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旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

晴耕雨読日記 平成29年1月14日 土曜日 フラワーアレンジメント「若い女の子の合格お祝い」

2017-01-15 09:28:06 | サンライズ出雲・境線...
 私の、脳老化防止のために毎週メールを送ってくれる「若い女の子」が採用試験に合格したので、いつものお店でお祝いの会を開きました。



サンライズ出雲・境線・三江線の旅 12(完) 帰路(3) リニア・鉄道館

2017-01-10 15:48:04 | サンライズ出雲・境線...
平成28年12月12日(月)
 名古屋といえばモーニング。
 朝食は、シャポーブラン サンロード店。


 490円のドリンクで、パンとゆで卵が食べ放題です。


 帰る前に、リニア・鉄道館に寄ります。
 リニア・鉄道館へは、名古屋臨海高速鉄道おおなみ線で向かいます。
 あおなみ線は名古屋駅から同市金城ふ頭駅までを結ぶ、名古屋臨海高速鉄道の路線で、正式名称は、名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線といいます。
もともとは、東海道本線の貨物支線である西臨港貨物線(西名古屋港線)を複線電化に改良し、旅客・貨物共用化した路線です。
 あおなみ線旅客線の愛称ですが、旅客案内上は「あおなみ線」に統一されていて、社名や「西名古屋港線」は使用されていません。


普通 金城ふ頭行に乗ります。


 あおなみ線で使用している車両は、名古屋臨海高速鉄道1000形電車といわれ、平成16年の開業に合わせて新造されたものです。
側窓は固定式で、紫外線をカットするため黒みがかっており、カーテンは省略されっています。
そのため、側窓から撮った写真は全体的にフィルターがかかったように見えます。


名古屋     09:10発   
ささしまライブ 09:11着 09:12発
 小本駅の手前で、並行していた関西本線と別れます。


小本      09:14着 09:15発 
 名古屋貨物ターミナル駅までは、貨物列車が並行して走っています。


荒子      09:16着 09:17発 
 荒子駅と南荒子駅の間には、名古屋貨物ターミナル駅があります。


南荒子     09:18着 09:18発 
中島      09:20着 09:20発 
あおなみ線は全線立体交差で、このうち小本駅・金城ふ頭駅間は高架になっています。


名古屋競馬場前 09:22着 09:22発
荒子川公園   09:24着 09:24発
稲永      09:26着 09:27発
 名古屋港に近い遊園地、名古屋港シートレインランドの大観覧車が見えます。


野跡      09:30着 09:30発
リニア・鉄道館が見えてくると間もなく終点です。


 ワンマン運転仕様のため、運転台にホーム監視用モニタを備えています。


金城ふ頭    09:34着
 リニア・鉄道館は金城ふ頭駅から2.3分の所にあります。


 入館券は味気ないものです。






 入館してすぐの所には、JR東海のシンボルとも言える車両3種類が展示されています。
 「C62 17号蒸気機関車」は、昭和29年「狭軌における蒸気機関車最高速度」129kmを記録した蒸気機関車で、この記録は未だ破られていません。
 その隣は、「955系新幹線試験電車」。通称「300X」。平成8年当時の電車の最高速度443kmを記録したものです。
 最後は「超電導リニアMLX01-1」。平成15年581kmの青海最高速度を記録した超伝導リニアです。


 今の期間、特別企画として「300X」の車内に入ることが出来ました。












 「超電導リニアMLX01-1」は、平成7年の愛知万博で展示したものを再現しています。




 やはりJR東海は東海道新幹線。食堂車も再現されています。
博多まで延伸して、新幹線に初めて食堂車が作られました。
 コーヒー1杯330円。高嶺の花でした。


 2階建て車両が連結されていた時代もあり、2階が食堂車になっていました。


 ここにも、ジオラマがあります。テーマは「鉄道の24時間」。
 「朝」


 「昼」


 「夜」
 「サンライズ」も走っていました。


営業車両だけでなく、工事車両も再現されています。


 営業運転前の試験車が走って、再び朝を迎えます。


 フィギュアを使った遊び心も随所にあります。ほんの一部です。
「竜宮城」


 「一寸法師」


 「地底人」


 「鉄道のしくみ」コーナーには、切符を発行し改札を通る体験コーナーがあります。


 切符には日付の他、名前も印字できるので記念になります。無料です。


 名古屋臨海高速鉄道あおなみ線 普通 名古屋行で戻ります。
 金城ふ頭駅だけは、フルスクリーンタイプのホームドアになっています。


金城ふ頭    11:59発   
野跡      12:02着 12:02発
野跡駅を過ぎると、潮凪車庫が見えます。


 名古屋港ガーデンふ頭3号岸壁には、「飛鳥Ⅱ」が入港していました。


稲永      12:05着 12:06発
荒子川公園   12:08着 12:08発
名古屋競馬場前 12:10着 12:10発
 今日は競馬の開催日のようです。


