tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

東京マルイ M14

2005年09月01日 00時29分31秒 | エアーガン/実銃
4月のはじめにこのブログで「ショットショー」に記事を書いた。
そのときに写真入りで東京マルイのM14という電動エアーガンを紹介した。
当時の記事を読まれていない方は、わざわざ見直してもらうのも恐縮なので、
メーカの紹介ホームページを参考にして欲しい。

あの時は、ガラスケースに収まって、手にとって見ることも出来ない状態だった。
いわゆるモックアップモデルといわれる、人寄せパンダの張りぼてである。
そんな状態で展示されると、発売までに半年くらいかかるものだが、先月8月13日に発売されたらしい。・・・らしいという表現になるのは、私自身このエアーガンを実際に見ていないからである。

なぜ見れないのか?
メーカの出荷数が少なく、市場に出回った分は、予約だけで完売した状態だ。だから見かけない。オークションでも結構な値段がついている。

M14の開発の原点は、1900年代の初頭にさかのぼる。
当時、アメリカは対外進出を盛んに繰り返し、植民地政策まで行っていた。米西戦争でスペインに買ったアメリカは、その植民地だったキューバやフィリピンへ進出するが、原住民との戦闘で、ライフルやピストルの威力不足に悩まされた。その結果、確実に相手を倒せる弾薬の開発が行われ、7.62ミリ×62という巨大な口径の弾薬を採用し、続く第一次大戦と太平洋戦争に用いる。

戦後、この弾薬を改良し、若干全長を短縮した7.62ミリ×54という弾薬を開発し制式とする。M14はこの弾薬専用として開発されたライフルだ。しかし、連射時の過大な反動は制御しにくく、鼻血まで出す兵士が出る始末。結局連射のしやすい小口径の弾薬が開発され、採用された。このライフルが使われたのはベトナム戦争初期の、ほんの10年ほど。しかし、日本で人気が出てきている。

どうやら、ベトナム関連の戦争映画と、「ブラックホークダウン」という映画の影響が大きいようだ。

今日、仕事帰りにヨドバシカメラに行くと、おもちゃのコーナーで、見ることのなかったそのライフルがおいてあった。非常に珍しいのだが、値段が普通のエアーガンショップよりもはるかに高くつけてあったから、売れないのも無理はない。

その値段は、定価の20%引きだった。業界の相場は、40から45%引きだ。
偶然にも見ることが出来たわけだが、当分売れないだろうなと思った。