tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

阪神が東京の方法論に染まること

2005年10月06日 23時38分36秒 | ニュース
村上ファンドが阪神の株を買いあさっているそうだ。
確かに、株式が公開されていて、買うなと言う方が無理な話だが、やはり大阪周辺に住むものとして、あまりいい気がしない。株式を多くとって、会社をのっとったあげく、阪神電車や阪神百貨店の優良財産を売却し、さんざん儲けて、早々と会社の株を他に売ることは眼に見えている。すなわち、土地を荒らしに回っているだけの存在なのだ。

ダイエーの中内会長がなくなったが、あのダイエーが街に来て、安売りを展開し、古くからある地元の商店街を衰退させたことと同じくらいか、あるいはそれ以上にひどいことをやってのけるはずだ。もしも優良な財産を持つ100円ショップが、売却された阪神百貨店を買い取って、すべてを「百均」の店にしたら、おそらく梅田にある店としての魅力は激減するだろう。

大型小売店舗や、古くからの商店街が衰退すると、その周辺は、いわば「スラム化」することになる。例えば、そごう大阪店が閉店した2000年当時、心斎橋商店街はかなり衰退し、ブティックや大人の店が撤退し、その跡地にはゲームセンターや、パチンコ屋、金券ショップが立ち並び、客層が大きく変化した。この種の「衰退」は一度加速すると、なかなか元に戻らないと聞く。そのためか、隣の大丸は、多くのブランドと交渉し、大丸の周辺にブティックを多く入れさせ、維持を図ったそうだ。先月のそごう大阪店の再オープンで、客層がまた変化したらしい。すなわち、古くからの客が戻ったそうだ。

やはり、夢とか思い出の方が重要なのだ。

すべてに当てはまるわけでもないが、東京の方法論は「改革」と言う名の地域破壊でもある。コンコースも似たようなものだ。
おそらく、熱狂的な阪神タイガースファンは、タイガースが上場しても株は買わないだろう。彼らの熱意は「金」で換算できるものではないからだ。買うのは、一部の東京の方法論を身に付けた故郷喪失者たちかもしれない。

世間では、ちょっとした投資ブームだが、なんか寂しいよね。