中島      12:12着 12:12発 
南荒子     12:13着 12:14発
荒子      12:15着 12:16発 
小本      12:17着 12:18発 
 小本駅を過ぎると、近鉄名古屋線が合流します。


 名古屋車両区に「ドクター東海」の愛称がある、JR東海の検測車キヤ95系気動車が停まっていました。
 3両編成2本(6両)があり、JR東海管内のほか、名古屋港線、塩浜線、伊勢鉄道、樽見鉄道、愛知環状鉄道、あおなみ線、天竜浜名湖鉄道などの検測も行なっているそうです。


ささしまライブ 12:20着 12:20発 
名古屋     12:22着
 昼食は、駅構内の「赤い鳥」。


 <名古屋コーチン親子丼と焼き鳥セット>




<名古屋三昧セット(手羽先・味噌カツ・名古屋おでん)>




 東海道新幹線 ひかり468号 東京行に乗って帰路につきます。




名古屋     13:33着 13:34発
三河安城     レ
豊橋       レ
浜松      14:05着 14:11発 
掛川       レ
静岡      14:32着 14:37発
 久しぶりに富士山が見えました。


新富士      レ
三島       レ
熱海       レ
小田原      レ
新横浜     15:22着 15:23発 
品川      15:33着 15:34発 
東京      15:40着
 
東北新幹線 はやぶさ27号 新青森行
東京      16:20発 
上野      16:25着 16:26発
大宮      16:45着 16:46発
小山       レ
宇都宮      レ
那須塩原     レ
新白河      レ
郡山       レ
福島       レ
白石蔵王     レ
仙台      17:52着 17:54発
古川       レ
くりこま高原   レ
一ノ関      レ
水沢江刺     レ
北上       レ
新花巻      レ
盛岡      18:33着 18:37発
いわて沼宮内   レ
二戸      18:57着 18:58発
八戸      19:08着 19:09発
七戸十和田   19:21着
無事到着したものの、車には雪が積もっていました。
日本列島は長い。実感しました。


 おしまい

サンライズ出雲・境線・三江線の旅 11 帰路(2) 京都鉄道博物館

2017-01-09 14:37:12 | サンライズ出雲・境線...
 京都鉄道博物館に行きます。
ここは、大阪にあった交通科学博物館の収蔵物の一部と、梅小路蒸気機関車館を拡張・リニューアルし、平成28年4月29日に開館したところです。






 入館券は券売機で買います。




 かつて乗ったことのある「寝台特急あさかぜ」「寝台特急トワイライトエクスプレス」を牽引した機関車が並んで展示されていました。


 ヘッドマークは「月光」になっていますが、東北地方では「はつかり」「はくつる」などで使われた形式です。
 今でも1編成が団体専用に使われています。


 JR西日本の関連施設なので、こちらで使われたヘッドマーク「くろしお」になっていますが、キハ81系「はつかり形」とも呼ばれる車両です。
 その名の通り、昭和35年日本初の特急形気動車として、最初に東北本線の「はつかり」投入されたのにちなんでそう呼ばれています。
 独特のボンネット形デザインから、「ブルドッグ」などの愛称でも呼ばれていました。


 京都鉄道博物館の展示の目玉の一つが、機関車の下を見ることができることです。




 幅約30m、奥行約10mのジオラマ。


 トイレのマークも、ここならではのものです。




 東海道新幹線・東海道線・山陰本線が側を通っているので、スカイテラスから見ることができます。


「ドクターWEST」の愛称で知られる、JR西日本の検測車キヤ141系気動車も見ることができました。


 京都鉄道博物館には、本物の蒸気機関車が牽引する客車に乗って、梅小路公園の周辺1kmをゆっくりと走る体験型の展示もあります。
 今日のSLスチーム号を牽引したのは、特急「つばめ」を牽引して活躍した、C62形2号機、除煙板に『つばめマーク』が付いていることから『スワローエンゼル』の愛称で呼ばれています。


