旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

三陸鉄道 鉄印の旅 7(完) 『北三陸鉄道』

2020-10-18 16:21:40 | 三陸鉄道の旅
 ※写真は後方展望です。但し、一部前面展望があります。
 2013年(平成25年)4月から9月まで放送された、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の舞台のひとつである『北三陸鉄道リアス線』として登場したのは、放送当時の三陸鉄道北リアス線田野畑駅・久慈駅間でした。

田野畑 タノハタ        14:04着 14:05発   
 「のどかな環境に佇む、心休まる和風の駅舎」として、2002年(平成14年)、東北の駅百選に選定されたところです。
 『あまちゃん』には、北三陸鉄道リアス線の『畑野駅』として登場し、ユイちゃんの家がある町の駅とされ、東京に向かう種市先輩とアキがサヨナラを言うシーンでも登場しました。


 田野畑駅手前右手に三陸鉄道の車両があたかも水門の上に残っているように見えますが、これは平井賀川の水門の上に乗る、水門運用施設だそうです。


 赤がまぶしい第2普代川橋梁。


普代 フダイ          14:15着 14:15発   
 築堤の上に島式ホーム1面2線があり、駅舎へは階段を下りて出ます。
 保守車両用の横取り線がホーム途中から分かれるという、珍しい取り付け方をしています。


白井海岸 シライカイガン    14:20着 14:21発   
 「海岸」と言う名の駅ですが、標高は63m。海岸までは直線でも200m以上とか。
 『あまちゃん』の最終回で放映されたトンネル内を主人公達が走るシーンは、当駅北側(下り側)に隣接する第三白井トンネルで撮影されたものです。


 1,540mの第1白井トンネルを抜けると三陸鉄道随一の絶景と言われる、高さ30m、長さ156mの「大沢橋梁」を渡ります。
 『あまちゃん』で、春子やアキが『北三陸鉄道』に乗って東京に旅立つ際に、夏ばっぱがひそかに大漁旗を振り見送るシーンはこの橋の下から撮影されました。


 山側の国道45号堀内大橋は人気がある撮影スポットの一つ。橋のたもとにある「レストハウス うしお」は絶景を楽しみながら食事をとることができます。


堀内 ホリナイ         14:28着 14:28発   
 『あまちゃん』で、 ユイが「アイドルになりたい」と叫び、アキを驚かせたシーンや、東京から帰ってきたアキをみんなが迎えるシーンで登場しました。
 現在でも「袖が浜駅」の駅名票がも残っています。


 駅を出てトンネルを1つ抜けると高さ33m、長さ302mの絶景ポイント「安家川橋梁」を渡ります。




野田玉川 ノダタマガワ     14:36着 14:37発   
 『あまちゃん』で、アキとユイがうに丼を売るシーンに登場しました。
 野田玉川駅では上り普通宮古行と交換です。36-R2、レトロ列車です。今日は、レトロ列車オンパレードでした。


十府ケ浦海岸 トフガウラカイガン 14:40着 14:40発
 2017年(平成29年)3月25日開業した無人駅。
 東日本大震災の復興事業で整備された米田高台団地があり、その最寄駅として野田村が建設費を負担(全額岩手県からの補助金)して、2017年(平 成29年)3月25日開業した請願です。かつては、海水浴場開設に合わせて夏季限定で臨時駅、十府ヶ浦駅が営業していました。
 

 十府ヶ浦海岸では、現在も海岸防潮堤工事が続いています。
 ここからは内陸部に進んでいきます。


陸中野田 リクチュウノダ    14:44着 14:44発   
 道の駅「のだ」を併設していて、「ドライバーも利用する、とっても便利な駅」として、2002年(平成14年)に東北の駅 百選に選ばれています。


