花の数は少ないですが、葉の緑色との対比が綺麗です。
大学生の時、ホームセンターの園芸売り場でアルバイトをしていましたが、この時期の鉢物の売れ筋が、この「シャコバサボテン」と「シクラメン」でした(あとは、各種の洋蘭とか・・・、数は出なくても利益率:大)。
その時、お客さんから色々なご質問があったので、一部をご紹介します。
Q1:葉ばかり茂って花が咲かないのはなぜ?
A1:「シャコバサボテン」は短日植物、つまり、日照時間が一定以下になって、つぼみをつけるので、室内でも、夜は暗くなる所におくべき。
Q2:つぼみがポロポロと落ちるのはなぜ?
A2:5mmくらいまでのつぼみは環境の変化で落ちやすい。
環境の変化とは、温度、湿度、日照時間等。
1cmを超えると落ちにくいので、それまでは我慢。
よくある失敗は、軒下や室内で夜は暗くなるところに置いていたら、つぼみが付いたので、リビングに移動させたところ、つぼみが全て落ちてしまった、というもの。先の環境の変化が原因なので、つぼみが1cmを超えるのでは移動禁止。
Q3:「シャコバサボテン」と「カニサボテン」って同じもの?
A3:全く別の種類。
「シャコバサボテン」→別名:デンマークカクタス。この時期、売っているもの、咲いているもの、つぼみを付けているもののほとんどはこちら。
葉のトゲが目立つのと、他の植物とは大きく異なる花の形が特徴(写真左)。
「カニサボテン」→別名:イースターカクタス。葉のトゲは目立たず、長い小判型。花は比較的、普通の「花」の形で、例えるなら、「普通のサボテン」、「タイワン菊」、「リビングストーンデージー」のような形状(写真右)。
といったところでしょうか。
当時、驚いたのは自分の家にある「シャコバサボテン」を「カニサボテン」と勘違いされている人が多かったことです。
これは上記の2種が流通し始めた頃の商品名が不明瞭であったことが原因とも言われていますが。。。
あと、ついでなので、「よくある勘違い・その2」です(植物全般での話)。
Q4:「斑入り」と「絞り咲き」の違いって何?
A4:「斑入り」は葉の一部の場所で葉緑体がなくなり、白いブチ模様となったもの。
「絞り咲き」は花の一部分で、まだら状に違う色が混じり、複数の色を持つ花となったもの。
よく「斑入りのオシロイバナが・・・」などと聞きますが、大抵は「絞り咲き」の花であることが多いです。
以上、元・アルバイトからの情報でした。
こういうことは、そもそも趣味の世界での話ですから、ご本人が楽しめれば、細かいことは関係なし!
で十分だと思います。
ただ、最近はネットでの売買等もありますので、「騙した・騙された」とならない様、注意も必要ですね。