 今日の運転が終わったため、給水や給炭作業のため転車台を通って移動するところを見ることができました。








 京都鉄道博物館がある梅小路公園とJR京都駅を結ぶ通りには、京都市立芸術大の学生らがデザインしたオブジェが置かれています。
<トワイライトエクスプレス>




 まだきれいな紅葉が見られます。


<義経号>


<500系新幹線>


<100系新幹線>


<嵯峨野トロッコ号>


<581形電車>


 京都タワーもライトアップの時間になっていました。


 京都駅から名古屋駅に向かいます。


 東海道新幹線 ひかり530号 東京行
京都      17:31着 17:33発


 N700Aの車両です。


 京都駅新幹線改札内「Cafe KOTO」の「古都コロセット」。単品だと300円のプチケーキミックスがドリンク代+100円で付いてきます。


米原      17:52着 17:58発
岐阜羽島    18:11着 18:14発
名古屋     18:25着 

 夜は、胡椒のきいた独特の手羽先唐揚げ「幻の手羽先」が目玉商品の「世界の山ちゃん」で、同期と一緒に飲みました。


 つづく

サンライズ出雲・境線・三江線の旅 10 帰路(1)京都まで

2017-01-07 14:18:40 | サンライズ出雲・境線...
 三次駅で、芸備線快速みよしライナー広島行に乗り換えます。






三次      10:03発   
西三次      レ
江の川の上流部にあたる可愛川に沿ってしばらく進みます。




志和地      レ
上川立      レ


甲立      10:20着 10:20発


吉田口      レ
向原      10:30着 10:30発 
井原市      レ
志和口     10:40着 10:45発 
 志和口駅には近くに住み着いている野良猫で、「JR非公認猫駅長りょうま」がいます。地元の方を中心とした「りょうまを見守る会」がお世話をしているそうです。


上三田      レ
中三田      レ
 向原駅を過ぎた辺りから下深川駅近くまで瀬戸内海に注ぐ太田川の支流三篠川に沿って進みます。


白木山      レ


狩留家      レ
上深川      レ


中深川      レ


下深川     11:06着 11:07発
 ここから、終着広島駅まで各駅に停まっていきます。


 下深川駅からは列車の本数も倍以上になります。


玖村      11:10着 11:11発
 堤防の向こうは、広島市内を流れる太田川です。


安芸矢口    11:15着 11:15発
 列車が停まる毎に乗客が増えてきました。


戸坂      11:19着 11:19発 
矢賀      11:25着 11:25発
 山陽新幹線の高架と交差すると間もなく広島駅に到着します。


広島      11:30着


 広島駅で、山陽新幹線さくら546号新大阪行に乗り換えます。


 N700系7000番台8両編成です。新大阪駅と鹿児島中央駅間の「さくら」と「みずほ」に使用されているJR西日本の車両です。



 
広島      11:52着 11:53発
 今日のお昼は、広島の駅弁。
 この時期の広島と言えば「しゃもじかきめし」。牡蠣が採れる3月までの冬季限定販売です。




 もう一つも「かき飯」。こちらは、季節限定と銘打っていました。




東広島      レ
三原       レ
新尾道      レ
福山      12:16着 12:17発
 東海道本線に乗っていると新幹線の高架が邪魔して見えない福山城も、新幹線からはこのように見えます。


新倉敷      レ
岡山      12:33着 12:34発 
相生       レ
姫路      12:54着
姫路で乗り換えます。


 新幹線のホームから、正面に姫路城が見えます。


 姫路駅からは、山陽・東海道新幹線ひかり470号東京行に乗ります。


 JR東海の700系です。


姫路      12:58着 13:01発
 穏やかな播磨灘。


 明石海峡大橋。


西明石     13:12着 13:16発
新神戸     13:25着 13:25発 
新大阪     13:38着 13:40発 


 東寺の五重塔が見えてくるともう京都駅です。


京都      13:55着 

 つづく

サンライズ出雲・境線・三江線の旅 9 三江線の旅(3)浜原駅から三次駅まで

2017-01-03 09:29:26 | サンライズ出雲・境線...
浜原      07:47発
 浜原駅までの最高速度は時速65kmでしたが、40~50kmぐらいのゆっくりしたスピードでした。浜原駅・口羽駅間の最高速度は時速85kmで、それに近いスピードで運転を始めました。


