こだわりの生活

ヒゲオヤジの何でもやってみよう、見てみよう挑戦日記

た、た、大変だー!

2006-01-31 21:57:00 | 健康・病気

今までに経験したことのない事態に昨日遭遇した。

いつもと同じように仕事についた私は午前10過ぎの1本の社内電話に大慌てする事になった。

「はい、○○部のこだわりですが。」

「こちら、○○部の○○ですが、実は奥さんが倒れられまして」

「えっ倒れた?本当ですか?」

これを晴天の霹靂と言わずして何と言うべきか。私たち夫婦は同じ会社で働いている。緊急連絡先として私の職場の方に電話がかかってきたようだ。同じ会社でも部署も違うし、勤務場所も違うので、倒れたなんて全く気づくハズもない。

倒れたというその言葉にただ動揺するばかりである。娘の風邪がうつったらしく、カミさんは一昨日せっかくの休みを家で1日寝て静養していたのだ。昨日の朝、「無理しなくていいから休めば」という私の提案を押し切って出社していただけに、確かに気がかりだった。しかし、まさか倒れるとは予想だにしてなかったのだ。

「はい、そうです。出社されて途中まで問題なかったのですが、突然調子が悪くなって帰ろうとした所で倒れられたのです。」

「どんな具合ですか?」

「それが意識がハッキリしてなくて問いかけにもあまり反応しません。」

「えっ、そうなんですか?救急車は呼んでいただけないのですか?」

「本人がイヤだといってるんです。」

この会話が更に私を混乱に陥れる。意識がないってどういうこと?なぜ救急車を断るわけ?どの程度ヒドイのか全く予想もつかない。余りのことに絶句してしまった。相手はお構い無しに話を続けた。

「もしもーし、えっとですね。それと倒れた時に頭を打っているらしく自力歩行が困難なんです。車椅子に乗せて休憩所までお運びしてます。そこで休まれていますので、至急迎えに来ていただけませんか?」

「はあ、事情はよく分かりましたが、なにぶん私も仕事中でして改めて調整したうえで御連絡します。」

ちっとも事情は理解できてなかったが、とりあえずそういう返事をしたのが精一杯だった。だが、実際どうしたものかオロオロしていると、たまりかねた同僚のSさんが迎えにいってあげてと背中を押してくれた。上司にも掛け合ってくれて仕事を中座する事になった。

家内の部署まで車を飛ばして、迎えに駆けつけた。顔を見るまではどんな容態か全然分からないし安心も出来ない。車を降りて走って事務所へ到着するまで脳裏をよぎるのは最悪の事が起きたらどうしよう、そればっかりだった。縁起でもないと振り払っても頭から離れようとしなかった。

ようやく休憩所へ駆け込んでみると、予想に反して、自力歩行ができるまでに回復していた。一時は口も聞けないほど弱っていたのでカミさんの職場の同僚も相当に焦ったのだろう。本人が救急車は恥ずかしいので呼ばないでと言っていたらしいが、それを真に受けてどうするつもりだったのだろう。貧血で意識が遠のいて倒れたのは事実だし、その時に頭を打ったのも本当だ。打ち所が悪かったらと想像するだけでゾッとする。

本人がどう言おうと状況を考えると、救急車が妥当だったと思える。もっと重大な病気だったら手遅れになっていたかもしれない。肩を貸して駐車場までカミさんを連れて歩いていく間、つくづくこの程度でよかったと胸を撫で下ろしていた。

そのまま、カミさんを家まで送り届けて、また仕事に復帰した。1時間程度の中座で済んだのが救いだった。その夜は子供の晩飯の支度やら翌日の弁当やら洗濯やら病人の看護やらで、大忙しだった。

さて、今朝病院へカミさんを連れて行ったら、インフルエンザと診断された。やはりそうかと思う反面、知らずに接していた私を含めた家族はどうなるのだろうと新たな不安が出てきた。喉が少し痛いと感じるのは気のせいだろうか?

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
結果的に大事にならずよかったです。 (じぞう)
2006-01-31 22:52:41
結果的に大事にならずよかったです。

素っ頓狂な意見に聞こえるかもしれませんが、ちょっとうらやましく感じたりもしました(^^;
夫婦って、家族っていいなぁ~という気持ちと、ちゃんとした社会人っていいなぁ~という羨望です(笑)

僕は去年珍しくインフルエンザの予防接種をしましたが、帰宅時のうがいと手洗いはほぼ無意識にやっています。
歯のメンテと同じく日々の習慣が病原菌を追い払うと思います。

奥様にはくれぐれもお大事にとお伝えくださいませ。
僕は知らない人でしょうけど(笑)
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インフルエンザよりも、貧血に反応させていただき... (みほ亭)
2006-01-31 23:08:51
インフルエンザよりも、貧血に反応させていただきます。

