tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

心斎橋物語展 -煌くモダニズムー

2005年09月21日 01時12分34秒 | 都市論
そごう心斎橋本店が開店して10日以上が経ったが、今日は仕事が終わってから、ここのギャラリーで行われている「心斎橋物語展」に行ってきた。開店日から開催していたが、あの人の多さを見ていると、行きにくかった。

内容は心斎橋を中心とした大阪市の歴史について展示したもの。
この種の展覧会に行くのは初めてだ。実は隣の大丸で行われていた、「パリ・モダニズム」展にも行きたかったが、あいにく論文執筆の時間が押してしまい、行けない事に・・・・。モディリアニが出ていたのだが・・・。

百貨店の博物館はどうも・・・と思っていたが、意外に充実している。
そういえば、オスカー・ワイルドの小説の挿絵として使われたビアズリーの個展を
近鉄百貨店でやったときも充実していた。
手持ちのものを集めて持ってきたようでないのだ、模型やセットなどを多用し、
視覚的に訴える部分が非常に大きい。内容も大阪、特に心斎橋特有の文化を網羅したような展覧会だ。
ただ、少し薄暗く、説明文が読みにくいのが難点であったが。

入った時間が遅かったから、閉館まで1時間くらいしかなかったし、じっくり見ようと思えば、あと1時間は必要だった。これが残念。それも最後の方へ行くほど、じっくり見たい、大阪を舞台とした文芸や百貨店の歴史など。

大正14年(1925年)には、大阪市の人口は東京市(当時)を抜いて日本一のマンモス都市となった。1930年代は都市文化が栄えた。この時代を研究したいという人は非常に多い。私も大学院時代多くの友人とこの時代の研究をしたいと話したが、私を含めて誰一人研究がものになっていない。しかし、あの梅田のコンコースのように、なくなったら、すぐにわからなくなってしまうから、何かを残さなければならない。語り継ぐというのも重要な方法だ。

次の研究の為に、今年中にいろいろ資料を集めようかと考えている。

ぼちぼち論文が完成します。

2005年09月19日 23時27分54秒 | カルチュラルスタディーズ/社会学
前に報告した懸賞論文の件ですが、ぼちぼち完成します。
いま、修正用の原稿を印刷しながら、ブログを書いています。
最終的に、本文部分で60枚近くまで書けました。
おかげで、この3日の連休はつぶれましたが、かなりの充実感を
味わっています。
内容も、むかしは、最初書いたことと、最後に書いてあることにずれがあった
ものですが、今回は安定して書けました。書いた本人もびっくりしています。
結局、今回は、ワープロソフトを用いず、AdobeのInDesignというソフトに原稿用紙を作り、そのまま書き込みました。
ノートタイプのパソコンから発する熱に悩まされましたが、乗り切りました。

これから赤字修正を行って、本印刷を行います。
明日の消印有効で、締め切りです。
もうひとがんばりです。

天井装飾(旧阪急梅田駅コンコース解体へ)

2005年09月18日 00時48分51秒 | 都市論
アールデコとはいわば曲線を用いたデザインですが、その定義が難しく、およそ工業デザインのすべてに使われていた時期もありました。日本では都市文化の栄えた1930年代に多用されましたが、それでも時期の確定は難しいとされています。しかしながら、近年、こうしたデザインは減ってきたように思います。その一つはこれ見よがしに見せる部分には派手な装飾を用いるが、あまり見ない場所には、何もしないというのが風潮です。

というよりも、廃墟をもってデザインをしましたという発想が多くなっているようにおもいます。コスト的にも割安なのかもしれませんが、それゆえ文化を感じる部分が希薄になっていると思います。

アールデコ(旧阪急梅田駅コンコース解体へ)

2005年09月18日 00時42分30秒 | 都市論
最近の車は、一時期の角ばったデザインを廃してますます丸くなっていますが、丸くなるというよりも、曲線を強調しているというべきかも知れません。ここもまた平べったい天井ではなく、丸い天井となっています。このシャンデリアは少し奥まったところにあるので、朝でも電気がつけられています。

決死隊の気分(旧阪急梅田駅コンコース解体へ)

2005年09月16日 13時48分22秒 | 都市論
13日で閉鎖のはずの梅田阪急百貨店のコンコースだが、14日になっても、一部閉鎖されただけで、天井等は見ることが出来る。全てを覆ってしまうという話だったから、少し意外だった。今朝も変わらず見ることが出来たが、これもいつまで続くかわからない。出来れば裁判所の保全命令でも出ればいいが、ここまではさすがに出来ない。昨日、今日と写真をとりに行ってきた。

1つの記事に1つしか写真が載せられないので、何度か細切れに掲載していきます。
よろしく。

旧阪急梅田駅コンコース解体へ

2005年09月14日 00時01分23秒 | 都市論
89年制作の「インディージョーンズ 最後の聖戦」にベルリンで大衆が怒号のもとに本を焼く場面が出てくる。政治的に公序良俗に反すると「勝手に」国家が決め付けた本を焼く、いわゆる焚書である。それをみて、ジョーンズはいう「野蛮な行為」だと。

通るたびに眺めてきた旧阪急梅田駅コンコースがついに阪急百貨店の立て替えで壊されることになった。教会のようなアーチの天井にステンドグラスがはめ込まれている部分が存在し、また別な場所では、鳳凰や虎の壁画が描かれていて、大きなシャンデリアがかかり、それはもう見事なものである。壁面の大理石には貝の化石もあるくらいだ。