 浜原駅の手前から潮駅の手前まで、江の川にある浜原ダム湖を避けるかのように、江の川から離れます。


沢谷      07:51着 07:52発 


 沢谷駅は「猿丸太夫」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。 「天武天皇に仕える猿丸太夫は、石見の国司として下ってきますが、途中、娘の秋姫を盗賊に奪われてしまいます。秋姫を取り戻すため盗賊と闘いますが、その闘いの中で過って太夫自らの手で秋姫の命を奪ってしまいます。秋姫の無念を晴らすため険しい山中をさまよい歩き、盗賊の岩屋を見つけ、見事盗賊を討ち滅ぼします。
 地元の伝説をもとに創作された新作演目です。」

 潮駅の手前で、進行方向右側に江の川が姿を現します。


潮       07:57着 07:58発 


 潮駅は「潮払い」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「神楽を奉納するにあたり、舞台である「舞殿」を浄め、神々の降臨を願う舞です。幣と扇を持って舞う一人舞いで、基本的な舞の型が込められています。
 二人での連舞の場合も増えてきました。」


 三江線には大小いくつものトンネルがあります。


石見松原    08:03着 08:03発


 石見松原駅は「戻り橋」。


「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「平安時代、京の都において、戻り橋や羅生門に夜な夜な鬼が出没し、人々を苦しめていました。
 そんな中、傘売りの善兵衛が商いをしますがなかなか売れず、あきらめたとき、一人の老婆が傘を求めてきます。快く傘を受け渡しますが、その正体は茨木童子という鬼でした。危うく襲われかけたとき、渡辺綱という武士が登場、茨木童子に戦いを挑みます。すると茨木童子は親分の酒呑童子を呼び出し大ピンチに。しかしそこへ坂田金時が加勢に来て、壮絶な戦いを繰り広げます。最後に綱が茨木童子の左腕を切り落とすと、鬼たちは虚空
飛天の妖術で住処の大江山に逃げていきます。」

 江の川には鉄道橋も含めて100以上の橋がありますが、高梨大橋は唯一の斜張橋です。


 「江の川鉄道」との愛称が付いているだけあって、常に江の川を見ながら進んでいる感じです。


石見都賀    08:09着 08:10発 


 岩見都賀駅は「髪掛けの松」。


「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「この物語は美郷町・蟠龍峡に伝わる伝説を神楽化したものです。鎌倉時代末期、石見初代小笠原四郎三河の守長親は足利の軍勢との合戦で功績のあった重臣、玄太夫宗利に恩賞として明日香姫を妻と与えます。しかし、宗利に好意を抱いていた小間使の水無月は、明日香姫を妬んで毒を盛ったため、明日香姫は醜い姿に。宗利は次第に妻を疎み、水無月に心惹かれていきます。明日香姫は水無月に恨みを晴らすべく、水無月を蟠龍峡へ誘い出し、激しい争いになりますが、差し違えたまま深淵に呑まれ果てていきます。そのとき、一本の松に髪が掛かり、残りました。二人を追って来た宗利は、自らの振る舞いを悔い、自害します。
 その時、深淵に果てた明日香姫の怨霊が現れ、宗利を伴って昇天し、他界へと導いて行きます。長親とその妻・美夜姫はそれぞれの御魂を滝の明神として合祀するという悲恋の物語です。」

 石見都賀駅を出ると徐々に高度が上がっていきます。


宇都井     08:17着 08:17発 


 山間を縫って走る線路上、この地区では地上に線路を敷くことができず、高架部分に作った駅です。
 ホームと待合室は地上約30mのところにあり、日本一の高さであることから「天空の駅」と呼ばれています。
 地上からホームまでは、エレベーターは無く、116段の階段で昇り降りするそうです。
 過去には、ごく短い時間この駅で長い時間停車した列車もあったそうですが、今は全て短時間の停車です。


 JR西日本の若手社員が作った「山陰の旅 車窓MAP」には、残念ながら三江線の車窓は採用されていませんでした。




 宇津井駅は「塵倫」。


「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「「塵倫」という翼がある鬼が、異国から攻めてきて、空を飛び廻って人々を襲うので、第14代の帝・仲哀天皇が家臣・高麻呂とともに弓矢で射止めます。
 仲哀天皇は神話の英雄・日本武尊の第二子です。
 この神楽は鬼舞の代表的な人気演目ですが、地域によって解釈は様々。三江線沿線の神楽ルートでも、様々な姿の塵倫を見ることが出来ます。


