旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

秋本番 閑雲野鶴日記2022年(令和4年)10月8日(土)

2022-10-08 19:35:35 | 閑雲野鶴日記

 今日は二十四節気の一つ、「寒露(かんろ)」。
 「寒露」とは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことで、この頃になると本格的な秋の始まりで、農家では収穫作業もたけなわとなります。
 露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で紅葉が濃くなり、夏鳥と冬鳥が交代される時期でもあります。
 そして今日は、旧暦の9月13日。
 旧暦の9月13日~14日の夜を「十三夜」といいます。十五夜が中国伝来の風習であるのに対し、十三夜は日本で始まった風習だそうです。


 十五夜では月の神様に豊作を願いますが、十三夜は稲作の収穫を終える地域も多いことから、秋の収穫に感謝します。
 お団子は十五夜は15個ですが、十三夜は13個です。


 おまけ。
 今夜の肴。
十三夜には
枝豆ブロッコリーキャベツ・ウインナーの炒め物、胡瓜の古漬け、ピリ辛メンマ」「鯖の照り焼き、長芋とさつま揚げの煮物、サラダチキン3種と千切りキャベツ
 ※太字は、規格外で廃棄する物や頂き物。斜体は自宅で採れた野菜。



駅弁コレクション277 「鮎屋三代」(新八代駅)

2022-10-08 10:48:56 | 駅弁コレクション
【鮎屋三代】(新八代駅)
                            2022.10.8投稿

2019年(平成31年)1月18日
 京王百貨店新宿店「第54回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」で購入
                           価格1,250円
                       [製造元](資)頼藤商店

 平成14年(2002年)9月24日に球磨川で釣り上げられた体長34センチの「尺あゆ」の実物大の魚拓と、頼藤商店初代・頼藤清さんが天皇陛下に球磨川の鮎を献上した際のエピソードが綴られた掛紙です。
掛け紙にも、平成14年(2002年)9月24日に球磨川で釣り上げられた体長34センチの「尺あゆ」の実物大の魚拓が刷り込まれています。
 掛紙の裏には、鮎やこの駅弁について説明が書かれています。




 球磨川で採れた天然鮎を焼いて、そこからとった出汁でしめじや人参と一緒に炊いた炊き込み御飯の上に、大きな鮎の甘露煮が載っています。
 付け合わせは、玉子焼き・菜の花のおひたし・椎茸煮・筍煮・酢れんこん・桜大根・梅干です。


 鮎は容姿の美しさと、胡瓜や南瓜の香りに例えられる独特の香りから『川魚の王』とも言われる日本とアジアの一部にしか生息していない魚です。
 その鮎の甘露煮が、まるごと一匹どーんと入っています。
 この甘露煮は、掛紙にも紹介されている「清じいちゃん」から三代にわたって受け継いできた秘伝のたれで、骨までやわらかく煮こんだものだそうです。
 「3時間煮込んだ後、丸1日寝かせたものを使っています。時間をかけることで、味が染み込み、骨も軟らかくなる。頭から尾まで、すべて召し上がっていただけます」(頼藤商店)の言葉どおり、頭からしっぽまで柔らかく、変な苦みや臭みもなく、全部美味しくいただけます。
 期待を裏切らない、美味しい駅弁でした。
 この駅弁は、2004年(平成16年)の九州新幹線部分開業と共に誕生した「九州駅弁グランプリ」で初回から3回目まで3連覇した実績ももつ駅弁でもあります。
 製造元の公式ホームページには、現在の駅弁の写真が載っています。


 調製元の頼藤商店は、八代駅前で100年以上鮎の加工や鮎料理を手掛けている会社です。