こないだから通るたびに写真をとる人がいて、近く壊されるのがわかったが、明日以降閉鎖され、もう二度と拝めないことにショックを受けた。勿論手元にカメラの類はなく、見るだけとなったが、しっかりと見てきた。今日は最終日だから、本当に多くの人が訪れて、写真を撮っていた。本当にこのデザインのよさがわかる人が多いことを実感した

古くて狭くて耐震構造に問題があって、バリアフリーでないからという理由で、重要文化財級の近代建築がどんどん壊されている。もう二度と同じものは建たないし、新しいものが建っても10年から30年くらいで壊す時代だ。地震で倒壊し危なくて使えないというと仕方ないが、阪急百貨店も大阪大空襲で残った建物の一つである。それを簡単に壊すことが、ここ十年よく行われる。

新しく作ったものによさが認められるのならば、こんな愚痴は書かないけど、よくないからなおさら言いたくなる。

長い時間かけて立て替える、これだけでも、その時間の空白は心理的にも非常に大きい。

近代建築を簡単に壊す。やはり野蛮だ。

刺客はホントに強かった

2005年09月13日 00時39分51秒 | ニュース
さて、一夜明けて昨日の選挙のドンチャン騒ぎが収まった感じだ。
職場でもこの話で持ちきりだった。若い人が多いのだが、みんな選挙には行ったようだ。一時期の若者の投票率の低迷などウソのようだ。
最高裁判所裁判官に関しては、みんなバツをつけた人がいた。やっぱり業績なんてわからない人が多いみたいだ。ネットで調べた人もほんのわずかだった。しかし、あの国民審査で罷免された人は今まで誰もいないというと、みんな驚いていた。

もともと自民党が有利みたいだということは知っていた。
帰りの電車で、タブロイド誌を広げている人が多いが、その一面を見ていても、自民有利なんて、毎日載っていたから。
でも国会解散のときは、朝日新聞も三面に「民主、千歳一隅のチャンス!」という見出しが載っていたように覚えているし、郵政の解散が、国民の支持を受けず、小泉内閣は自滅するという内容の社説まで書いていた。でも、これって、1ヶ月くらい前の話ですよね。遠い昔のようだ。

小泉政権は、政府の干渉を最小におさえた「小さな政府」を目指すが、それは結局、社会階層の格差を広げること・・・。でもこの国の国民は彼と彼の党を選んだ。本当に苦しいと自分自身感じている人は、少ないのかもしれない。

私自身、それほど苦しいとは感じていないひとりだけど。

文庫コミック

2005年09月11日 00時53分34秒 | Weblog
二週間前に大学へ行って、図書館で大量にコピーを取ってきたが、方向性が見えないのと、辞書みたいな本のすべてをコピーするわけにも行かず、結局借りてきた。
この本は本屋では売っていないから、すべてコピーを取っても価値はあるのだが、さすがに一枚10円では困る。実際にはキンコーズで8円コピーを取ってきた。枚数は80枚。たいしたことないか。

それで、今日は返却するついでに資料収集。あまり長くは居たくないのだが、なんだかんだと手間取って、12時過ぎに入ったのが、3時半近くに出る羽目になった。今日のコピー枚数は50枚程度か。

大学前も変わってきた。個人営業の古本屋が廃業して、代わりにブックオフが建った。あまりいい品揃えとは言いがたい。チェーン展開しているから、足りない分は補充みたいな形で、送られてくるみたいだが、どんな本をそろえるかで立地条件も影響する。

このところ、藤子不二夫Aの『まんが道』が読みたいのだが、文庫コミックくらいしかない。漫画は結局絵が命なのだが、文庫のサイズにすると見にくくなるような気がする。何せ小さくなるからだ。全巻はそろっていなかったが、一冊を見てみると、それほど見にくくない。読みやすかった。だが、同じように手塚治虫の『陽だまりの樹』を手にとって見ると、案の定読みにくい。その両者の違いとは、絵の書き込み方である。

藤子は線の書き込みが少なく、ペタッとしたタッチで書くが、手塚はきわめて絵を書き込むだけあって、細かい。しかし、それは文庫サイズでは、発揮できていないのである。特に手塚のタッチは独特といえるものがあるから、今のコミックになれた子供が見ると、好き嫌いがはっきりするかもしれない。ある意味、劇画タッチなのだ。

文庫コミックも、本屋ではセロファン(シュリンクという)がかかっていて中を見ることはなかなか出来ないが、かえって確認する必要があるかも知れない。

最高裁判所裁判官国民審査

2005年09月09日 23時17分49秒 | Weblog
またまた選挙が行われる事になった。今度は国政選挙。
さて、これと同時に最高裁判所裁判官国民審査も行われることになるが、これが厄介だ。第一、どんな裁判に関与したかもわからないから、なかなか判断しがたい。
今日の報道ステーションでも、特集を組んで各裁判官を紹介していた。
番組の最後に、各裁判官のプロフィールを、最高裁判所のホームページに書いてありますといっていたが、これも見てみると、一向に要領を得ない書き方だ。
そこで、他に判断の材料になるホームページはないかと探しているとニフティのブログを公開されている法治国家つまみぐいさんの作られたホームページできちんと紹介されている。テレビでは結構有名な裁判の担当をされた人という観点から紹介されていたが、こちらはもっと控えめに、「普通」の裁判担当事件を紹介しているみたいだ。

極端な話だが、これでも今ひとつ判断できない方は、全部にバツを打つのも一つの方法だ。なんせ日本の裁判所の頂点に立つ裁判所だから、そこに長く裁判官を置くと、結局権力のとりこになる。何でも最高裁判所の定年は70歳らしい。私立大学の教員レベルの定年年齢だ