伊賀和志    08:22着 08:22発 
 この辺りは県境付近を線路が通っているため、伊賀和志駅は広島県にありますが両隣の駅は島根県となります。
 地名で「伊賀」といえば思い浮かぶのは三重県ですが、ここは「いかわし」。「いかわし」とは、江の川の蛇行地形「いかわち」からという説と、江の川がこのあたりでよく洪水が起こる「イカラセ(怒瀬)」からという説があるようですが、いずれにしてもこの辺りの地形に由来する地名のようです。


 ここは、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧種に指定されている「ブッポウソウ」
を見ることができる駅でもあるようです。


伊賀和志駅は「鈴合せ」。


「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「この舞は、鎌倉時代、静御前が鶴ヶ岡八幡宮で演じた舞を取り入れ構成したと伝えられています。
 八種類の舞で構成され、一の舞二の舞を「四花の舞」、三の舞を「静の長唄」、四の舞を「めごし」、五の舞を「かけりしず」、六の舞を「四季の舞」、七の舞を「くみづえの舞」、八の舞を「八花の舞」と称し、これらを集めて一つの舞としていることから、「八寄」、さらに転じて別名「やよし」と言われています。」

 岩見都賀駅から口羽駅までは、一駅毎に江の川を渡ってきました。


口羽      08:25着 08:25発 
 蛇行する江の川に対して、直進する三江線。江の川からはやや離れたところに口羽駅があります。


 口羽駅は「神降し」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「神楽奉納の始めに舞われる儀式舞です。「深山の真榊」「百浦の潮」という清浄な物で、神楽殿の四方と中央を清め、神々をお招きするという神聖な演目であり、厳かに大切に舞い継がれています。」

 再び江の川に沿って進みます。


江平      08:32着 08:33発 


 江平駅は「五龍王」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「青赤白黒の4人兄弟の龍王達は東西南北と四季を司っていました。しかし末子の黄龍王には何も領分がなく、その「使い」が「領分を分けてほしい」と尋ねてきますが、追い返します。いよいよ黄龍王が荒々しく登場し、領地を分けるよう迫りますが、四節などの哲理を論じて退けられ、ついに怒った黄龍王は兵を挙げます。兄達もそれぞれ数十万の軍勢を集め、天地を揺るがす大戦乱となります。
 しかし、最後は天界から降り来た文選博士が、土用と中央を新たに分配し、五等分に収めるという壮大な物語です。口上は膨大で、四季や農事に因んだ哲学が組み込まれている重要な演目です。」

 宇津井駅を過ぎた辺りから、江の川が島根県と広島県の県境になっていて、それが作木駅を過ぎるところまで続いています。
 対岸は、広島県です。


作木口     08:36着 08:37発 


 作木口駅は「胴の口」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。 「囃子方だけで演じられる神楽で、最初は厳かに、中頃は優雅に、後段は華やかに演奏され、全ての神楽囃子が組み込まれています。
 かつては奉納神楽において始めに奏された演目です。」

 一時弱まった雨も、再び強くなってきました。


香淀      08:45着 08:46発 


 ログハウス調の駅舎です。


 香淀駅は「羅生門」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「「戻り橋」において左の腕を切り取られた茨木童子の為、鬼の大将・酒呑童子は腕を切った張本人である渡辺綱の乳母に化け、まんまと綱の館に忍び込み、腕を取り返して茨木童子にもみ付けます。
 事態に気づいた綱は戦いを挑みますが、鬼の妖術に苦戦。主君の源頼光も駆けつけますが、鬼達は虚空飛天の術で住処の大江山に逃げていきます。」
 
 江の川も中流域でしょうか、だいぶ様子が変わってきました。


式敷      08:50着 08:51発 
 式敷駅は「滝夜叉姫」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「天慶の乱で討たれた平将門の娘・五月姫は父の無念を晴らすため、京都貴船明神に願掛けし、妖術を授かります。その後「滝夜叉姫」と名を変え、夜叉丸・蜘蛛丸と共に「相馬城」を根城に謀反を企てます。しかし、陰陽師大宅中将光圀によって妖術は破られ、鬼女となって立ち向かいますが、あえなく討ち取られてしまいます。
 美しい姫から一瞬にして鬼に変化する技が冴える人気演目です。」

