こだわりの生活

ヒゲオヤジの何でもやってみよう、見てみよう挑戦日記

心のシャッター

2006-12-13 23:02:03 | 日常生活

前回の記事で「耳に付く言葉」を取り上げた。

個人的な体験を基に書いたわけだが、コメントをお寄せ頂いた方たちへの返信を書いているうちに人によって、その状況はかなり異なっている事に気が付いた。

たとえ、同じものを見聞きしても心に残るものは相当に違うという印象を受けた。

それは恐らく人による感性の違いだと思うし、また興味の違いにもよるのだろう。

もっとも興味の違いがあればどんなものを見るか、その対象すら違ってきてしまうわけだが・・・。

そういった違いが同じようにボケッとテレビを見ていても心に残る印象がそれぞれ異なる事を意味している。

まるで心にシャッターでもあって、心に響かないものは自然に受け付けない仕組みになっているかのようだ。

いくら目で見ていても、心の目は開いていないのだ。

世間で結構流行っている「た~らこ、た~らこ」のきぐるみの少女2人をバラエティの番組で見た時も、全然分らず、カミさんにこれ誰?って聞く始末だ。

確かに歌は聞いた事があったが、全然印象に無かった。

Qp_1ネットで検索してキューピーのHPまで行って、該当CMを見ることでようやく思い出すことが出来た。

それでも、たらこ味のマヨネーズだと思い込んでいたくらいで、私に対しての宣伝効果はほとんどなかったと言っていいだろう。

結局”たらこパスタソース”のCMはテレビでさんざん見たことがあるにも拘らず、私の心には全く響いてはいなかったようだ。

このケースは興味というより、自分の感性にマッチしなかった為だと思われる。

スパゲッティもたらこも大好きだし、両者を合わせたものはもっと好きなので興味の対象でないハズがない。

歌ときぐるみが自分にとってもう一つだったのかもしれない。

それから、興味の対象というのは常に変化している。

家が欲しければ不動産や住宅販売、テレビが欲しければ家電、子供の就学が来ればランドセルや机などの広告に目がいってしまう。

新聞の折り込み広告なんて普段はただのゴミにしか見えないのに、興味の対象があると思うだけで宝の山に見えてしまう。

街に溢れる看板や広告も同様だ。

今の世の中はありとあらゆる所で、情報が氾濫していて、それに一々脳細胞が反応していたら、本当にパンクしてしまう。

適度に心にシャッターがあるお蔭でそんな情報洪水から自分を守ってくれているようだ。

大切なのは本当に大事な事を見落とさないことであって、仙人の様な達観した心の目を持つことだと思うが、世事に惑わされる私にはとても出来そうにないようだ。