tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

美人論

2010年03月15日 21時22分26秒 | カルチュラルスタディーズ/社会学
私は以前、印刷出版関係もどきの仕事をしていて、その後空白の期間があって、今の仕事についた。サービス業や事務職は数ある職業の中で、最も生産性の悪い業務と言われる。極端な話が、ただ単に維持しているだけという考え方もある。総務や経理、庶務といった一連の業務のことを指し、これらの業務はそれなりに重要だが、致命的なのは、生産しているとはとても言い切れないということ。すなわち、営利を追求する会社という組織にあって、何らかの利益をもらたらすのではなく、人件費という費目で、食い散らかしていると見られるのだ。しかしまあ、総務や庶務は、定型的とは言えない突発的な仕事が発生するし、経理も今の時期はスゴク忙しいのだが。

特に最近は、9時に出社して夜の9時が定時と思いこむような毎日をおくっている。付け加えれば、夜の9時が定時で、それから「残業」を行っているのだが。で、帰りが11時。

私は、大学のとあるプロジェクトに参加していて、マニュアルとシラバスを作っている。とはいっても、シラバスが大学から集めて、マニュアルは専門業者に作ってもらったものをチェックして、印刷会社に入稿するだけだが、結構これに問題が生じて、しょっちゅう電話だのメールだの投げている。

前職とは少し変わった部分がある。すなわち印刷の「受注側」から「発注側」に移動したのだ。しかし、昔取ったDTPエキスパートの知識の名残か、印刷会社とのやり取りがスゴクスムーズに進む。これには驚いた。勿論、印刷会社さんも仕事だから、こちらよりも遥かに知識を持っているけど、それでも伍して出来るくらいだ。

これも、今週には納品が終わって、一連の印刷発注業務は終わることになる。

かくて、発注の特性上、印刷会社の営業さんとよく話するけど、営業さんは結構な美人である。これが楽しみであるという側面もあって、かなり話をした。ただし、「魚心あれば水心」が出来るような権限は私にはないので。念のため。

あくまで、男性の側の一方的な見方だけど、「話しやすい人」というのは、それだけでアドバンテージがあるものだ。職場でもよく話す人とそうでない人に分かれる。だが、その基準は「美人/不美人」の差異ではない。とくに、私の場合、確実に「話しやすい人=不美人」という公式が成り立ちつつある。ある小説の一節にこんな文章があった「(美人か不美人かの評価は書いていないが)よく見れば、悪くないではないか・・・」見方一つである。

世間一般的な考えで、よく、「美人はトクだ」という見方がなされる。しかし、必ずしも美人が得しているように思えない。手前味噌、私の妹はそれなりに美人であるが、結婚の話はまだだ。そうこうする間に、学校時代の友人の方が早々と決めてしまって、結婚、出産、もう二人目というのも珍しくない。彼女は言う、「私よりも遥かに(美的観点で)劣るあの子が、なんで結婚しているのか」と。この言葉は非常に重い。

しかし、男性、特に私個人の目から見れば、目の前のカップルを見て「無難な所で手を打ったな」という判断をする時もある。もっと以前は、ベビーカーに乗っている子どもの顔と母親(あるいは父親)の顔を見比べて、その場にいない親の顔を想像した時期もあった。「まあ妥当」と「これは母親(父親)似だな」と思うことがあった。特に後者の場合、「・・・気の毒に」という言葉が付くことも多々あったが。

実は、今の組織にも「美人」がいるのだが、それは同僚の受け売りだ。そしてまた、その評価を出しているのは、女性の方か、少し年配(とは言ってもせいぜい40代)の男性だ。彼女の不思議な魅力は、どうやら外でも通用するみたいで、わざわざ、その友人の書いたブログに「高学歴で美人・・・」という評価が書かれている。

どうやら同性の間では、美人で通っているようだ。

ただし、男性ではどうか。どうやら明確に二分していて、「普通ですね」という人間が結構多いように思える。勿論、少し年配(とは言ってもせいぜい40代)の男性はここから省く。面白いのは、男性間の「美人」と女性間の「美人」は相当異なるという事実だ。そしてまた、私が判断した「無難な所で手を打ったな」という答えは、この意識上の差異に起因しているのかもしれない。

ちなみに私の答えは「美人だと思うけど、私がかつて好きになった人からは結構外れる」だ。

もっとも、今回の記事内容の大半も、主観にすぎない。

最新の画像もっと見る