし、バーナーの火だけで、他に燃え広がりはしないし、だいいち自宅内の庭で法律的にも市条例にも違反してないことまで、遠慮してくださいと言われ、合点がいかなかった。
たとえ不満や不安を訴えてクレームをつける方がいたとして、そういう過剰反応まで、消防署で対処したくないと私に押し付けてるくるのはいかがなものか。
そういうクレーマーには行政の方で、毅然と対処すべきだろう。
自分が商売でもしていたら、さすがに気にして、自粛するだろうけど、そんな気はありません。 ←キッパリ
まっ、それはそれとして、焚き火の件は、ホントに迂闊だった。
家族に話すと、誰も知らず、もう焼き芋も出来ないねって娘が嘆いていた。
要するに時代はキッチンで焼けってことなんですな。
今は山でのたき火も基本的にしないというのがマナーです。これは山火事の恐れがあるのはもちろん、焼いた跡を残さないということですね。なので、逆三角錐のたき火台が各メーカーから出ています。でもたき火ってそういうモノじゃないんですよね。やるぞっていって準備するモノじゃなくて、その場に落ちていた枯れ枝を集めて、なんとなく火をつけるというね、そしてなんとなくみんながそれを囲むという、このなんとなくっていうのが重要なんだけどなぁ。
常識とマナーは人々が社会生活を営む上で、欠かせないものだけど、行き過ぎると自主判断で出来ることの自由すら奪ってしまう。
ある種怖さを覚えることです。
それでいて、公共道徳を守らずゴミなどを散らかし放題の人も後を絶ちません。
本当にバランスが悪いですね。
山の焚き火も山火事の事を言われれば当然なんでしょうけど、だからといって禁止というのもねぇ、アウトドアー感が全くなくなってしまいますよ。
ほんとに味気なくなりましたねぇ。