こだわりの生活

ヒゲオヤジの何でもやってみよう、見てみよう挑戦日記

カミさん、キレる

2008-05-29 07:47:08 | 日常生活

結婚して20年、初めてカミさんがブチぎれた。

キレたきっかけは些細な事だ。

スーパーへ買物に行った際、駐車場でクルマをどこに駐車するかで揉めた。

運転者はカミさんで、助手席に私がいて色々と指示を出していた。

私はせっかちな人間で運転も荒っぽく、多少の交通違反も気にしない不良ドライバー、対してカミさんはマイペース派で交通違反といえどルール違反は絶対にしない超真面目人間である。

従って普段からお互いの車の運転の仕方に不満があった。

但し、カミさんが私に文句を言う事は殆どなく、一方的に私が色々文句や注文を出す方だった。

「前の車抜けるよ」、「今なら割り込める」、「この道(細い裏道)から行こうよ」、「なんでここで(黄信号で)止まるかなー」等、私から彼女の運転への小言は枚挙にいとまがない。

そんな私の横からの指示にかなりウンザリしていたのだろう。

スーパーの駐車場でも、私はより近い歩かなくていい場所をいち早く見つけて、遠い所に停めようとするカミさんに近い方に停めるようアドバイスしていた。

ところが、それを全く無視しようとするので、少しキツイ感じの命令口調になってしまった。

そしたら、いきなりの大噴火である。

「そんなのどこに停めようと私の勝手でしょう! 横からごちゃごちゃうるさく言わないで! 大体、いつも余計な事を言いすぎなのよ。」と手がつけられない勢いで怒っていた。

まさに頭から湯気が出るような、切れようだった。

普段怒らない人間が怒ると、本当にビックリしてしまう。

どう考えても私は間違ってないという自信があったが、もう唖然としてしまって、相手の剣幕に押される一方だった。

これではケンカにならない。

普段からお互いに何でも言い合ってきた夫婦だと思っていたが、どうやらそれは私の勝手な思い込みだったようだ。

普段から言いたいことを言えていたら、爆発する事は決して無いハズだ。

かなりカミさんが言いたいことを飲み込んでいたんだなーと反省しきりである。

まあ、実際は今まで大抵の事はなんでも聞き流せたし、許せたけど、急にそれが出来なくなってきたといった方が正しいのかもしれない。

つまり、完全に遠慮が無くなったという事なんだろうね。

私の場合は元々無いけど、カミさんの方は遠慮していたんだろう。

それと年齢を重ね、自分を包み隠さず出してくるというオバサン化も大きな理由の一つだと思える。

素の自分に立ち返り、自分に正直になればなるほど、自分の価値観に合わないモノへの妥協や迎合はとても疲れる。

自分を偽ることになるようなことは、長く夫婦でいて一緒に暮らしていると段々受け入れられなくなってしまうようである。

惚れた腫れたなんて言ってる内は絶対に出てこない部分であろう。

わずか、1年でこういう境地に達する夫婦もいれば、20年経ってようやくそうなる場合もあるわけだ。

そういえば、この大噴火する前、彼女の態度が結婚以来から、かなり変わってきていた。

以前は、割と私の好みや趣味に合わせてくれていたのに、最近ではもう完全拒絶という場面が多かったようである。

趣味の多い私はよっぽどじゃない限り、カミさんに付き合うことは苦じゃないのにねぇ、少し不公平な気がするんだけど・・・・。

最近の例でいくと、シニア割引で行く映画選びで意見が対立したり、オークションで落としたバイク引き取りに車で付き合ってもらいたかったのだが、拒絶されたりしていた。

まさに、「私が休みの日になんでそんなことに付き合わなくちゃならないの?」ってな具合にだ。

だんだん、夫婦がただの同居人と化している現実が見える。

世間ではそれが当たり前であるようだが、ようやく我が家でもそうなりつつあるのを実感する。

”亭主、元気で留守がいい”となるのも、時間の問題なのだろうか?