前回の記事で「耳に付く言葉」を取り上げた。
個人的な体験を基に書いたわけだが、コメントをお寄せ頂いた方たちへの返信を書いているうちに人によって、その状況はかなり異なっている事に気が付いた。
たとえ、同じものを見聞きしても心に残るものは相当に違うという印象を受けた。
それは恐らく人による感性の違いだと思うし、また興味の違いにもよるのだろう。
もっとも興味の違いがあればどんなものを見るか、その対象すら違ってきてしまうわけだが・・・。
そういった違いが同じようにボケッとテレビを見ていても心に残る印象がそれぞれ異なる事を意味している。
まるで心にシャッターでもあって、心に響かないものは自然に受け付けない仕組みになっているかのようだ。
いくら目で見ていても、心の目は開いていないのだ。
世間で結構流行っている「た~らこ、た~らこ」のきぐるみの少女2人をバラエティの番組で見た時も、全然分らず、カミさんにこれ誰?って聞く始末だ。
確かに歌は聞いた事があったが、全然印象に無かった。
ネットで検索してキューピーのHPまで行って、該当CMを見ることでようやく思い出すことが出来た。
それでも、たらこ味のマヨネーズだと思い込んでいたくらいで、私に対しての宣伝効果はほとんどなかったと言っていいだろう。
結局”たらこパスタソース”のCMはテレビでさんざん見たことがあるにも拘らず、私の心には全く響いてはいなかったようだ。
このケースは興味というより、自分の感性にマッチしなかった為だと思われる。
スパゲッティもたらこも大好きだし、両者を合わせたものはもっと好きなので興味の対象でないハズがない。
歌ときぐるみが自分にとってもう一つだったのかもしれない。
それから、興味の対象というのは常に変化している。
家が欲しければ不動産や住宅販売、テレビが欲しければ家電、子供の就学が来ればランドセルや机などの広告に目がいってしまう。
新聞の折り込み広告なんて普段はただのゴミにしか見えないのに、興味の対象があると思うだけで宝の山に見えてしまう。
街に溢れる看板や広告も同様だ。
今の世の中はありとあらゆる所で、情報が氾濫していて、それに一々脳細胞が反応していたら、本当にパンクしてしまう。
適度に心にシャッターがあるお蔭でそんな情報洪水から自分を守ってくれているようだ。
大切なのは本当に大事な事を見落とさないことであって、仙人の様な達観した心の目を持つことだと思うが、世事に惑わされる私にはとても出来そうにないようだ。
私の場合、アクセサリーの道を歩もうと思ったときに
そちら関係のシャッターをこじ開けるのに苦労しました。笑
今では画面・言葉・写真などに敏感に反応出来るようになったのですが。
そう考えるとある程度は訓練次第で
シャッターの開閉度を調節出来るのかもしれませんね。
以前読んだ【バカの壁】と
現在読んでいる【99.9%は仮説】という本を読むと
ひょっとしたら面白いと思ってくださるかもしれません。
もう読まれていらっしゃるかも。
それは意外です。
アクセサリーへの道はある程度のシャッターが開いている状態から踏み出していったと勝手に勘違いしてました。
こじ開けるほど、興味が薄い分野だったとは知りませんでした。(笑)
「バカの壁」は読みました。
言っている事は全くその通りだと同意したものの、何だか偉そうに書いてある論調表現にちょっと反発した覚えがあります。
【99.9%は仮説】は未だです。
全然その存在すら知らなかった本です。
今度読んでみます。
「心のシャッター」が、全く降りない状態
なんですね。
普通の人が無意識に選別している
情報が全ていっぺんに入ってきてしまうんです。
衝動性や多動性はそこからくるんですね・・・
なんて、ごめんなさい、今、自閉症児のお世話をしているもので・・・
ところで、こだわりさん、お願いがあります。
私の所に、こだわりさんの所へのリンクを貼らせて頂いても
よろしいでしょうか??
あ、自閉症のお子さんのお世話ですか、それは大変ですね。
娘の保育園にもいるので良く分ります。
自分が保育士だったら、どうやってそういう子供達と向き合っていけばいいのかわからないです。
それほど大変な事だと思います。
私はそれまで自閉症児を見たことがなく、自分の殻に閉じこもる引きこもりの一種かと思っていました。
それが実際には逆だったんですね。
シャッターがないから情報の洪水に衝動性や多動性が引き起こされるわけですか、良く分かりました。
所で、リンクの件は全然問題ないです。
むしろ貼らせて頂けるのなら喜んでお願いするくらいです。
純粋に自分の好きな物だけに反応していては
商売としては成り立たないですもの♪
元々流行物には興味の無い人生でしたので。
バランスの取り方が今後難しくなると確信しています。笑
なるほど、なるほど。
よーく分ります。
商売となると相当大きくこじ開けていかないと難しいでしょうね。
お客さんは流行りモノに敏感ですからね。