陸中宇部 リクチュウウベ    14:49着 14:49発   


久慈 クジ           14:58着
 天気に恵まれず、車窓を楽しめなかった1時間40分でした。
   
八戸線上り 普通 八戸行 446D  

久慈 クジ                 15:06発   
陸中夏井 リクチュウナツイ   15:10着 15:10発   
侍浜 サムライハマ       15:21着 15:21発   
陸中中野 リクチュウナカノ   15:29着 15:30発   
有家 ウゲ           15:33着 15:33発   
陸中八木 リクチュウヤギ    15:37着 15:38発   
宿戸 シュクノヘ        15:42着 15:42発   
玉川 タマガワ         15:45着 15:45発   
種市 タネイチ         15:49着 15:50発   
平内 ヒラナイ         15:52着 15:53発   
角の浜 カドノハマ       15:56着 15:56発   
 ↑岩手県/青森県↓
階上 ハシカミ         15:59着 16:03発   
大蛇 オオジャ         16:05着 16:06発   
金浜 カネハマ         16:08着 16:09発   
大久喜 オオクキ        16:12着 16:12発   
種差海岸 タネサシカイガン   16:15着 16:16発   
陸奥白浜 ムツシラハマ     16:19着 16:19発   
鮫 サメ            16:26着 16:31発   
白銀 シロガネ         16:34着 16:35発   
陸奥湊 ムツミナト       16:38着 16:41発   
小中野 コナカノ        16:44着 16:45発   
本八戸 ホンハチノヘ      16:48着 16:48発   
長苗代 ナガナワシロ      16:52着 16:53発   
八戸 ハチノヘ         16:58着
 青い森鉄道線で人気の「11ぴきのねこラッピングトレイン」です。


 9月24日に事故に遭っていましたが、短期間で修理したらしく定期運用に戻っていました。


青い森鉄道線下り 普通 青森行 585M


八戸 ハチノヘ               17:23発 
陸奥市川 ムツイチカワ     17:29着 17:29発   
下田 シモダ          17:33着 17:33発   
向山 ムカイヤマ        17:37着 17:38発   
三沢 ミサワ          17:42着 17:42発   
小川原 コガワラ        17:47着 17:48発   
上北町 カミキタチョウ     17:51着 17:52発   
乙供 オットモ         17:57着 17:57発   
千曳 チビキ          18:02着 18:03発
   
 一日平均乗降人数2人の駅です。
 降りるお客さんを見たのは、数年ぶりです。


野辺地 ノヘジ         18:08着 

おしまい

三陸鉄道 鉄印の旅 6 『北三陸鉄道』へ

2020-10-17 12:00:00 | 三陸鉄道の旅
 ※写真は後方展望です。但し、一部前面展望があります。
 三陸鉄道リアス線は、岩手県大船渡市の盛駅と久慈市の久慈駅とを結ぶ延長163.0kmの、第三セクター鉄道では最長距離の路線です。
 これから乗車する宮古駅・久慈駅間71.0kmは、かつて「北リアス線」と呼ばれた区間です。
 沿線は「リアス」とは言うものの海岸段丘が続いており、津波の被害を考慮して山側に線路を敷いたことと、全区間の約半分がトンネルのため、決して車窓を楽しめるとは言えないのですが、逆にそのことによって、視界が開け青い海が見えたときには感動もある。とは言われていますが、今日はあいにくの雨模様で「青い海」は期待できません。
 ※古い路線図のため、新設されたいくつかの駅は載っていません。


三陸鉄道リアス線下り 普通 久慈行 113D
 車両は36-R1。宝くじ号、「さんりくしおさい」(レトロ列車)の愛称が付いています。


宮古 ミヤコ               13:18発
 駅を出ると右にカーブし、山田線と分かれ長根トンネルを抜けると、山口団地駅に着きます。
山口団地 ヤマグチダンチ    13:21着 13:22発

 16~20‰の勾配で登っていき、サミットの猿峠トンネルを抜けると一の渡駅に着きます。

一の渡 イチノワタリ      13:28着 13:28発   

佐羽根 サバネ         13:32着 13:33発   
 ホームや待合所には、三陸鉄道を勝手に応援する会の皆さんが寄贈した木彫りのクマ、シカ、タヌキ、ウサギ、ヨタカ、テン、サルの合計15匹があります。一度途中下車をしてじっくり見たいと思っています。


田老 タロウ          13:37着 13:37発   
 田老駅では上り普通宮古行と交換です。待っている車両は、写真ではよく分かりませんが、旧南リアス線用としてクウェートからの支援を受けた36-R3。レトロ列車です。