 沿線でよく見るのが、石洲瓦の屋根にある鯱。海に住む由来から防火のしるし、そして家の守り神としてのせているようです。


信木      08:54着 08:54発 


 信木駅は「子持山姥」。


「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「東国を平定に向かう源頼光と渡辺綱。信州(長野県)明野山で宿を求めた場所は、山姥の屋敷でした。山姥は息子・怪童丸とともに人をだましては財宝を奪う山賊であり、夜更け、頼光らに襲い掛かります。
 激しい戦いの末、とうとう頼光達の武勇に屈した二人。山姥は、昔、都の武士の妻であり、夫亡き後都を追われた悲しい身の上である事を語り、「我が子だけは」と怪童丸の助命を必死に乞います。親子の情にうたれた頼光は怪童丸の腕を見込み、家来にしま
す。そして山姥は奥山に姿を消すのでした。
 怪童丸はのちに「坂田金時」となり四天王として大活躍します。子を思う母の姿に思わずホロリとしてしまう演目です。」

所木      08:57着 08:58発 


 所木駅は「玉藻の前」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「平安時代、天竺(インド)や唐(中国)で国家を揺るがした金毛九尾狐が日本に渡来し、坂部庄司蔵人の娘に乗り移って「玉藻の前」を名乗ります。成長するにつれその美貌は増し、ついに鳥羽上皇の寵愛を一身に受けるようになります。しかし上皇は次第に身心が衰弱したため、陰陽師・安倍清明泰親は玉藻の前に詰め寄りますが、言葉巧みにかわされます。そこで賀茂明神の加護を得て、ついにその正体を見破りますが、九尾狐は那須野ヶ原(栃木県)に飛び去ります。
 泰親と玉藻の前の火花を散らす問答の場面は見逃せません。」


船佐      09:01着 09:01発 
船佐駅は「悪狐伝」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「都を追われ、那須野ヶ原に逃げ込んだ金毛九尾狐は、十念寺の和尚をだまして取り食らうなど悪事を重ねますが、帝の命令を受けた弓の名人、三浦介・上総介によって討ち取られます。
 珍斎和尚はアドリブ全開の道化役。九尾の狐も客席になだれ込んで大暴れ。笑いあり怪しさありの、楽しい演目です。」

 屋根には鯱だけでなく、空に向かって足高く揚げた唐獅子も見ます。獅子は、風水であらゆる邪気の侵入を防ぐ「吉祥瑞獣」と言われているそうです。






長谷      09:06着 09:06発 


 長谷駅は「鍾馗」。
「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のようにのっています。


 「素盞鳴尊が唐の国(中国)に渡ったとき「鍾馗」と名乗って病魔を退治しますが、その一族・春夏秋冬の病原体である「大疫神」が日本に渡って暴れるので、厄払いの茅の輪と宝剣で再び退治するという筋立てです。
 無病息災を願うこの演目は、地味な二人舞ながら、重厚かつ勇壮な舞であり、とても大事にされています。」


粟屋      09:11着 09:12発 


粟屋駅は「曽我兄弟」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「だまし討ちにあった父・河津三郎祐泰の遺恨を晴らすため、曽我十郎祐成・五郎時致兄弟は涙ながらに引き留める母を説得し、宿敵・工藤佐衛門尉祐経に立ち向かいます。鬼王丸の助太刀を得て、兄弟は見事に父の仇を討ち、本懐を遂げるのでした。
 日本人の人情に訴える悲しくもたくましい物語です。」

 江の川を渡る最後です。遠くに三次市街が見えます。


尾関山     09:17着 09:18発 


 尾関山駅は「紅葉狩」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「平維茂は信州(長野県)戸隠山で鹿狩りをしていましたが、道に迷ってしまいます。
 その様子をうかがう戸隠山の鬼女・白蜘蛛・赤蜘蛛は、早速「良き獲物」の到来を鬼女大王に知らせます。
 鬼女達は紅葉狩に興じる美女に化け、維茂を酒宴に誘い込みます。色香に惑わされてしまった維茂は、どっぷりと酔い眠ってしまいますが、夢に八幡大菩薩が現れて美女の正体が鬼女であることを告げ、神剣を授けます。
 目を覚ました維茂は、すぐさま鬼女たちに立ち向かい、見事に退治するのでした。
 3人の妖艶な姫の登場には思わず息を呑みます。」

 尾関山駅を出て、江の川支流の馬洗川を渡ると左にカーブします。


 右手から芸備線が合流すると、間もなく終点三次駅に到着します。


三次      09:21着 

 
 つづく