私の友人が貧血で倒れ、打ち所が悪い…
なんてことではなく、電車に飛び込んだ形になってしまい
命を落としています。
読みながらゾッとしました。
本当にご無事で良かった…滝涙

頭を打って自力歩行が困難だなんて、
よくそんな事を言いながら同僚の方たちが放置しておいたと思います。
絶対に救急車を呼ぶべきでした。
奥様にも、
今後恥ずかしいなどと思わず救急車を要請するよう
良くお話されたほうが良いです。絶対に!
返信する
大事に至らなくて良かったですね。 (Tachn☆彡)
2006-01-31 23:27:05
大事に至らなくて良かったですね。
でも、頭を打たれたなら、一度スキャンして貰わなくて良いですか?
家族の病気は一番不幸です。お互いに働いていれば、充分な看病もする事が出来なくて、仕事をしていても気に成りますよね。
こだわりさんもお疲れだと風邪がうつる危険性が有ります。嗽を充分なさって下さい。無理為さらない様に・・・お大事に・・
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大事にいたらずによかったですね。 (がぼさん)
2006-01-31 23:29:18
大事にいたらずによかったですね。
我々の年になると倒れたとなると、最悪の事態を想像してしまいますよね。
とにかくご無事でよかったです。
しばらく、こだわりさんもたいへんでしょうが、奥様をお大事に。
返信する
>じぞうさんへ (こだわり倶楽部)
2006-02-01 08:14:49
>じぞうさんへ
御心配をお掛けしました。
本当に大事に至らずホッとしています。
じぞうさんの御指摘にもありましたが、今回の事で家族って夫婦って何だろうと真剣に考えさせられました。

今はもう生活に追われて大変です。今更遅いですが、うがいと手洗いを必死でやってます。
私まで倒れるわけにはいかないですからね。
じぞうさんの事は知ってますので家内も喜んでいました。
お気遣いありがとうございました。
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>みほ亭さんへ (こだわり倶楽部)
2006-02-01 08:22:37
>みほ亭さんへ
御心配をお掛けしました。
そのお友達の話を聞いてまた、ゾッとしました。そのお友達は本当にお気の毒でした。
本当に怖いですね。

救急車の件は家内が相当に固辞したらしいので、自分の気分で判断しないように注意しておきました。
打ち所が良くて本当に良かったです。不幸中の幸いでした。
お気遣いありがとうございました。
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>Tachn☆彡さんへ (こだわり倶楽部)
2006-02-01 08:33:49
>Tachn☆彡さんへ
御心配をお掛けしました。
どうやら打ち所が良かったみたいです。(笑)
共働き夫婦の片方が倒れるというのは本当に大変ですね。
御指摘の通り、看護も充分に出来ないし、仕事をしていても気になってしょうがないです。
子供の事や家事全般もありますし、目が回る忙しさです。
カミさんの事が勿論心配ですが早く戦線に復帰してくれという悲鳴を上げています。
自分が倒れないようにしなくてはならないし、結構大変です。
ここ両日が正念場のようです。
お気遣いありがとうございました。
返信する
>がぼさんへ (こだわり倶楽部)
2006-02-01 08:40:26
>がぼさんへ
御心配をお掛けしました。

おっしゃる通りです。
何度も最悪の事態を想像していました。こんな形で夫婦を終わりにしたくないとか色んな思いが交錯してました。
家族の大切さを改めて考えさせられました。
本当に健康が一番です!

お気遣いありがとうございました。
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一大事。心労察します…。無事で何よりでした。 ()
2006-02-01 09:32:54
一大事。心労察します…。無事で何よりでした。
奥様のご回復と、ご家族皆様の健康を祈ります。
こだわりさんも健康にはくれぐれも御留意くださいませ!

それと、こだわりさんと奥様がうらやましく思えます。
こんな形で夫婦を終わりに…とか、悲鳴をあげながらも一生懸命家族のためにされてる姿とか。
俺も早く結婚してぇなぁ(笑)。
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>直さんへ (こだわり倶楽部)
2006-02-01 22:32:31
>直さんへ
御心配をお掛けしました。

普段は余り意識した事がないのですが、今回のようなことがあると強烈に家族の大切さみたいなものを感じざるを得ません。
傍目から見るとそう見えるのですかね。ちょっと照れくさいですが・・・。
結婚は墓場だとかマイナス面ばかり強調されがちですが、どういう家庭を築こうとするかによって左右されるでしょう。
少なくとも私の場合は結婚によるマイナス面は一つもありません。
直さんも、よき伴侶を見つけて素晴しい家庭を築いて欲しいと思います。

お気遣いありがとうございました。
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