 まだまだ工事が続いています。

 隣の新田老駅までは500m。

新田老 シンタロウ       13:39着 13:39発
 2020年(令和2年)5月18日に開業した、築堤上にある単式ホーム1面1線の無人駅ですが、宮古市の田老総合事務所新庁舎と一体となって整備されているため、1階・2階には地元の行政機関や 商工団体、金融機関が入居し、駅ホームは3階部分にあり、駅と共に地域の活性化や住民交流の拠点として活用されることが期待されています。 
 愛称は公募で選ばれた「真崎の紺青(こんじょう)」。
  

 次の摂待駅までは、ほとんどがトンネル区間で、中でも最後の真崎トンネル6,532mは、非電化区間では日本最長のトンネルです。


摂待 セッタイ         13:47着 13:48発   
 摂待駅を出た列車は、摂待トンネルを抜けると、開業当時の鉄道橋としては世界で初めて採用されたPC斜張橋の小本川橋梁を渡ります。


岩泉小本 イワイズミオモト   13:52着 13:53発   
 久慈駅方面にある横取り線には、ラッセル装置が付いた軌道モーターカーが停まっていました。
 主に鉄道の保守作業に使用される小型の自走する動力付きの鉄道業務車両の一種ですが、法規上日本では作業用の「機械」扱いで「鉄道車両」ではありません。不思議ですね。


島越 シマノコシ        14:01着 14:01発   
 宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」に出てくる、火山島の名前にちなんだ「カルボナード島越」という名前と、メルヘンチックな外観の駅舎が人気で、「目の前に海が広がる、お洒落な南欧風の独特な駅舎」として、2002年(平成14年)、東北の駅百選に選定されました。
 しかし、2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災による大津波で駅舎は跡形もなく流失してしまいましたが、現在は、以前の南欧風の八角形のドーム屋根の面影をのこしている駅舎が再建されています。


 2013年(平成25年)4月から9月まで放送された、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で、畑野トンネルの出口でユイと大吉が目にし津波によって何もかもが破壊された景色は、当駅付近で実際に撮影されたものがそのまま使われています。
 旧駅舎の駅前広場には前述の津波にも流失しなかった宮沢賢治の詩碑(「発動機船 二」)及び旧駅舎よりホームへ向かうための階段が震災遺構として保存されています。


 かつて「北リアス線」と呼ばれた区間では数少ない「リアス式海岸」が見られる『ハイペ沢橋梁』。今日は観光徐行です。


 いよいよ『北三陸鉄道』に入ります。

 つづく

三陸鉄道 鉄印の旅 5 『鉄印』

2020-10-16 14:03:07 | 三陸鉄道の旅
 三陸鉄道株式会社の「鉄印帳」の取扱いは宮古駅窓口のみです。
 先ずは乗車券を購入。
 ルール上は、当日有効の乗車券類があれば良いので、今日使用している「大人の休日パス東日本・北海道スペシャル」を提示しても良いのですが、『鉄印』の趣旨に鑑み乗車券を購入します。
 2020年(令和2年)5月18日に開業した、一番新しい駅「新田老駅」までの乗車券を購入しました。


 『鉄印』は書き置きですが、印刷したものではなく駅員さん直筆の書き置きです。
 デザインは、堀内駅・白井海岸駅間の大沢橋梁を渡る車両をデザインしたものです。




 さて、昼食です。
 結構強い雨が降っているので、駅前の「キャトル宮古」へ。スーパーやゲームセンター、衣料品店がある複合施設。『駅前デパート』と言ったところです。

 
 今日の夕食の食材調達でスーパーへ。
 気になる鮮魚もありましたが、帰宅まで時間が掛かるので見るだけにしました。


 昼食は4階にある「ふーどおあしす 満彩」。


 休日のお昼時、メニューは豊富なのですが、結構品切れになっていて、結局はこのオーダー。


 「冷やしラーメン」といえば、山形県、福島県が有名ですが、岩手県のものはどんなものかと待っていたら、見ても分かるとおり、写真では「冷やし」かどうか区別が付かない正統派でした。


 セットメニューも品切れが多かったので、この組み合わせ。まずまずかな。


 5時間ほどかけて帰宅します。

 つづく